科学化学テクノロジー

さらば、世界初の宇宙ヨット「イカロス」──冬眠10年、JAXJAXAは2025年5月15日、小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」の運用を終了したと発表した。今後、イカロスの追跡は行わない。イカロスは2010年5月に「H-IIAロケット17号機」によって金星探査機「あかつき」と相乗りで打ち上げられた“宇宙ヨット”。ソーラーセイル(太陽帆)だけで宇宙空間を航行するアイデアは100年程前からあったというが、実際の航行に世界で初めて成功したのがイカロスだった。参考:IKAROSとソーラー電力セイル探査機のミッション概要

201603_p3_2-thumb-700xauto-2823 ソーラーセイルは、薄い帆に太陽電池を貼り付け、この電力を用いてイオンエンジンを駆動する仕組み。イカロスは14m四方のセイルを展開し、実際に発電し、加速や軌道制御などソーラーセイルによる航行技術をもたらした。しかし2011年12月には搭載していた推薬がほぼ枯渇。2012年1月以降は、電力低下により機器がシャットダウン状態になる「冬眠モード」と“冬眠明け”を繰り返していた。

2015年5月に5回目の冬眠モードに入って以降、イカロスの電波は受信できていない。JAXAは、今後イカロスの電波を受信できる可能性は極めて低いと判断し、運用の終了を決定した。当初の設計寿命である180日を大きく超えて活動を続けたイカロス。ソーラーセイルに関しては、超小型ソーラーセイルによる姿勢・軌道統合制御実証「PIERIS」の開発など、イカロスの成果を継承するプロジェクトがいくつも進んでいる。参照記事 


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7651854_0 120 3063 1842_1920x0_80_0_Microsoftの創業者ビル・ゲイツ氏(69)は20年以内に全財産を慈善事業に使うと発表した(2045年までに資産の99%を寄付)。ゲイツ氏は鉄鋼王アンドリュー・カーネギーのエッセイ「富の福音」にある「金持ちのまま死ぬ者は、不名誉なまま死ぬ」という言葉について考えることが増えたという。
「だからこそ、当初の計画よりもはるかに早く社会貢献をしようと決意しました。今後20年間、私はゲイツ財団(ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団)を通じてほぼ全財産を世界中の人々の命を救い、より良い生活をもたらすために寄付するつもりです」。ゲイツ氏の慈善財団は当初の予定よりも早く、2045年12月31日に閉鎖されるとのこと。計画では2000億ドル以上(約29兆円)を投じ、感染症の予防や貧困対策を進めるという。参照記事 

資産の99%を寄付してもなお、ゲイツ氏は富豪のままでいる可能性がある。ブルームバーグによると、ゲイツ氏は現在、世界で5番目の資産家とされる。ゲイツ氏はブログで、自身の資産推移を示す手描きのグラフを公開した。それによると、現在の純資産は1080億ドル(約15兆5,156億円で、2045年にはほぼゼロに近づく。

参照記事 過去ブログ:2025年2月マイクロソフト「低業績」社員の解雇を開始。退職金なし:2023年5月ビル&メリンダ・ゲイツ財団、中国へ食料問題対応を期待?
ee49f0b3-sWindowsを開発したビルゲイツ:写真左の右 は、1967年にシアトルの私立レイクサイド中学・高校に入学し、コンピュータに興味をもったのは13歳ころで、コンピューターに没頭し、プログラムを書き、収入まで得てしまったのは、なんと弱冠15歳。後に高校の同級生とマイクロソフトを創設する。映像記事:ビル ゲイツの生い立ちと、世界一の富豪の悲劇。お金で解決できなかったたった一つ:過去ブログ:2020年10月12歳で原子炉を作った少年が最年少記録者としてギネスブックに:2013年7月大富豪チャック・フィニーの生き方 米国:7月マウスの発明家88歳で死去 米国

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Thales_Galileo_Second_Generation_satellites1欧米の衛星情報を利用するウクライナがロシアからの妨害に対し、日本に衛星情報支援を求め、日本が協力に合意したと以前に記事にした。過去ブログ:2025年4月ウクライナヘ九州大学発宇宙ベンチャー:QPS研究所によるSAR衛星情報支援開始
gnss.png.webp (WEBP Image, 660 × 590 pixels) - Scaled (96%)フィンランドの研究者グループが、2022年以降に急増している全地球測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite Systems:Satelliittipaikannus)へのロシアによるものとみられるGNSS妨害:GNSS-häirintäに対抗する装置の開発に着手した。(2022年5月の記事では、フィンランドが利用していたGNSSシステムは、Galileo:欧州, GPS:米国, Glonass:ロシア, Beidou:中国 からの衛星情報利用していた。左は地上局の分布)

