その他の 動植物
写真左は、今日来ていたメスで、オスが中庭から牧草地を歩いて帰路に着くと、「置いてかないで!」と言わんばかりに慌てて小走りでオスの後を追って行った。写真の緑はフキノトウ。いつも小柄なメスたちが食事を始めると、自分は餌場から離れて周辺の監視役に徹する、優しく、逞しいオスである。たまに餌を失敬するカラスも、オスがいると近寄って気ない。
長年疑問に思っていたが、キジは群れて生活する鳥では無いのに、なぜいつも集団で来るのか不思議だった。今、オスとメス1羽が、まるで出来上がったカップルの様に来ているのを見て自分なりに推理してみた。
恐らく、キジは普段は群れて行動しないが、雪が積もって餌に不自由する時期だけ、互いに助け合い、餌の場所も教えて一緒のやって来ていたのだろう。春が来て草木が芽吹きだすと他でも餌は取れるだろうが、同時に多くの鳥たちにとっては、互いに相手を見つけて雛をかえす時期でもある。
我が家の中庭食堂に来るキジも、一つのカップルは出来上がったが、他のメス2羽は、相手を求めて他の場所へ住む場所を変えたのでは無いだろうか?それでもたまに来て、元気な姿を見せてほしいものだ。そんなこんなで、今年は、まだしばらく食堂は営業する。
この時お母さんは台所で忙しくしていた。お父さんはアライグマのゴーシュが熱心に洗っている姿を撮影していたわけだが、その中を覗いてみると... ゴシゴシ洗う緑色の洗面器の中には、おもちゃ、金属製のもの、さらにはお母さんのスマホが入っていた! 記録映像
お母さんは大慌てでスマホを取り上げ、すぐにスマホをチェック。救出が速かったためか、防水によるものなのか、お父さんが動作確認したところ、スマートフォンは一命をとりとめていた。
再びゴーシュの方にカメラを向けると、またしても新たなアイテムが投入されていた。なんとそれはお母さんの靴!お母さんも立て続けに洗われまくりで、靴を取り上げるとそれでゴーシュのお尻をペシッと叩き「これは洗っちゃだめよ」とお説教をしたようだ。
アライグマの学名は「Procyon lotor」であり、これはラテン語の「procyon」(前に来る犬)と「lotor」(洗う者)に由来する。日本語では「洗熊」と書くように、アライグマが水につけて物や食べ物を洗う行動をよくすることから名付けられた。
なぜアライグマが水につけて物を洗う行動をとるようになったのかは所説あるが、乾燥した状態の物や食べ物も手でゴシゴシする行動をとることから、きれいにするためではなく、その物の感触を楽しんでいる可能性が高いのではと言われている。
アライグマは北米原産だが、その適応能力の高さから世界中に広がっていった。札幌の郊外にも居ると言われるが、まだ見た事は無い。参照記事
、、、、中庭に積もっていた1.5mほどの雪も融け始め、少しずつ地面が見えてきたが、キジ4羽は、まだ毎日朝から餌を食べに来ている。草が生えだすと来なくなるが、もうすぐだろう。今年の冬も吹雪や強風、寒い日が続いたが、4羽は無事に乗り切った。今日4月4日の朝は、なんとなく早朝に来そうな気がして昨晩の内に餌を用意していたが、予想通り、朝6時30半頃には4羽が来ていた。写真はオスのキジ。キジや野鳥は、筆者がブレンドした餌を気に入ったようで、カケスのカップルも常連だ。今年は、猛吹雪の朝、這って餌場へ行って餌を補充した事が2回ほどあった。
キツネは現在2匹が、この家の周りを縄張りにしている。2時間ほど前に目の前を横切ったが、体格もよく、毛並みも立派で毛抜けもなく安心した。昨日は久しぶりに寄生虫の予防薬を与えた。2匹は昨年末にできたカップルだ。
写真は、中庭を横切るキツネと、3時半頃、キジが今日2回目の食事をしている時に珍しく別なキツネが中庭の石の上で毛づくろいを始めた。気づいたキジたちは食事を止めて、庭の東側に姿を消したが、その際、お互いの目が合う場面が在ったが、キツネは何のアクションもせずに寝そべったままだった。通常こんな時間にキツネは来ないのだが、天気がいいので散歩に出て来たのか?いろんな動物が中庭に来るが、去年の秋には、シカまで来て、居間の窓からのぞかれた。
最近の、珍しい黒いキツネが公園に居たとのニュースで、そんな人はいないと思うが「病気がうつるので触らないように」とのコメントが出たが、まるでキツネが接触感染する伝染病を持っているような表現は正しく無く誤解を招く。メディアも注意して報道してもらいたい。
2024年4月6日:外気温も上がり、まだ桜は咲いていないが、6日まで、ここ2日間キジは姿を見せていない。どうやら、今年の中庭食堂は終わりの様だ。また元気な姿を見れるのは11月から12月にかけて雪が降り始める頃だろう。それまで元気でな!、、、と書いた翌7日、昼過ぎ2時半、3羽がやってきた。笑
フィンランド東部プンカハルユPunkaharju近郊の森の中に建てた家に1人で暮らすセッポ・ラアマネンSeppo Laamanenさん(65歳)は、ある寒い日、ドアを開けると玄関先に1匹のカワウソがいるのを見た。カワウソは栄養不足のようで元気がなかった。自分に助けを求めているような気がしたおじいさんは、魚と小さなミミズを差し出してカワウソに食べさせた。これがきっかけとなって、カワウソはおじいさんのもとを訪ねるようになった。
