科学化学テクノロジー

K10014697701_2501192054_0119205659_02_03next-core-technologies-nct-announce今後、米中の対立が激化して中国からの原料調達などに影響が出るのではないかという懸念も出ている中、京都のベンチャー企業‣ネクストコアテクノロジーズ( NTC / Next Core Technologies, Inc. )が、中国が産出量のほとんどを占めるレアアースを使用せずにモーターを製造できる技術を新たに開発し、関心が集まっている。
next-core-techn同社は、レアアースの一種で産出量のほとんどを中国が占めるジスプロシウム(ディスプロシウム:dysprosium)やテルビウム:Terbiumを使用せずにモーターを製造できる技術を開発した。通常、耐熱性を高めるために回転する磁石にジスプロシウムやテルビウムを混ぜる必要があるが、この会社のモーターでは金属の精製や加工に独自の技術を活用して、モーター内の温度を上がらないようにすることで、こうしたレアアースを使わなくてもEV向けなどのモーターを製造できるという。この独自技術でモーターの消費電力の大幅な削減も可能で、すでに国内や欧米の自動車メーカーから試作品の発注が相次ぐなど、中国からの原料調達のリスクを避けられる技術として関心を集めている。
next-core-technologies-nct-announcesNTCは、革新的な高効率モータの開発を行う為に、中小製造業3社により2022年に設立されたクライメート テック スタートアップで、脱炭素社会の実現を目指すアモルファスモータコアの研究開発企業だ。参照記事、参考:NCT、世界初の鉄基高Bs低鉄損コア材を発表:、、、モータの世界では常に世界最先端を行く日本で、また画期的な技術が登場した。様々なモータの小型・高出力化に貢献することに加えて、電力損失を従来モータに比べて70%程度に低減可能な省エネルギーモータが実現できるとしている。同社によると2024年内に生産体制を整備し、2025年から本格的に顧客企業様への提供を開始する予定という。
今も世界を席巻している永久磁石 フェライト磁石、ネオジム永久磁石など、いづれも日本人の発明だ。過去ブログ:2022年2月:日本人が工学界のノーベル賞「エリザベス女王工学賞」受賞:2021年3月希土類フリー、高性能化目指す日本製磁石、モーター;2016年10月南鳥島沖のレアアースで日本の脱資源貧国は近い?;2016年3月リチウムに変わる夢の“次世代蓄電池に実用化のメド ほか
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FireShot Webpage Screenshot #1850 - 'パリで異常事態発生!FireShot Webpage Screenshot #1851 - 'パリで異常事態ネットには多くの映像記事でEVの敗北、日本車の優秀さを述べた物が多いが、冷静な分析をした物は少ない。個人的に、アニメ声で早口の面白半分の映像記事には嫌悪感すら感じるのでじっくり見る事は少ないが、紹介する映像記事「パリで異常事態発生!パリのタクシー業界で誰も自国車を買わず85%がトヨタ車に、、」の映像記事は、よく分析されていて分かりやすく、音声解説の声質も好感が持てる。できれば、トヨタがHVの基本特許を無償公開している事も記述してもらいたかった。20230520053759またトヨタは、フランスの水素供給業者と組んでMIRAIのタクシー整備を進めており、現在では1500台のMIRAIタクシー:写真右 がパリを走っているという。左は、プリimg_ebf6bcc8bf4b71f85687ad537ea2c7301990148ウスHVのタクシー、カムリHVも多いと言う。

ところで、ハイブリッドより環境に良いとされ、ガソリンで走ることもできるPHEVの普及がなぜ進まないのかと疑問を感じる方もいるだろう。PHEVにも致命的な欠点がある。PHEVは「プラグイン」というだけあって充電しなければその環境性能を十分発揮することができないのだ。もちろんハイブリッドモードで走ることはできるが、重いバッテリーを搭載しているためハイブリッドモードでは通常のハイブリッド車より燃費が悪化してしまうのである。