img_50d262b55209d8a8b88857daa3d76e1d5113801344668108プロジェクトリーダーが2024年4月15日、AFPに語った内容では、フィンランドでも、GPSや欧州版GPS「ガリレオ GALILEO」:右 といったGNSSサービスへの妨害が疑われる事例が急増しており、航空や海上交通に支障が出ている。国土調査局のミカ・サーヤスト上級研究員は、同国東部では「複数の航空機」が着陸できなくなる事態が発生したとしている。妨害はロシア発とみられており、軍や国境警備隊、林業部門で使用される衛星画像にも影響が及んでおり、安全保障、経済両面へのリスクに対処するため、研究者グループが4月、衛星からの信号を意図的に妨害する行為を特定・抑制する装置の開発を開始したと述べた。開発プロジェクトには欧州連合(EU)が資金を提供。特にGNSSデータへの干渉が頻発している東部の北カレリア地方で、2年間にわたって実施される。

951d7261運輸通信庁によると、フィンランドでは昨年、GNSSへの干渉報告件数が約2000件に上った。2023年は239件だった。フィンランドは1340キロにわたってロシアと国境を接しており、同国が2022年にウクライナへの侵攻を開始して以降、国防・国境警備を強化している。参照記事 

、、、、すでにウクライナと日本が衛星画像対策で協力関係に在る事から、フィンランドの研究に日本も参加するのではと思うが、、、、。ハッカー行為を見るまでも無く、衛星通信、インターネット通信は人的妨害に脆弱な面を持っており、その他、もし何処かで核兵器が使用されれば、電磁波で一瞬にして、その近くの都市インフラもパソコンも携帯もカード、ATMも使えなくなる危険を含んでいる。其の為米国では今でも省庁の通信にFAXが多用され、データ保存は専用のクラウドに行われ、FAX使用が増加傾向だと言う。また、理由はよく知らないが、データ保存には安全だとして、フロッピーディスクが見直されているとも言われている。最新の状況では、ロシアの方が先に通信障害で市民生活が不便になっているようだ。 【ウクライナ戦況】SPLA映像:2025年5月8日ウクライナによる大規模爆発!ロシア軍需産業に壊滅的打撃。モスクワなどで市民生活へも影響、ATMも使えず

個人レベルで言えば、何でもパソコンで、メールでという流れを筆者は好ましく思っていない。経験上、自分や相手のデータを守る上でもっとも危険なのがメールであり、見積もり送信や受発注には今もFAXを多用している。また、急ぎで重要な作業をしている時にパソコンが壊れ、復旧はしたが一部重要なデータが消滅した経験も在り、以来、2台のパソコンに同じデータを載せ、交互に使用するようにしている。所詮機械である以上、いづれは壊れ、タイミングが悪く電気が止まればデータは破損するのだ。


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867_02東京(日本政府の意味)がウクライナへの九州大学発宇宙ベンチャー:QPS研究所(iQPS)によるSAR衛星情報支援に踏み切る。今月2025年4月初めに調印され、日本はウクライナ軍に、九州大学等と開発した衛星画像を提供することに同意した。 Intelligence Online can reveal that iQPS, a start-up incubated by Japan's Kyushu University, will be providing SAR imagery to the Ukrainian military agency, GRU. The deal was signed earlier this month.

QPS研究所のロゴ右下は、
カリフォルニア州アナハイムの中心地区のディズニーランドを拡大したQPS研究所(通称:iQPS・Institute for Q-shu Pioneers of Space,Inc.映像:研究所解説)のSAR衛星画像。QPS-SARは分解能1.8mの通常モード(ストリップマップモード)と分解能46cmの高精細モード(スポットライトモード;右下写真2025年3月撮影)の観測ができ、また今後、世界各地の10分前の衛星画像が手に入り、準リアルタイムサービスが実現できる。 

世界各地の10分前の衛星画像が手に入QPS研究所は、2025年4月10日(木)に小型SAR衛星QPS-SAR9号機「スサノオ-Ⅰ」の初画像(ファーストライト)として取得した試験観測画像を公開した。QPS研究所が北部九州を中心とした全国25 社以上のパートナー企業と共に開発・製造した「スサノオ-Ⅰ」は米国ロケット・ラボ社のロケットElectron (ミッションネーム:The Lightning God Reigns)によって2025年3月15日(土)9:00a.m.(日本時間)に打上げられ、同9:55a.m.に予定されていた軌道に投入された。

分解能が46センチメートルという高性能なSAR(合成開口レーダー)衛星をこれまでに8基軌道に載せているQPS研究所は、3月にロケット・ラボのロケット・ラボのElectronで打ち上げた9つめのSAR衛星「スサノオ - I」からの初めての試験観測データを公開した。同社はさらに「QPS-SAR」を打ち上げて、最終的には36基からなるコンステレーションを構築する計画だ。

