会社は、ウクライナに軍事支援を行う各国からの受注を受け、ウクライナ軍に兵器や砲弾を供給していて、米CNNテレビは2024年7月、こうしたウクライナとの結び付きの強さからロシアが会社のトップ、パッペルガーCEOの暗殺を計画していることをアメリカの情報機関が察知してドイツ側に伝え、未然に防いだと報じ、大きな注目を集めた。
これについてパッペルガー氏は、「情報機関からそうした話を聞いた」と述べ、ドイツ政府が警護を強化していると明らかにした。その上でウクライナ軍の状況について「NATO=北大西洋条約機構による支援抜きに、戦争に必要なものを調達できない。彼らは独り立ちはできない」と述べ、単独では(ウクライナは)ロシアに勝てないとの見方を示した。、、一方、ヨーロッパ各国の砲弾の生産能力はロシアの半分だとする推計も示し、ロシアに対抗できるようになるには今後5年から7年は必要だと指摘した。
そして、2024年11月のアメリカ大統領選挙で、ハリス氏とトランプ氏のどちらの候補が勝ってもヨーロッパ各国はさらなる国防費の支出を求められるとの見通しを示し、「ヨーロッパは冷戦終結後、アメリカに頼りすぎた。アメリカ抜きでは防衛できなくなっている」と述べ、独自の防衛力の強化を急ぐべきだとする考えを示した。過去ブログ:2024年10月NATOのルッテ新事務総長初訪問国はウクライナと東部の戦況:
ドイツの「ラインメタル」は、欧米各国の軍が使用し、ウクライナにも供与された主力戦車「レオパルト2」の戦車砲: 120 mm 滑腔砲・a smoothbore 120 mm cannonをはじめ、さまざまな兵器や砲弾を開発、生産するヨーロッパ有数の防衛企業。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて各国がウクライナへの軍事支援や自国の軍の強化を急いだことで受注が急増していて、2023年の売り上げは前の年から12%増えて71億ユーロ余り、日本円で1兆1000億円余り。そして、今年2024年の売り上げはおよそ100億ユーロ、日本円で1兆6000億円余りに達すると見込まれている。
ラインメタルは、ウクライナ軍に多くの兵器や砲弾を供給し、また今年6月までには自社が開発した歩兵戦闘車「マルダー:Marder 歩兵7名収容」:右 を中心に100両以上の歩兵戦闘車を現地に届けたという。6月にはウクライナに軍用車両の整備拠点を開設したほか、今後は現地で砲弾や新型の歩兵戦闘車「リンクス:Lynx 歩兵6名収容」:左 の生産をはじめる予定で、ウクライナに関わる事業をさらに拡大する方針。参照記事
暗殺が得意なプーチンもパッペルガーCEO暗殺は失敗したようだが、ロシア国内では次々とロシア軍中堅幹部が暗殺されている。映像:今度はロシア軍が一時的に占領しているウクライナのルハンシクでロシア軍の参謀長が暗殺さる:に、まとめて解説されているが、実行犯の正体は不明だ。暗殺を警戒しているのはプーチンも同じで、プーチンの談話はクレムリンの執務室で録画されることが多いが、全くうり二つの部屋(調度品も含め)が他にも在り、常にクレムリンに居るとは限らないようだ。2024/10/21映像戦況報告:北朝鮮軍兵舎にウ軍ドローン攻撃!戦う前にボロ負け、ロシア軍過去3番目の大損失。ロシア各地に大量110機ドローン襲来:
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