乗り心地や安全性、メンテナンス、燃費、耐久性を無視して飛びついた中国、韓国企業のトップは、想像できないほど大脳皮質が薄っぺらいと言うしかない。
現在、トヨタやホンダのハイブリッドに対抗できる性能のハイブリッド技術を市販化できている欧州メーカーはルノーだけで、他社は簡易的な48Vマイルドハイブリッドに留まっている(そのため欧州製PHEVの車種は多いが、ハイブリッドモードの燃費は通常のガソリン車と大差ないものが多い。トヨタHV車は「高電圧フルハイブリッド」と分類される)。パリモーターショーでは今までBEV(EV)一本槍だった中国メーカーも日本メーカーに近いレベルのフルハイブリッド技術を搭載したPHEVを展示していた。これから欧州メーカーがどれだけ巻き返せるか、注目である。参考:豊田章男会長の戦略は正しかった…
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FireShot Capture 331 - 量子コンピュータ北欧フィンランドは国を挙げてスタートアップ育成に注力し、それを可能にするビジネスエコシステムが完備した国だ。国内外を問わず優れた頭脳を集め、それを事業化し、さらに国際的に売り込む政府系組織が存在する。
量子コンピュータQCQuantum Computer)とは従来の電気回路によるデジタルコンピュータが0か1のいずれかの状態だけを持つ「ビット」により情報を扱うのに対し、「量子ビット(キュービット)により、量子状態の重ね合わせにより情報を扱う。従来のコンピュータで解くには複雑すぎる問題を、量子力学の法則を利用して短時間で解くことができる可能性を持つ。例えば、最近話題のGoogleによる量子プロセッサWillowを用いた量子コンピュータは、スパコンが10の24乗年かけて解く複雑な問題を5分ほどで解いた。量子コンピュータの弱点と言われてきたのが環境との相互作用による量子のゆらぎによりキュービット数を増やすほど不安定になりエラーが起きる、という点だが、Willowはこのエラーを減らし量子コンピュータの正確性を打ち出した点が注目されている。
img_13789a94445a6f7bb6d3344ff44f7790118225現在グーグル、IBM、インテル、マイクロソフトなどの米国企業に加え、NEC、富士通、NTTなどの日本企業も積極的にこの分野に参戦している。その市場規模は毎年22%以上上昇し、2026年にはグローバルで15億ドル(約2340億円)に到達する、と予測されている:左図。
このホットな量子コンピュータ市場の中で頭角を現しつつあるのがフィンランドのIQM社で、IQMは量子コンピュータを開発、販売する企業である。2018年に設立された同社は、ユハ・ヴァルティアイネンimg_2c8640e11a9a2b94f5a18feee55927c4843465Juha Vartiainen博士:右 らが量子コンピュータの未来に可能性を感じて立ち上げられた会社だが、その始まりは2001年、ヘルシンキ工科大学に客員教授として滞在した中原幹夫教indexkkkh授;左 の量子コンピュータの講義にある。受講者だったヴァルティアイネン博士らがこれに興味を抱き、研究を続けた結果、IQMが立ち上げられることになった。中原教授は現在も量子教育マネージャーとして同社の重要なメンバーに留まっている。  IQMの成長は急速で、これまでにすでに7台の量子コンピュータを販売、世界的に従来のスパコンとのハイブリッドという形式で一部の計算機能を量子コンピュータで行う、というプロジェクトが進行中だ。現在は大学などの教育機関やスーパーコンピュータセンターへの販売が中心だが、商業利用に拡大されれば大手と連携してさらに飛躍する可能性を秘めている。量子コンピュータの利点は従来型と比べて場所や消費電力が大幅に抑えられる点で、今後AIデータセンターの普及に伴い需要が大きく伸びると期待されている。参照記事より抜粋 



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FireShot Capture 316 - 曲がる「ペロブスカイト太陽電池」0001img_BPI_1200x630次世代太陽電池として注目されている「ペロブスカイト太陽電池Perovskite Solar Cell:PSC)」について、世界最高クラスの発電効率を達成したと、京都大や英オックスフォード大などの国際研究チームが発表した。実験レベルで「ペロブスカイトタンデム太陽電池:Perovskite Tandem Solar Cell」は従来のシリコン太陽電池の能力を上回り、さらなる向上も期待できるという。論文が2024年12月24日、科学誌ネイチャーに掲載された。重い物を設置できないビルの壁面や倉庫の屋根に取り付けたり、電気自動車(EV)の車体にシールのように貼って充電しながら走らせたりする用途が期待され、量産化に向けた取り組みが進んでいる。
index ffgf幅広い波長の光を効率良く利用するため、性質の異なるペロブスカイト結晶の層を複数重ねる「タンデム(多接合)型:Tandem type」という手法を採用した。化学的な解析をもとに、高品質な結晶を印刷技術で作れるよう、成分の改良も進め、実験レベルで計測された発電効率は、2層重ねた時で最大29・7%に到達し、シリコンやペロブスカイトの1層構造の性能(24~27%)を上回った。理論上は35%まで改良できるという。参照記事 参照記事 過去ブログ:2021年11月ペロブスカイト型太陽電池の実用化と水素製造への応用:、、、日本は製品化で世界の先をいき、企業は量産に於いて多くの特許と実績を積み重ねている。原材料のヨウ素は国内に充分あり、課題は耐用年数だと言われていたが、、。ペロブスカイト太陽電池は、環境・エネルギー分野で久々の日本発の有望な技術シーズseeds(ノウハウ)で、中国の国策による低価格競争で負けた結晶シリコン太陽電池の教訓を生かしつつ、日本企業の主導により健全な形で産業化を成功させてほしいと期待されている。参考:都と東芝、ペロブスカイト太陽電池を室内環境で検証:東芝グループは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発で発電効率16.6%を実現し、プラスチック基板上に形成される受光部サイズ400cm2以上のフィルム型モジュールにおいて世界最高水準を達成したという。参照記事 
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FireShot Webpage Screenshウクライナの光ファイバーFPVドローンUkrainian fiber-optic FPV dronesの最新開発が話題になっている。ウクライナ軍はロシアとの戦争で新型FPV無人機の使用を開始し、ウクライナの旅団「マジャーラの鳥」の開発は成功を収めた。ロシア軍がこれを破壊(電波妨害;ジャミング)することは事実上不可能である。映像:Ukrainian FPV drones brutally destroy russian tanks
960x0 jhgドイツのコンスタンツに拠点を置く HIGHCAT 製の HCX は、飛行中に細い糸状の光ファイバー ケーブルを繰り出します。ドローンは光ファイバーケーブルを介してオペレーターと通信するため、無線周波数の妨害や探知の影響を受けない。また、ドローンから電波の放射がないため、敵はオペレーターやドローンの位置を特定したり、標的にしたりすることができない。英文記事 操作映像 
a0a58218このビデオでは、ウクライナの諜報機関がロシアの戦車を発見し、今度はウクライナの無人機によって攻撃される様子です。その後、この無人機がどのように機能するかを説明。画質に注目してみると、映像ははっきりとエラーなく送信されており、電子戦で無人機が戦車に近ddc5f8c4づかないことを期待して、ロシア戦車は隠れてウクライナ陣地に向けて発砲しているが、最新の光ファイバードローンには問題なく、戦車への攻撃に成功している。映像:東部ポクロフスクPokrovsk方面でのドローン攻撃::クルスク州の北朝鮮兵への攻撃クルスク州コレネボKorenevo方面での攻撃:過去ブログ:2024年12月最近のウクライナの戦況:10月のクルスク州、ウクライナ東部の戦況:
FireShot Capture 314 - 三菱重工、ドローンを撃墜する_、、、無人機ドロ-ンと言っても、今は操縦者が電波やケーブルを使って遠隔操作しているが、時間の問題で場所さえ指摘すればドローンが内蔵AIで、自律飛行し敵を探索しドローン機の判断で攻撃するだろう。ロシアが開発し実戦使用したら自軍のドローンが攻撃されたとの噂もある。これが登場すると、電波妨害(ジャミングjamming)より精度が高く、レーザー光線砲が注目されている。参考:三菱重工、ドローンを撃墜する高出力レーザー装置の実物初公開
index hhgf2024年12月19日の記事によれば、ウクライナ軍無人システム部隊のスハレフスキー指揮官がこのほど、ウクライナは1.6キロ以上離れた位置から目標を撃墜できるレーザー兵器を開発したと主張した。防衛関連会合の会見で、「現在の我々は既に、高度2キロを超える位置にいる航空機をこのレーザーで撃墜することができる」と明らかにした。記録映像 