世界各地の10分前のSARとは、電波を使って「撮影」を行うレーダーのこと。SAR衛星「スサノオ - I」には直径3.6メートルの大きなパラボラアンテナが搭載されているが、光学望遠鏡と同じく、解像度を高めるにはアンテナの直径を大きくする必要があり、分解能46センチメートルを実現するにはもっと巨大なアンテナが必要になる。それを人工衛星に積むのは不可能なので、軌道上を移動しながら連続的に撮影を行い、そのデータを合成することで大きなアンテナで撮影したのと同じ結果を得ようというのがSARだ。

可視光線を使うカメラで地表を撮影しようとすると、どうしても雲に隠れてしまう場所があるが、電波なら雲を透かして見える。また太陽の光も影響しないので、昼でも夜でも変わらない高精細な画像が得られるため、台風や火山の噴火などの災害時には、雲や噴煙に邪魔されることなく地表の様子を即座に正確に把握できる。また畑の作物の状態をAIで解析して農作物の価格を正確に予測したり、連続撮影を行うので人や家畜や船舶などの移動の様子もわかるなど活用の幅は非常に広い。経済活動にも大いに貢献するという。、、、、軍事的には、攻撃先の戦果の確認や位置などが迅速に正確に分かる様になる。参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2023年1月スパイ衛星、H2Aロケット46号機成功>H3は失敗>原因:参考映像記事:日本の衛星技術がウクライナに?!

index hhhjk参考記事2025/4/01:先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)定常観測運用開始および観測データの提供開始についてだいち4号は、宇宙航空研究開発機構が開発・運用する地球観測衛星。計画名は先進レーダ衛星。2024年7月1日に打ち上げられ、2025年4月から定常運用を開始した。干渉SARによる地殻変動の情報は、断層の動きや歪みの推定に活用される。映像解説 

index jjほ、、、、筆者の調べでは、ロシアの侵略直後の 2022年3月17日の英文記事Ukraine asks Japan for satellite data amid Russian invasion で、ウクライナが日本に日本の衛星データ使用に関する打診をした事が確認できた。#771 【スクープ!】日本の衛星技術がウクライナに?! - YouTube日本が、昼夜を問わず画像をキャプチャできる合成開口レーダー(SAR)を備えた衛星を運用している事への使用打診だった。右の合成画像には、Zマークの付いたロシア軍のトラックが写っている。筆者は、当初米国が、米国の衛星データのウクライナの使用に難色を示した為だと想像している。ウクライナは他の国の衛星データも使用しているようだ。参照映像記事:日本の衛星技術がウクライナに?!


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2470cfd9m0084354321日本原子力研究開発機構は2025年3月13日、ウランの化学的な性質を利用した蓄電池(原子力電池)を世界で初めて開発し、充放電の性能を確認したと発表した。現在、ウランを使った蓄電池システムの特許を出願中という。写真は原子力研究開発機構NXR開発センターの大内和希・研究副主幹 参照記事
tm1636144_03134_2_w490 今回研究チームが開発したウラン蓄電池は、負極にウラン、正極に鉄を活物質として採用した「レドックスフロー電池」。電解液には有機溶媒とイオン液体(陽イオンと陰イオンで構成する100℃未満で液体の塩)を混合したものを使った。これまで提唱されていた概念では、鉄は使われていなかったが、鉄を使うことで正極の電解液を安定化でき、電圧の向上も見込まれたという。試作したウラン蓄電池の起電力は1.3Vで、一般的なアルカリ乾電池(1.5V)と近い値になった。また、充電と放電を10回繰り返しても蓄電池の性能はほとんど変化せず、負極と正極ともに電解液中に析出物はなかった。このことから、ウラン蓄電池では安定して充電と放電を繰り返せる可能性を示した。
ウラン235は原子力発電の燃料に使われるが、ウラン鉱石にウラン235は0.7%程度しか含まれていない。そのため燃料製造時には、ウラン235の含有率を3~5%まで高める「濃縮」が必要となる。その際、副産物として天然ウランよりもウラン235の含有率が低い「劣化ウラン」が発生する。

 劣化ウランは現状、原子炉(軽水炉)の燃料には使用できず「燃えないウラン」と呼ばれている。日本国内には1万6000トンの劣化ウランがあるが、現状では利用用途がなく有効活用を探る研究が進んでいた。その一つとして、ウランを活物質に使う蓄電池の開発が行われてきたが、これまで蓄電池としての性能は報告が上がっていなかった。

国内に保有する劣化ウランを蓄電池として実用化・社会実装に至れば、メガソーラー等、再生可能エネルギーでつくった大量の電気を蓄える用途などで、需給調整機能の役割を担うことが期待できる。劣化ウランが出す放射線は弱く、人体への影響は比較的小さいとされる。ただ、蓄電池の設置場所は現状、原子力発電所の構内や燃料の加工施設などに限られる。参照記事 過去ブログ:2025年1月フィンランドのスタートアップと量子コンピュータ>日本が難題突破


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FireShot Capture 40 - リゾート化したガドナルド・トランプ米大統領は2025年2月4日、パレスチナ・ガザ地区をアメリカが「引き取る」「所有する」計画を明らかにした。米ロサンゼルスを拠点に人工知能(AI)を活用したコマーシャル映像などを作る企業の経営者ソロ・アヴィタルSolo Avital氏とアリエル・ヴロメン氏は、新しいAIソフトウェアを試すため、この発表に対する風刺的な動画をわずか8時間で作成した。参照記事と映像 

映画監督でもあるヴロメン氏が、この動画をフォロワーの多いインスタグラムに投稿したところ、たちまち拡散され、数時間後には削除したものの、その数週間後の2月26日には大統領自らがその動画を、風刺 satireという説明や意図の説明もなく、自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で共有した。

アヴィタル氏はBBCニュースのインタビューで、自分たちが8時間ではなく何日もかけてAIで動画を作ったなら、だれもAIだとは気づかない品質ものができあがると述べ、説得力の高い偽コンテンツを作れてしまうAIの危険性があらためて浮き彫りになったと話した。参考:動画公開当時の記事と映像:トランプ氏、リゾート地と化したガザ描くAI動画を投稿 どういう戦術なのか:youtube映像:Trump posts AI video of Gaza as luxury resort

FireShot Capture 42 - リゾート化しFireShot Capture 41 - リゾート化したガザ地区にトランプ kkkjhg、、、風刺とは言え、この動画が紛争を起こしかねない影響に、制作者は動画で謝罪している。その内容の悪趣味さは別にして、こんな動画がAIで数時間で出来てしまうとは!!!!

もちろんフェイクだが、下の左では、トランプ氏とネタニヤフ氏がリゾートの海岸で並んでドリンクを飲んでいる。


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FireShot Capture 437 - 東北大学がスピン半導体を発明!巨大ファンドが10兆円支index hhgf jjhgf映像記事:「東北大学がスピン半導体を発明!巨大ファンドが10兆円支援!シリコン半導体終了で世界が完全にパニック」  この研究で『ノーベル賞』候補として、宮城県内に名前が挙がる研究者がいる。 東北大学の前総長の大野英男さん。AIなどデジタル技術の進化で、将来莫大な電力消費が見込まれる中、電力を極限まで抑える新たな半導体を開発し、今実用化が進んでいる。映像記事「世界が注目!電力を極限まで抑える"スピン半導体" 大野英男さんの研究 」 映像記事のタイトルなどは、どうしてもノーベル賞などを前面に出すが、社会への貢献を願って研究する記事のタイトルが、その様な世俗的な表現をすることに筆者は良い印象を持っていない。
すでに亡くなった身内に、役所に居て生涯土壌研究に明け暮れた方がいた。ある時一緒に山を歩いている時、急にしゃがみこんで土を口にしている。驚いている子供の筆者に「こうするのが、どんな土か見分けるいい方法法なんだ」とつぶやいた。後にその研究が、実際北海道の農地の土壌改良に大きな貢献をしていると知った。願わくば、上記の研究が早く実用化され、安定した社会の実現に貢献する日の来るのを願っている。その他注目すべき研究映像記事:
「奇跡の磁石 ~日本が変えるレアアース革命~」:「山形大学が「神電池」を発明!ペロブスカイト電池の300倍の性能!日本の職人魂」「キヤノンがついに運用開始!1ナノ極小半導体!世界がタヒぬほど羨ましがる
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material_vol04_01_0.png日本の先端企業として、よく京セラ、TDK,村田製作所などの名前を聞くが、それを支える技術を短く説明した動画が在ったので掲載 映像「1億個に1個も不良なし!? 村田製作所が量産化に!最先端MLCCで日本企業が世界を制す」 
当ブログを閲覧している、ある高校生と話す機会が在り、「最近 内容が難しいな」と言われ、「難しいのではなく、社会情勢が複雑になっただけだよ」と言い訳をした。その際に、上記の様な企業の話になった。理数が苦手と言う彼も、そろそろ将来の事を考え始めたのだろう。
この企業に共通する主要製品の一つが「積層セラミックコンデンサ(MLCC):MLCCとはMulti-Layer Ceramic Capacitorの略語。英語圏ではコンデンサはキャパシタと呼ばれる。参照記事」で、これらが日本の精密電子機器、カメラなどの製品、自動車、モーター、制御装置など、あらゆる分野、製品で活躍し、日本製品の価値を世界トップに押し上げたと言ってもいいだろう。もう何年前にもなるが、通信機器に特化したフィンランドに村田製作所が営業所を構えたのでブログに記録したが、これらの事が理由だろう。この分野で日本は最先端に居るので、これらを製造する機器も最先端で在り続け、日本以外の国とのその性能差は、恐らく縮まる事は無いだろう。
よく耳にする半導体は、条件によって導電性が大きく変わる(変える)物質。弱い電気信号を強い電気信号に変換する「増幅作用」を持つパーツ、トランジスタ(transistor)が有名だ。トランジスタは、transfer(伝達)とresistor(抵抗)を組み合わせた造語 。コンデンサーは電極と金属板を組み合わせて電気を一時的に貯蔵する部品と説明される。
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2-19-690x455 hhhgfd生まれつき聴覚障がいを持つアメリカ・コロラド州に住むケンディル・プールKendyl Poolさんは、今まで人とのコミュニケーションに手話を使ってきた。だが、ちょうど10歳の誕生日を迎えた2025年1月31日、生涯忘れられない出来事が起きた。母親のプレゼントのメガネをかけた彼女は、その場で母親が言ってることがレンズに文字になり、自分の音声も表示されてることに気づいた瞬間、驚嘆し、そして笑顔になり、あとで感動して泣いていたそうだ。tiktok映像 