インタファクス・ウクライナ通信によると、スハレフスキー氏は「このレーザーは本当に機能する。本当に存在する」とも述べ、兵器の規模や能力の強化が進められていると言い添えた。レーザーの名称はウクライナ語で「トライデント(三つまたの武器):Lazer Trident」に当たる「トルィズーブ」。独立、強さ、団結を表すウクライナの国家シンボルを意識したものだ。参照記事 、、、映像で見ると、ラインメタル社やMBDAの名もみえるので。ドイツや英国の兵器企業との共同開発のようだ。過去ブログ:2024年3月1発1900円のレーザー防空システム,英国と日本の先端技術


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FireShot Webpage Screenshot (2)GettyImages-1255667830 ウクライナ軍が運用する500ドル(現在のレートで約7万6000円。以下同じ)程度の無人機(ドローン)が、少なくとも4000万-5000万ドル(約61億-76億円)相当のロシアのBuk-M3防空システムを破壊した。ウクライナのドローン部隊は他の部隊と協力して、前線から60キロ離れた場所からロシアのBuk-M3防空システムの9A317Mランチャーを捕捉し、攻撃したといわれている。記事と映像 右上は無人機イメージ
FireShot Webpage Screenshot #1694 - 'ウクライナの8万FireShot Webpage Screenshot #1695ランチャーは自由落下型の弾薬を積んだドローンによって破壊された。弾薬を搭載したドローンの一般的な作動範囲は20キロ、衛星通信アンテナが付いた改造型ドローンの場合は40キロ程度といわれている。ウクライナのある軍事専門メディアは「60キロ離れた標的を成功裏に攻撃したのは、ドローン兵器においては記録的なことだと言える」と評した。映像:最新のウクライナの無人機、戦車による攻撃:映像で見える画面のちらつきは、ロシア側の妨害電波の影響と言われている。

FireShot Webpage Screenshot #1693 - 'ウクライナの8万円ドロ Buk-M3は2016年に導入されたロシアの最新中距離地対空ミサイル・システムで、以前のモデルより性能が向上したミサイルレーダーを装備する装輪型ランチャー(9A317M TELAR)は、6基のミサイルを搭載できる。空中標的・精密誘導兵器・戦術弾道ミサイルなど最大70キロの距離、最大高度3万5000メートルまでの標的を迎撃できる。ウクライナの各メディアは、このシステムの価値を4000万から5000万ドルと推定した。ウクライナ軍は、先月にもこのシステムの一つを破壊している。ウクライナ軍などによると、第413無人航空システム(Unmanned Aircraft Systems/UAS)大隊はロシア南部クルスク地域で多連装ロケット砲「ハイマース(HIMARS)」でBuk-M3を精密攻撃した。英文記事 

、、、、ウクライナ戦争で最も特徴的なのが無人機攻撃、ドローン兵器開発なのは明白で、ウクライナの経験と操縦スキルの積み重ねは軍事大国ロシアも追いつけない。ロシアは、必死に量産するも、ロシアは通信機能で致命的な欠陥を持ち、操縦スキルに於いては、その差は広がるばかりの様だ。今では、ウクライナの無人機は、電子的妨害にも耐える機能を持っているとも言われている。その多くが、各家庭のキッチンで、主婦や学生の手で組み立てられていると言う。


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FireShot Capture 197 - 輸出不振に直面し2024年10月7日、韓国メディア・韓国経済TVは「グローバル競争が激化している半導体、二次電池、ディスプレー産業で、他国は自国企業に膨大な補助金を出しているが、韓国にはなく、国家的支援が急がれる」と報じた。韓国経済人協会はこのほど、韓国とライバル国の先端産業支援政策を比較する報告書を発表した。政府支援が不十分なために、日米中に技術力で追撃を許していると指摘している。、、「韓国から半導体を取ったら何が残る?」などのコメントが寄せられている。韓国の輸出が不振な最大の原因は、主力品目の半導体の輸出減少だ。参照記事 参照記事 2024年に入り貿易収支は上昇傾向に転じたが、輸出入全体では低いレベルにあり、サムスンは赤字を続け、韓国の10月01~10日の貿易収支は-21億ドル、対中国-3.7億ドルだった。参照記事 参照記事  

韓国の事はさておき、特許情報を分析すると、世界のビジネスの未来が見えてくる。先端半導体の量産に用いられ、台湾積体電路製造(TSMC)が2027年末の操業開始を目指す熊本第2工場にも導入すると見られる「極端紫外線(EUV)リソグラフィー技術」は、次世代技術開発や半導体業界の動向にとって重要な特許で、ラピダスの北海道千歳市の新工場における先端半導体量産計画にも導入されると見られている。参照記事 