7-3視界に、今そこにいる母の言葉だけでなく、自分が発した言葉まで字幕のように流れてくることに感動したのだ。最新のテクノロジーが10歳の少女の世界を一変させた。この字幕メガネをかけた瞬間、彼女は初めて「話し言葉」をリアルタイムで見ることができたのだ。それはただのメガネではなく、周囲の音声をリアルタイムで視覚化する「HearView」というスマートグラス。いわゆるAI使用のハイテク字幕メガネだ。YOUTUBE映像:製品紹介別映像

5-7-690x381 hhgfdsa6-3 HearViewは、Bluetoothでスマートフォンと接続し、音声認識技術を使うことで音声をリアルタイムで文字に変換する。レンズに表示される文字に慣れたケンディルさんは、前よりも会話をスムーズに理解できるようになった。さらにこのメガネは、過去の会話もアプリに保存できる。授業内容や医師からの指示も後で見返すことができるという。それを自分自身でチェックでき、アプリで見返せば復習することもできる。苦手だった発声練習にも手ごたえを感じるようになった。

このスマートメガネの特長は、騒がしい場所でも余計な雑音を拾わず、スムーズな会話の理解をサポートする点だそう。ケンディルさんのように、聴覚障がいをもつ人の日常生活や、学校での円滑なコミュニケーションにとても役立つという。

FireShot Webpage Screenshot # (2) 気になる定価は約23万円と高めだが、今は7%OFFで21万7000円ほどになってるもよう(2025年2月5日現在)。日本を含む各国発送可とのことなので気になる人はHearview公式をチェックだ。こうしたメガネは耳が遠くなった高齢者にも便利かもしれない。参照記事 、、、筆者は右耳が薬害による難聴だが、多少の不便が在る程度で、打ち合わせ等は補聴器でカバーしている。補聴器を使う違和感はほとんどないのだが、雑音を拾うので、静かな喫茶店を探すのが大変だ。 こういう眼鏡のような物が戦闘機パイロット用に開発されたとは随分前に知っていたが、市販用眼鏡になり、通販で入手できるとは驚きで、多分もっと精密で軽く、動作時間の長い物に進化していくだろう。英文記事 英文記事 



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screenshot(84)中国で、人間そっくりの歩き方をするロボットが登場し、話題になっている。深セン市の汎用型ロボットメーカー「衆擎機器人(ENGINEAI)」は、人間そっくりに歩くヒューマノイドロボット「SE01」の歩行テスト動画を公開した。記録映像 記録映像 
ENGINEAIは2023年10月に設立され、創設者は新興EVメーカー・小鵬汽車(Xpeng)傘下のロボット企業「鵬行智能(Xpeng Robotics)」を立ち上げた趙同陽(赵同阳)氏だ。
 設立からわずか10カ月で、初の二足歩行ロボット製品「SA01」を発売し、3万8500元(約77万円)という販売価格で業界の底値を打ち破った。それまでは、業界最低価格は「宇樹科技(Unitree Robotics)」の「Unitree G」という人型ロボットで、9万9000元(約200万円)だった。3万8500元という価格設定は、ロボットの普及と応用に新たな可能性があるに違いない。「SE01」については、20500ドルから27350ドル(318万~424万円)の間という推定価格が書かれているが、はっきりはしていない。

screenshot(83) SE01は身長170センチ、重さ55キロで、32個の自由度(関節や軸の数)で構成されている。ヒューマノイドは中腰でぎこちない歩き方をするケースが多い。しかしSE01は人間の歩き方に似たメカニズムを持ち、ヒューマノイド特有の異質な感じがほとんど感じられない点がポイントだ。参照記事 参照記事 

FireShot Webpage Screenshot #1901 - '深圳発!ENGINEAIが創業者の赵同阳氏:右 は8年以上ロボット業界で活躍しており、過去には四足歩行ロボットを手がけて成功を収めています。同社のSE01は、二足歩行型ロボットとしてこれまでにない自然な動作を実現しており、産業や日常生活への適応力が高い点で注目されている。

また、EIGINEAIの開発チームは、世界的な名門大学であるUC Berkeley、清華大学、パデュー大学、香港中文大学、北京理工大学などから集まった精鋭たちで構成されている。これらのトップクラスの研究者たちは、ロボットの基幹部品から運動制御アルゴリズムまで、全てを自社開発する「フルスタック自社開発」の手法を採用し、この体制により、製品開発のスピードを劇的に高めるとともに、技術力で競争優位性を築いている。参照記事 、、、これを見ても、中国のAI技術の進化が目覚ましいのが想像できる。半導体が、より小さく、より省電力なものが求められるのもAIの進化に歩調を合わせる為だ。千歳のラピダスにも頑張ってもらいたい。過去ブログ:2025年2月政府が金融支援するラピダスに、指導や報告要請、計画変更指示も


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FireShot Webpage Screenshot #1896 - '政府、ラ次世代半導体の量産を目指すラピダス(Rapidus:千歳で工場建設中:写真右上)といった半導体企業に対する政府支援の裏付けとする法律の改正案の全容が、2025年1月30日判明した。経済産業相が生産開始の目標や地域経済活性化への寄与に関する指針を策定した上で対象を選定。事業の進捗状況の報告を求めたり、計画変更を指示したりできるようにする。政府は今年後半にラピダスに1千億円を出資する方針を固めており、金融支援の枠組みも整える。

FireShot Webpage Screenshot #1897 - 'TSMC 日2025年1月20日、台湾メディアのFTNN新聞網は、日本の先端半導体メーカー・ラピダス(Rapidus:千歳)について「(日本の熊本に進出した台湾の半導体メーカー世界最大手の)TSMCの敵か味方か」と題した記事を掲載した。記事は、日本政府と大手企業8社の提携により2022年8月に創設されたラピダスについて、img_b382e27e67414217865c90cef30f659613273272025年4月の2ナノメートルプロセス半導体の試作が順調に行けば、2027年より生産開始が可能になるとの情報が流れたと紹介。この情報に対し、台湾のシンクタンク「台湾科技力智庫」の烏凌翔(ウー・リンシャン)氏がインターネット番組の中で「ラピダスはTSMCのライバルになるし、日本はTSMCを『仮想敵』と位置付けてきた」との見方を示したと伝えている。参照記事 参照記事 参考記事;TSMC熊本第1工場、2024年2月に開所式;写真右:

、、、ラピダス進出の影響で、千歳では地価が上がった。筆者の取引先が主有する事務所ビルにも問い合わせが増え、責任者、スタッフが全員外国人と言う会社への賃貸契約が決まったと連絡が在り、事務所スペースの照明器具の交換などの発注が来た。

img_datacenter@2xラピダス進出には、大量に使う水の水源となる河川の水量が豊富で、地価が安く、大気汚染が無い事などが決め手だったと言われている。筆者の住む場所に近い石狩には、大規模なデータセンター;写真左 の進出が相次ぎ、その理由の一つが、年間通じて寒冷な気候で、冷房費が安く済むからで、ここでも北海道の自然条件が決め手となっている。