先端半導体は、AIのサーバーやスマートフォン、パソコンのメモリなどに使われる小型のチップ。高密度の論理回路をシリコンウエハー上に書き込む必要があり、EUV露光装置を使うのだが、現在オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングだけがこの技術を持っており、各半導体メーカーに独占販売する状況が続いている。だが現在、必要なEUV光を作るためには、1000キロワットという大量の電力消費が必要で、冷却水の量も膨大となる。精密機械や半導体を作る大手グローバル企業からは「工場での電気代が高すぎる」など不満の声が上がっている。

20240813_n01_01そんな中、「EUVリソグラフィー(極端紫外線露光装置)」の大幅な省エネやコスト削減を図る技術を、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の新竹積教授(物理工学)が開発した。装置で使用する反射鏡を従来の10枚から4枚に減らし、消費電力を10分の1に抑えた。実用化できれば1社独占の技術に一石を投じ、先端半導体製造分野で日本勢が巻き返す可能性も秘めているという。

国内では半導体検査装置で小電力のEUV光源が用いられているケースはあるが、露光装置では(国産は)まだ使われていない。新竹教授は「国産化できると思う。日本の半導体メーカーが再び黄金期を迎えられればいい」と展望を語る。20240813_n01_02今後は研究と並行して産学連携で光学機器メーカーや半導体メーカーに実用化の協力を仰ぎ、これまで日本が得意としていた半導体製造技術の巻き返しを図りたいという。社会実装できれば、世界中の半導体メーカーに販売でき、現在の一社独占市場を切り崩すことができると考えている。EUV露光装置の市場は2024年の1兆3000億円から、6年後の2030年には2兆5000億円に成長する見込み。今回の成果は今年2024年4月に開かれた国際会議「フォトマスクジャパン2024」で発表され、本技術は、OISTが特許出願済みで、今後、実証実験を経て産業界で実用化されることが見込まれている。参照記事 参考:エネルギー効率を飛躍的に高める革新的なEUVリソグラフィー先端半導体製造技術を発表 沖縄科学技術大学院大学

英国の「質の高い論文ランキング」で東京大学を超える世界9位を獲得、世界トップクラスの研究者/学生を引きつけてやまないのが、沖縄県・恩納村(おんなそんむら)にある私立の沖縄科学技術大学院大学(OIST)だ。沖縄科学技術大学院大学(OIST)は5年一貫制の博士課程を置く大学院大学で、教員と学生の半数以上を外国人とし、教育と研究は全て英語で行われる。OISTは学生が研究に専念できるよう、学費が無料のうえ、生活費として年額約240万円をリサーチ・アシスタントシップとしてすべての学生に支給している。


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FireShot Webpage Screenshot #1620 - '水系亜鉛イオン電池北海道大学は2024年8月20日、同大学と東北大学、カリフォルニア大学の共同研究チームが、次世代蓄電池「水系亜鉛イオン電池」の高エネルギー化、高出力化に成功したと発表した。

20230706085330446207現在、蓄電池として広く用いられているリチウムイオン電池はレアメタルを使用するため、資源の枯渇によるサプライチェーンへのリスクが懸念されている。また、可燃性の電解液を用いるため、安全面での対策が求められる。

FireShot Capture 117 - 気になるテーマ解説 電池の覇権、リ20230706085312852135リチウムイオン電池に代わる次世代蓄電池として、さまざまな材料を用いたものが検討されている。中でも、亜鉛金属を用いた蓄電池は、安全性が高い水系電解液を使用可能で、資源性の観点からも蓄電池化が期待されている。亜鉛電池には、亜鉛イオン電池、ニッケル亜鉛電池、亜鉛空気電池といった種類がある。、、、今回の研究では過剰量のグラフェンを添加しており、電極重量あたりのエネルギー密度が約370Wh/kgとなっている。今後これを改善できれば、既存のリチウムイオン電池と同レベル以上のエネルギー密度を有する安全性の高い蓄電池が構築できることとなる。また、電極構造を改善することで、1000回以上の長期サイクルも期待できるという。資源性に優れることからコストの低減も見込まれるため、次世代大型蓄電池の実用化につながることが期待される。参照記事 参考PDF:リチウムイオン電池に置き換わる水系電池電池の覇権、リチウムの次は亜鉛?


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FireShot Webpage Screenshot #1584 - 'UKRSPEC SYS240824_shark_00UKRSPEC SYSTEMSの固定翼ドローン「SHARK 」 は、ウクライナの実戦で実証された技術と ドローンアプリケーションの豊富な経験を組み合わせている。SHARKは、長距離からかなりの高度で完全に自律的な偵察、監視、明確な識別、認識を行う可能性を提供し、民間使用としての国境管理やアクセスが困難な場所の検査、監視、電力線やガス管の検査、航空写真撮影、農業の監視、捜索救助活動、幅広い公共安全アプリケーションに最適だ。記録映像 記録映像 
240824_shark_02FireShot Webpage Screenshot #1583 - 'UKRSPEC SYSTE特徴として・平均飛行時間:最大4時間・通信範囲最大80km・最大サービス高度3000m・最大離陸重量12.5kg・最大300km飛行・短いリードタイム・運用コストが低い  光学系は、・デイビューフルHD・30倍光学、3倍デジタルズーム・ジャイロおよびデジタル安定化・ターゲット追跡・オンボードレコーディング・曇り止め と在り、最大飛行高度は3000mとなっている。さらに詳細は参照記事より