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K10014697701_2501192054_0119205659_02_03next-core-technologies-nct-announce今後、米中の対立が激化して中国からの原料調達などに影響が出るのではないかという懸念も出ている中、京都のベンチャー企業‣ネクストコアテクノロジーズ( NTC / Next Core Technologies, Inc. )が、中国が産出量のほとんどを占めるレアアースを使用せずにモーターを製造できる技術を新たに開発し、関心が集まっている。
next-core-techn同社は、レアアースの一種で産出量のほとんどを中国が占めるジスプロシウム(ディスプロシウム:dysprosium)やテルビウム:Terbiumを使用せずにモーターを製造できる技術を開発した。通常、耐熱性を高めるために回転する磁石にジスプロシウムやテルビウムを混ぜる必要があるが、この会社のモーターでは金属の精製や加工に独自の技術を活用して、モーター内の温度を上がらないようにすることで、こうしたレアアースを使わなくてもEV向けなどのモーターを製造できるという。この独自技術でモーターの消費電力の大幅な削減も可能で、すでに国内や欧米の自動車メーカーから試作品の発注が相次ぐなど、中国からの原料調達のリスクを避けられる技術として関心を集めている。
next-core-technologies-nct-announcesNTCは、革新的な高効率モータの開発を行う為に、中小製造業3社により2022年に設立されたクライメート テック スタートアップで、脱炭素社会の実現を目指すアモルファスモータコアの研究開発企業だ。参照記事、参考:NCT、世界初の鉄基高Bs低鉄損コア材を発表:、、、モータの世界では常に世界最先端を行く日本で、また画期的な技術が登場した。様々なモータの小型・高出力化に貢献することに加えて、電力損失を従来モータに比べて70%程度に低減可能な省エネルギーモータが実現できるとしている。同社によると2024年内に生産体制を整備し、2025年から本格的に顧客企業様への提供を開始する予定という。
今も世界を席巻している永久磁石 フェライト磁石、ネオジム永久磁石など、いづれも日本人の発明だ。過去ブログ:2022年2月:日本人が工学界のノーベル賞「エリザベス女王工学賞」受賞:2021年3月希土類フリー、高性能化目指す日本製磁石、モーター;2016年10月南鳥島沖のレアアースで日本の脱資源貧国は近い?;2016年3月リチウムに変わる夢の“次世代蓄電池に実用化のメド ほか
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FireShot Webpage Screenshot #1850 - 'パリで異常事態発生!FireShot Webpage Screenshot #1851 - 'パリで異常事態ネットには多くの映像記事でEVの敗北、日本車の優秀さを述べた物が多いが、冷静な分析をした物は少ない。個人的に、アニメ声で早口の面白半分の映像記事には嫌悪感すら感じるのでじっくり見る事は少ないが、紹介する映像記事「パリで異常事態発生!パリのタクシー業界で誰も自国車を買わず85%がトヨタ車に、、」の映像記事は、よく分析されていて分かりやすく、音声解説の声質も好感が持てる。できれば、トヨタがHVの基本特許を無償公開している事も記述してもらいたかった。20230520053759またトヨタは、フランスの水素供給業者と組んでMIRAIのタクシー整備を進めており、現在では1500台のMIRAIタクシー:写真右 がパリを走っているという。左は、プリimg_ebf6bcc8bf4b71f85687ad537ea2c7301990148ウスHVのタクシー、カムリHVも多いと言う。

ところで、ハイブリッドより環境に良いとされ、ガソリンで走ることもできるPHEVの普及がなぜ進まないのかと疑問を感じる方もいるだろう。PHEVにも致命的な欠点がある。PHEVは「プラグイン」というだけあって充電しなければその環境性能を十分発揮することができないのだ。もちろんハイブリッドモードで走ることはできるが、重いバッテリーを搭載しているためハイブリッドモードでは通常のハイブリッド車より燃費が悪化してしまうのである。