lkkjhgFireShot Webpage Screenshot #1585 - '【ウクライナ戦況】クルスク原発まであと30km!ロ上記のドローンは外国製と思われるが、ウクライナ自身も新型ドローン開発を急いでおり、8月24日に実戦使用が公表された、ドローンとミサイルを兼ねた新兵器 a new long-range rocket-droneが紹介されている。「パリャヌイーツアPalianytsia」(パリャニツャロケット:ウクライナの伝統的なパンの名前に由来)と言われ、長時間の滞空が可能だとされ、記事では約400マイル(約640km)先まで到達可能で、高精度、ロシアの防空システムを回避するとされているが、詳細は不明。 映像記事 英文記事
 
images hgfdindexjhgfメッセージアプリ「テレグラム」創始者CEO、パブロ‣ドゥロフパベル·ドゥロフ Pavel Durov 39 ロシア生まれ)が8月24日フランスの飛行場でアゼルバイジャンからの帰りに、犯罪での利用を抑える措置を取らなかった疑いで逮捕されたが、この通信アプリは、ロシア全土、旧ソ連圏でひろく利用され、その暗号性、匿名性の高さからロシア軍の通信の半分が利用していると言われている。また、犯罪組織、ロシア情報部も利用しており、情報部が個人情報をこのアプリから得ている可能性がある事から、世界から、ロシアとテレグラムの間に特殊な関係が在ると見られ、ロシアのスパイがテレグラムを使用しているのは旧知の事実である。もしテレグラムが、特別な組織に便宜を図っていた事でドゥロフ氏が有罪になれば、20年の禁固刑を受ける可能性があるとされる。独自の通信網を持たないロシアにとって、非常に大きな問題と言われている。ロシアの機密情報、軍や兵士の動きが兵士やスパイの個人情報から西側に漏えいする可能性があるからだ。 2024/8/26映像戦況報告:クルスクで包囲されたロシア軍、パリャニツャロケットの脅威! 通信網崩壊の危機! モスクワ証券取引所の株価急:参照記事:「出会い系サイトやSNS使わないで」ロシア内務省が警告、ウ軍越境攻撃:、、、追記:その後の29日、SNSのテレグラム創設者、パベル・ドゥーロフ氏が保釈金を支払い釈放された。参照記事 

c37df7e-kyiv-hydroelectric-power-plant-wiki_690x3872024年8月27日:ロシア軍は、現地8月26日のウクライナ攻撃中にキエフ水力発電所HPP( Kyiv Hydroelectric Power Plant )にミサイルとドローンを発射し、攻撃によりダメージが生じたが、重大な損害はないようだ。ロシアはまた、連日ウクライナ全土の無人機やミサイル攻撃を行っている。 英文記事
8月6日からのウクライナ軍の越境攻撃は26日で20日目を過ぎたが、クルスクKurskからの映像を見ると、そこの兵士も住民も、なぜ急にウクライナ軍が越境攻撃を始めたのかさえ理解できず、ロシア軍は軍事演習をしただけで、戦争を起こしたのはウクライナだとさえ思っているようだ。
プーチン大統領は、今もウクライナの攻撃をテロと言い、戦闘を小さなFireShot Capture 22 - NHK I ウクライナによる越境攻撃のものとの印象を国民に与えようとしているが、第2次大戦後初めてロシアが他国から侵攻を受けているのは事実で、ロシア軍はすでに、50万人以上と言われる死傷者を出し、前線で使える兵器も不足している状況だ。無理に戦車を投入しても、映像からも新兵が操縦に不慣れなのが分かる。ロシア軍は兵士不足から、規約を変えて18歳から21歳の、訓練もされていない徴集兵を前線に送り出すようだ。セレンスキー氏の思惑は功を奏するのか?映像記事 
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最新の研究で、ペットボトルの水には、これまで考えられていた以上のプラスチック粒子が含まれていることがわかった。

・アメリカで販売の水のペットボトルには、平均で24万もの微小なプラスチックが含まれている。

・ナノプラスチックは非常に小さく、血液、細胞、臓器の中にまで入り込む。

・健康への影響を評価するには、さらなる研究が必要だが、接点を減らす方法はある。

jjhgfdペットボトルに入った水1リットルには平均で24万のプラスチックが含まれ、そのうちの一部は微小なため、血液や細胞、心臓や脳などの臓器にも入りこむ可能性があることが最新の研究でわかった。米国科学アカデミー紀要に2024年1月8日に発表された内容によると、レーザーによってサンプルの化学物質を分析するツールによって、ペットボトルの水にはこれまでの研究で述べられていたよりも最大で100倍ものプラスチック粒子が含まれていることがわかったという。

マイクロプラスチックやナノプラスチックとして知られる微小サイズに砕けたプラスチックは、海、エベレストの山頂などで見つかり、近年は人間の血液からも見つかっているマイクロプラスチックの大きさは、5ミリメートルから1マイクロメートル(100万分の1メートル)だ。ちなみに、人間の髪の毛は直径が約70マイクロメートルだ。ナノプラスチックは1マイクロメートルよりさらに小さく、1億分の1または10億分の1メートル(ナノメートル)だ。

7-MB-Editors-Picks-31-03-2022-Micro-plastic-324x160アメリカで販売されている3つの人気ブランドのペットボトルの水について試験を行い、100ナノメートルまでの大きさの粒子について分析した。その結果、1リットルあたり11万から37万個、平均で24万個のプラスチック粒子が見つかった。その90%はナノプラスチックで、残りはマイクロプラスチックだった。現在はまだ、ナノプラスチックに関する知見に欠落があるが、ナノプラスチックはマイクロプラスチックよりも有害であることは広く受け入れられている。

FireShot Capture 16 - 623e0129093c4d_プラスチック粒子によって引き起こされる可能性のある健康上のリスクは不明だが、専門家はさらなる解明を急いでおり、それまでの間はプラスチックの使用を減らすことを勧めている。これらは毒素や合成物質を体内にもたらし、血管、内分泌、生殖器官などに炎症やその他の問題を引き起こす可能性があると懸念されている。

dickvethaak01オランダのアムステルダム大学とユトレヒト大学で水質と健康の名誉教授であるディック・ヴェターク(Dick Vethaak)氏は、人々はマイクロプラスチックとナノプラスチックに目を向け、プラスチックの使用を減らす対策をとるべきだと彼は言う。彼が勧めるプラスチック粒子との接点を減らす3つの方法は次のとおりだ。

使い捨てプラスチックで包装された食品や飲み物を避ける。

飲み物はガラス容器から飲む。
プラスチック容器に入ったものは温めない。プラスチックを加熱すると、大量の粒子が放出される可能性がある。

自宅をよく換気する。マイクロプラスチックやナノプラスチックは、空気中や埃の中に存在する可能性があるため。

この研究の著者は、ペットボトルに入っているナノプラスチックを心配するなら、水道水などの代替品を考えるべきだとしている。ただし、脱水のリスクがナノプラスチックによる影響を上回る可能性があるので、必要なときにはペットボトルの水でも飲むほうがよいという。参照記事 参照記事 英文記事 、、、汚れた空気や水が危険と言われても、現実には避けるのはほとんど不可能で、見識として知っていた方が良い位に留(とど)めるしかないだろう。幸い人類には順応性というのが在る。それで進化してきた、いや、退化してきたのか??? 影響が不明なものまで怖がって生きてられるか!と、開き直っての一服がうまい! そして次に手に取った健康茶は、ペットボトル入りだった。 参考:マイクロプラスチック、人間の血液内で発見される…その影響は今のところ「何も分かっていない」


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FireShot Webpage Screenshot #1558 - '恐竜絶滅は地球に衝突し、恐竜を絶滅させた天体として、科学界で長年論争を引き起こしてきた「チチュルブ、チクシュルーブ(Chicxulub)衝突体」の起源について、これまで太陽系外縁部から飛来した彗星(すいせい)が原因だとされる節が有力だったが、驚くべき重要データを示す新研究が2024年8月15日、米科学誌「サイエンス(Science)」に発表された。右図は、従来説の記事に添えられていた恐竜など生物の4分の3絶滅と鳥類の進化の年代

 この研究チームは革新的な技術を用い、約6600万年前、現在のメキシコ・ユカタン半島(Yucatan Peninsula)沖に衝突し、地球史上最も直近の大量絶滅を引き起こした破滅的な天体が、木星軌道の外側に由来することを示した。チームはまた、チチュルブ(チクシュルーブ)衝突体が彗星(すいせい)だったという見解を否定している。

Fischer-Goeddem01_13_01論文の主著者で独ケルン大学(University of Cologne)の地球化学者マリオ・フィッシャーゴッデ(フィッシャー=ゲッデ Mario Fischer-Godde)氏はAFPに対し、「今やこれらの知識に基づき、この小惑星が形成されたのは木星(軌道)の外側だということができる」と語った。

この種の小惑星が地球に衝突することは非常にまれなため、新研究の結論は特に注目される。フィッシャーゴッデ氏はこの結論について、将来の天体衝突の脅威予測や、地球の水の由来解明に役立つかもしれないと述べた。  彗星と小惑星の違い「小惑星」と言えば主に火星と木星の間にある岩の塊で、「彗星」と言えば木星よりも遠くからやってきて楕円軌道を描き、太陽に近づくと尾を出す氷の塊。 

■サンプル:新しい発見は、中生代白亜紀と新生代古第三紀の間の時期に形成された堆積物サンプルの分析に基づいている。この時期は、チチュルブ衝突の影響で生物が大量絶滅したK-Pg境界に相当する。FireShot Webpage Screenshot #1559 - '北大生がK_Pg境images jjhg(日本では、北海道十勝郡浦幌町上浦幌・川流布(カワルップ)地区の道有林内を流れる茂川流布(モカワルップ)川に、6600万年前の古第三紀/白亜紀の境目地層「K/Pg境界」があり、この地層が見られるのは、東アジアでは浦幌町だけです。参照記事:写真左 因みに筆者が考古学少年時代を過ごした町で、記事のK/Pg境界で、すぐに思い出した。この地層、多くは地下深くに在り、隆起により地上で目視できるは非常に稀だ。)

XRSPP2UBXNJXZJZPZCAAVAFJDI 研究チームは、ルテニウムという元素の同位体Ruthenium isotopeを測定した。ルテニウムは小惑星では珍しくないが、地球では非常にまれな元素だ。チチュルブ衝突によるがれきが堆積した幾つもの地層を調査したところ、検出されたルテニウムは「100%、この小惑星に由来する」ことが確認できた。小惑星の主要なグループには、太陽系の外側(小惑星帯を超えた、木星、土星、天王星、海王星を含む領域:外太陽系)で形成され、炭素を多く含む「C型小惑星」と、太陽系の内側(太陽に近い水星、金星、地球、火星から小惑星帯までの領域:内太陽系)で形成され、ケイ酸鉄やケイ酸マグネシウムなどの石質の物質を主成分とするケイ酸塩を多く含む「S型小惑星」があるが、ルテニウム同位体はこの二つを区別するために使用することができる。参考:太陽系の歴史ひもとく地下物質分析と小惑星

667c2804d1c84a0eaca7ef6513163488直径10~14kmもある巨大な小惑星のチチュルブ衝突は巨大地震を引き起こし、地球規模の冬をもたらし、恐竜や他の多くの生命体を絶滅させたが、今回の研究はその原因となった天体が、木星の外側で形成された外太陽系「C型小惑星」だったことを確認する結果となった。