乗り心地や安全性、メンテナンス、燃費、耐久性を無視して飛びついた中国、韓国企業のトップは、想像できないほど大脳皮質が薄っぺらいと言うしかない。
現在、トヨタやホンダのハイブリッドに対抗できる性能のハイブリッド技術を市販化できている欧州メーカーはルノーだけで、他社は簡易的な48Vマイルドハイブリッドに留まっている(そのため欧州製PHEVの車種は多いが、ハイブリッドモードの燃費は通常のガソリン車と大差ないものが多い。トヨタHV車は「高電圧フルハイブリッド」と分類される)。パリモーターショーでは今までBEV(EV)一本槍だった中国メーカーも日本メーカーに近いレベルのフルハイブリッド技術を搭載したPHEVを展示していた。これから欧州メーカーがどれだけ巻き返せるか、注目である。参考:豊田章男会長の戦略は正しかった…
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FireShot Capture 331 - 量子コンピュータ北欧フィンランドは国を挙げてスタートアップ育成に注力し、それを可能にするビジネスエコシステムが完備した国だ。国内外を問わず優れた頭脳を集め、それを事業化し、さらに国際的に売り込む政府系組織が存在する。
量子コンピュータQCQuantum Computer)とは従来の電気回路によるデジタルコンピュータが0か1のいずれかの状態だけを持つ「ビット」により情報を扱うのに対し、「量子ビット(キュービット)により、量子状態の重ね合わせにより情報を扱う。従来のコンピュータで解くには複雑すぎる問題を、量子力学の法則を利用して短時間で解くことができる可能性を持つ。例えば、最近話題のGoogleによる量子プロセッサWillowを用いた量子コンピュータは、スパコンが10の24乗年かけて解く複雑な問題を5分ほどで解いた。量子コンピュータの弱点と言われてきたのが環境との相互作用による量子のゆらぎによりキュービット数を増やすほど不安定になりエラーが起きる、という点だが、Willowはこのエラーを減らし量子コンピュータの正確性を打ち出した点が注目されている。
img_13789a94445a6f7bb6d3344ff44f7790118225現在グーグル、IBM、インテル、マイクロソフトなどの米国企業に加え、NEC、富士通、NTTなどの日本企業も積極的にこの分野に参戦している。その市場規模は毎年22%以上上昇し、2026年にはグローバルで15億ドル(約2340億円)に到達する、と予測されている:左図。
このホットな量子コンピュータ市場の中で頭角を現しつつあるのがフィンランドのIQM社で、IQMは量子コンピュータを開発、販売する企業である。2018年に設立された同社は、ユハ・ヴァルティアイネンimg_2c8640e11a9a2b94f5a18feee55927c4843465Juha Vartiainen博士:右 らが量子コンピュータの未来に可能性を感じて立ち上げられた会社だが、その始まりは2001年、ヘルシンキ工科大学に客員教授として滞在した中原幹夫教indexkkkh授;左 の量子コンピュータの講義にある。受講者だったヴァルティアイネン博士らがこれに興味を抱き、研究を続けた結果、IQMが立ち上げられることになった。中原教授は現在も量子教育マネージャーとして同社の重要なメンバーに留まっている。  IQMの成長は急速で、これまでにすでに7台の量子コンピュータを販売、世界的に従来のスパコンとのハイブリッドという形式で一部の計算機能を量子コンピュータで行う、というプロジェクトが進行中だ。現在は大学などの教育機関やスーパーコンピュータセンターへの販売が中心だが、商業利用に拡大されれば大手と連携してさらに飛躍する可能性を秘めている。量子コンピュータの利点は従来型と比べて場所や消費電力が大幅に抑えられる点で、今後AIデータセンターの普及に伴い需要が大きく伸びると期待されている。参照記事より抜粋 
室温で稼働可能な国内初「光量子コンピューター」2025年3月12日:映像記事:日本が量子コンピュータの難題を解決し海外技術者が唖然:理化学研究所(理研)、東京大学、NTTおよびFixstars Amplifyからなる共同開発チームは2024年11月8日、次世代の計算機「光量子コンピューター」の稼働を年内にも始めると発表した。インターネットのクラウドを介して、ほかの大学や研究機関も利用できる国内初の光量子コンピューターという。チームによると、今回、開発に成功した光量子コンピューターは、室温で稼働可能なため、消費電力を抑えることができる。また、インターネットなどでも活用される「光」を使うため、高度な計算処理ができる。AI(人工知能)の基盤技術でもある、脳の神経回路を模した計算モデル「ニューラルネットワーク」への応用も期待されるという。同日、文部科学省で記者会見した理研の古澤明チームリーダーは「大量のエネルギーを使わずにAIを活用できる光量子コンピューターの開発につなげていきたい」と話した。参照記事 参照記事 


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FireShot Capture 316 - 曲がる「ペロブスカイト太陽電池」0001img_BPI_1200x630次世代太陽電池として注目されている「ペロブスカイト太陽電池Perovskite Solar Cell:PSC)」について、世界最高クラスの発電効率を達成したと、京都大や英オックスフォード大などの国際研究チームが発表した。実験レベルで「ペロブスカイトタンデム太陽電池:Perovskite Tandem Solar Cell」は従来のシリコン太陽電池の能力を上回り、さらなる向上も期待できるという。論文が2024年12月24日、科学誌ネイチャーに掲載された。重い物を設置できないビルの壁面や倉庫の屋根に取り付けたり、電気自動車(EV)の車体にシールのように貼って充電しながら走らせたりする用途が期待され、量産化に向けた取り組みが進んでいる。
index ffgf幅広い波長の光を効率良く利用するため、性質の異なるペロブスカイト結晶の層を複数重ねる「タンデム(多接合)型:Tandem type」という手法を採用した。化学的な解析をもとに、高品質な結晶を印刷技術で作れるよう、成分の改良も進め、実験レベルで計測された発電効率は、2層重ねた時で最大29・7%に到達し、シリコンやペロブスカイトの1層構造の性能(24~27%)を上回った。理論上は35%まで改良できるという。参照記事 参照記事 過去ブログ:2021年11月ペロブスカイト型太陽電池の実用化と水素製造への応用:、、、日本は製品化で世界の先をいき、企業は量産に於いて多くの特許と実績を積み重ねている。原材料のヨウ素は国内に充分あり、課題は耐用年数だと言われていたが、、。ペロブスカイト太陽電池は、環境・エネルギー分野で久々の日本発の有望な技術シーズseeds(ノウハウ)で、中国の国策による低価格競争で負けた結晶シリコン太陽電池の教訓を生かしつつ、日本企業の主導により健全な形で産業化を成功させてほしいと期待されている。参考:都と東芝、ペロブスカイト太陽電池を室内環境で検証:東芝グループは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発で発電効率16.6%を実現し、プラスチック基板上に形成される受光部サイズ400cm2以上のフィルム型モジュールにおいて世界最高水準を達成したという。参照記事 
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