 20年前の研究でもそうした仮説は立てられていたが、当時は現在よりもはるかに確実性が低かった。  フィッシャーゴッデ氏によると、地球に落下する小惑星の破片たる隕石(いんせき)のほとんどはS型小惑星のものであるため、この結論は非常に驚くべきものだと述べた。参照記事 参照記事:過去ブログ:2022年10月追記:隕石と恐竜絶滅

3a7494bc幸いなことに、恐竜を絶滅させたような小惑星が地球に衝突するのは、1億年に1度程度とそうそう起こることではない。しかも時折地球のそばを通過する危険な小惑星は、すでに90%以上が発見されている。それらが今世紀に衝突する可能性はほぼなく、次の1000年で衝突する可能性もかなり低いと推定されている。
一方、直径140mクラスの小惑星なら、1万~2万年ごとに衝突している。もし起きれば、その地域が壊滅的な打撃を受けるのは確かだ。それでも比較的最近、NASAは地球に飛来する小惑星のコースをそらす実験に成功している。 まだ改善の余地がある技術だが、いつか現実になるかもしれない危機から地球を守ってくれるはず。今はそう願おう。参照記事 


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bc9d4e4e樹木は光合成により二酸化炭素(CO2)を吸収することは知られているが、他にも地球環境を守るための驚くべき効果があることがわかった。新たな研究では、強力な温室効果ガスである「メタン」を吸収してくれることが明らかになったのだ。『Nature』(2024年7月24日付)に掲載された研究によると、樹木(樹皮)に生息する微生物が、大気中のメタン(CH4)を吸収してくれるのだという。
樹木のメタン吸収効果は、土壌による吸収と同レベルかそれ以上のもので、その強力な吸収力を考慮すると、木々による温暖化防止効果は、これまでの想定よりも10%も大きい可能性があるそうだ。地球温暖化の主な原因は二酸化炭素だが、メタンもまた強力な温室効果ガスだ。メタンの放出源は、火山活動、湿地や水田、家畜や天然ガスの生産、バイオマス燃焼など、多岐にわたる。
0ef0bc22産業革命以前からの温暖化の3割はメタンによるものと推測されている。しかも現在その排出量は1980年代に計測されるようになって以来、最も速いペースで増加している。大気中に放出されたメタンは、大気のプロセスによって除去されるのだが、メタン放出量がそれを大幅に上回っているため問題となっている。
2021年のCOP26国連気候変動サミットで発表されたグローバル・メタン・プレッジGlobal Methane Pledgeは、今後10年でメタンの排出30%削減を目標としている。今回の結果は、その目標を達成するには、もっと多くの樹木を植え、森林破壊を減らすことが重要であることを示している。この研究ではまた、樹木のメタン吸収効果は高さによっても違いがあることが明らかになっている。地上の近くではむしろ少量のメタンが放出されている可能性があるが、幹の数m上からは吸収効果が発揮されるようになるという。、、参照記事 参考:全球レベル及び国レベルのメタン排出量観測のための衛星データの活用
、、、、、筆者は以前から気になっているが、河川、河岸を管理する国土交通省は、今も河岸の樹木をやみくもに伐採している。川に流れる枯葉などが水中生物の栄養源になり、結果的に海の水産資源に良い影響を与えていると知りながらだ。上記の研究結果を尊重し、科学研究との両輪で開発を行うべきだ。筆者は、日本の自然を破壊する元凶だと思っている。環境省との連携は取れているのか?
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ウクライナの地上戦で戦車が目立つが、ロシア戦車は最新式も含め、上空からのドローン攻撃に弱く、簡単に破壊される映像が毎日の様に公開されている。欧米は、ドイツのレオパルトや米国のブラッドレーを供給し、ウクライナの攻撃力を強力な物にしているが、Strv122そんな中でスウェーデンからの Swedish Strv 122改良型戦車が高評価を得ている。スウェーデン製では、ロシア戦車でドローン攻撃の弱点とされた、これまで一般的だった砲塔上部のハッチを強化し、電動スライド式にするなどの改良、対地雷装備の強化などの改良を行い、結果的に従来式より相当重く成っているが、現在もっとも進化した戦車と言われ、この最新鋭戦車の登場にプーチンも激怒したとの記事もある。記録映像 記録映像:ウクライナの戦場からスウェーデンの戦車を盗もうとして失敗したロシア軍Russia Tries Stealing a Strv-122 -- Get Destroyed:
Archerside_commonslarge_230914_sweden_01また、スウェーデン製アーチャー自走榴弾砲(アーチャーじそうりゅうだんほう、FH77BW L52、英語: ARCHER Artillery System)もウクライナの実戦で大きな成果を上げているとされ、従来の六輪駆動から現在は八輪駆動に改良されている。主砲の口径は155mmだが、標準榴弾からGPS誘導砲弾エクスカリバーまで使用でき、射程は30~60kmで、標準砲弾の使用で、ロシアの電磁攻撃にも慣性飛行で正確に目的を破壊していると言う。八輪駆動になった事で、悪路での機動性が増したと言われ、日本の自衛隊も八輪駆動を使用している:写真右下。
FireShot Webpage Screenshot #1440 - 'UniMaps I Sweden49699af8各国から古いタイプの装備が供給される中、スウェーデンが積極的に改良型を投入しているのが注目される。ウクライナでの実績や経験を、いち早く自国の防衛に反映させていると言う事だろう。これらの最新兵器が、ハルキウKharkivでのロシア軍撃退に大きな効果を上げたとされている。スウェーデンは自国で開発した小型ジェット戦闘機も持ち、以前から軍事兵器の輸出では北欧の中でも突出した存在である。中立だったスウェーデンをNATO加盟に向かわせたのは、プーチンの大きな失策と言われている。スウェーデンの加盟で、バルト海はNATO加盟国に包囲され、ロシアはそこの制海権、制空権を失い、飛び地カリーニングラードKaliningradへの補給、艦船の寄港も難しくなった。結果的にバルト3国の防衛力が大きく強化されたと言われている。 参考:Finally! Ukrainians destroyed all Russian fronts in Kharkiv with help of US! Russians fled en masse!:過去ブログ:2024年7月バルト3国 ロシア電力網との接続遮断:4月ロシア見据え北欧、バルト、欧州諸国で徴兵、軍備見直し
large_230914_sweden_08ウクライナ戦争を機に、戦術に大きな変化が起きたのは事実で、日本6fa2dc93の自衛隊も無人機、車両搭載レーザー兵器の開発加速化、さらに無人機対策でレーザー兵器を米国と共同で開発すると最近公表された。参照記事 参照記事  右は、自衛隊の19式装輪自走155mmりゅう弾砲 参照記事 、、、上記の様な現実から、今後トランプ政権がウクライナ支援の予算を削減したとしても、ウクライナは欧州NATO加盟国や日本等の支援、凍結したロシア資産の利子から500億ドル(約7兆8500億円)をウクライナが受け取ることで主要7カ国(G7)が合意していることから、ウクライナは資金繰りで安定を維持できるのではとの見解もある。米国が、充分な衛星監視さえ継続すれば、、。ロシアが核を使用すれば話は別だ、使えば、インド、中国、イランも敵に回るだろう。すでにベラルーシは、ロシアの軍事作戦への協力を拒む態度に出ていると言われるが、火の粉を払うだけでは生き残れないのでは、、。
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9bbd9c443af2ffc946b5c0b953bbc4c5e177ba795de33d713a52024年7月1日午後4時、奈良県立医科大学が記者会見を開き、輸血用の血液を人工的に作ることに成功したと発表した。「世界初となる、血液型を問わず投与できる人工血液が日本で開発された」と伝えた。開発に携わった研究陣は「1時間だけでもこの人工血液でもたすことができれば、その間に病院に搬送し次の措置につなげられる」「人類の健康福祉に貢献できるのでは」とコメントしている。

a48326661b813a9奈良県立医科大学は、血液の中でも酸素を運搬する赤血球の開発に成功し、「保存期限が切れて廃棄する血液からヘモグロビンだけを抽出し脂質膜で包みカプセルの形にしたもの」「最大の長所は、血液型を問わず誰にでも投与できること」だと説明している。 奈良県立医科大学 酒井宏水教授※製造担当は、「海外を見渡しても現在使えるものはまずない。人類の健康福祉に貢献できるのではないか」「こちらが、開発しております人工赤血球製剤です。人の血液の代わりになる、酸素を運搬する製剤です」と、紫色の液体を公開した。ニュース映像 参考:『人工赤血球』なぜ紫色?血液型問わず輸血でき5年保存も…開発者が解説

本物の血液の保存期間は冷蔵で4週間だが、人工血液なら室温で2年、冷蔵で5年と長い。ドクターヘリや救急車に搭載すれば、離島やアクセスが困難な土地で患者の命を救えるようになると期待される。奈良県立医科大学は臨床試験を経て5年以内の実用化を目指しているという。参照記事 、、、例によって韓国人が「また日本にノーベル賞か」とコメントしているが、いい加減そんな下品で失礼な発想は止めたらどうだ。日本の研究者の誰も、賞や国、儲けの為に研究はしていない。それは結果としてついて来ることだ。更に言えばノーベル賞は、単に有益な研究成果だけでなく、社会への貢献度、実績が評価されて授与される。 参考:日本で開発された人工血液が韓国でも話題に=「韓国とは大違い」「またノーベル賞だ」

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AFP__20101210__Was359108indexjhg電磁力により弾丸を高速で発射し、マッハ5を超す極超音速兵器をも迎撃する「レールガン(超電磁砲):Railgun」開発を巡り、防衛装備庁が米海軍に要員を派遣していることが2024年5月21日、分かった。レールガンを研究していた米国のノウハウを吸収し、早期実用化につなげる狙いがある。複数の政府関係者が明らかにした。

images jhk装備庁は2016年度にレールガンの開発に着手。政府は2022年度当初予算案に65億円を計上した。2024年には海上自衛隊の艦艇を使って世界初となる洋上での射撃試験を行い、「可能な限り早期」の実用化を目指している。 記録映像 

images hgjlレールガンは火薬を用いる従来の火砲より低コストで、射程内でロックオンされた側の迎撃は難しい。戦略環境を一変させる「ゲームチェンジャー」として自衛隊が期待を寄せる新たな装備品の一つだ。車両や艦FireShot Webpage Screenshot #987 - '防衛装備庁と海上自衛隊艇に搭載し、対地・対艦攻撃やミサイル迎撃などでの活用を想定しているが、命中精度の向上や装置の小型化などの面で依然として課題がある。

装備庁は2023年11月から研究職の技官1人を米海軍の研究機関に派遣。レールガン研究に携わった関係者の話を聞いたり、設備を視察したりしているという。任期は今年6月までで、帰任した後に別の要員の派遣を検討する。米海軍は2021年、戦略環境の変化や予算上の都合のため、10年以上にわたり取り組んできたレールガン開発を事実上断念。装備庁幹部は「研究に投入した資金や試作品の量も多く、学べるものがたくさんある」と話している。2024年度予算案には238億円を計上。今後は、高初速化や連射機能の追加などの改良を図る予定だ。参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2022年6月中国3隻目の空母進水: 参考:2024年3月4隻目の空母建造明言、中国海軍高官「技術に障害なし」



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