両者の間にユニークな友情が芽生えるまでに、そう時間はかからなかったようだ。
セッポさんは、カワウソに「イービリ 」という名前を付けた。イービリの姿を見ないとき、セッポさんが「イービリおいで!」と呼ぶと、イービリは氷の穴から顔を出し、セッポさんの後をついてくる。、、毎日の儀式は楽しく、セッポさんは魚を主食とするイービリのためにいつも食べ物を用意してやることが習慣になった。カワウソの行動はきまぐれだ。セッポさんのもとで長居をすることもあればすぐに水中に戻ることもあるイービリだが、セッポさんは一定の距離を保ちながら、温かく見守っている。
カワウソは社会的な行動で知られ、しばしば群れで生活しているため、イービリにもきっと仲間がいるはずだ。それでも、自分のもとへと1匹で通い続けてくれるイービリのことを、セッポさんはかわいくて仕方ないのだ。この動画が2017年にシェアされると、人間とカワウソの特別なつながりを一目見ようとする地元の人々や観光客から多くの注目を集めた。たまに雪深い森の中まで訪問者がやって来ることがあるそうだが、イービリは恥ずかしがり屋でおじいさん以外の人に顔を見せることはないという。、、参照記事 英文記事 フィン語記事、、、このカワウソ、幼くして親を失ったのかもしれない。、、 筆者も、野鳥やキジ達、キツネと似たような生活をしている。今は来なくなった、あるキツネは手渡しで餌を食べるほどだった。近くで見て、すぐに片目が白内障の様になっていて、恐らく目が不自由なのだろうと察せられた。高齢で、餌取りに不自由していたのだろう。痩せていたが元気になり、呼べば走ってくる関係はしばらく続いた。今来ているキジ4羽も、雪解けと共に来なくなるだろうが、心配なのは、遊びで鉄砲で撃つ馬鹿が居ることだ。誤解を承知で書けば、安全のためとはいえ、クマを撃つことも反対である。もう、そんな時代では無い。
キジたちは今、今日2度目の食事をして近くの木の中で休んでいる。朝7時前後に食事をして、長い休息後午後2時前後に最後の食事を終えて近くの木の中に入り夜を過ごす。
左の写真は、キジのオス1羽と、メス3羽の、すっかり雪の壁で囲われた餌場でのショット。この4羽、オスが先頭で、大体いっしょの行動をする。
スズメに囲まれているのは、大きく羽色のきれいなキジのオス。少し気が荒いが、常にメスたちを守る行動を取っている。
羽のきれいなカケスのカップルも、毎日朝から半日中庭で過ごし、すっかり中庭の常連になったが、ナワバリ意識が強く、小さな鳥にイジメをする乱暴者でもある。今年の、冬季限定中庭食堂も終わりに近づいているが、中庭にはまだ、60cm程の雪が残っている。過去ブログ:2024年2月猛吹雪も止み、中庭に平穏がもどった:1月記録的暴風雪で、2日間我が家は陸の孤島>キジが4羽になった:
キツネは、夕方の少し晴れた合間に食事を終えたので荒れた天気の中でも連日無事に食事を終えていた。
キツネは今、夕方5時過ぎころ2匹で来ているようで、写真は先に来たキツネが、恐らくメスと思われるもう一匹の来るのを餌場の横で待っている様子。足跡から、1月くらいからカップルで来ているなと思っていたが、一度2匹で居るのを目視できたので間違いない。これまでの観察では、オスが先に来てナワバリ周辺の安全を確かめ、その後、近くに隠れていたメスが合流するように見える。通常メスは小柄で警戒心が強い。
10日の午後、晴れている時に中庭を離れたキジ4羽は戻る事が出来ず、12日午前10時頃やっと戻り、慌ただしくも無事に餌を食べて今は木の中で休息している。写真左は、キジのオスとスズメたちで、たまに無遠慮なスズメにキジが苛立ち、大きな羽をばたつかせてスズメを追い払う事もあるが、普段は仲良くしている。そんな混雑の中、近くの巣穴から野ネズミが参加し、キジの目の前を走り抜けたりするが、キジはほとんど気にしていない様子だ。
この野ネズミの気配を知ってか、たまにキツネがこの餌場を徘徊するが、キジのメス:左 とキツネが2mほどの距離で対面した際には、キジがにらみつけ、恐らく声で威嚇もしたのか、キツネの方が後ずさりして退散したのを目撃している。寒い時期、キジは羽毛に空気を貯めるので、丸い大きなボールの様になる。
キジたちは食後、オスとメス3羽は、それぞれ木の中で2時間ほどの休憩に入り、午後2時半から3時頃には、その日の夜を過ごす木の中に入る。
メス3羽は、中庭の東端の木の中を定宿に、オス1羽は、餌台のあるオンコの木の中を朝までの定宿にしている。
写真右は、午後2時半頃、その日最後の食事を終え、メス3羽が仲良く庭の東の木まで移動している様子。何時も3羽は団体行動している。この日は、オスが追いかけていき、3羽が木の中に入ったのを見届けてから、西に在る餌台まで雪の上を歩いて戻った。
たまには食後、左の様に、オスとメス3羽が同じ木の中に居る事もある。上段に居る、派手な色合いがオス。今日12日正午、天気は晴天、無風で、深雪が目にまぶしい。連日の手作業での雪かきでかなり疲れたが、食後にのんびり木の中で休んでいるキジの顔を双眼鏡で見ると、疲れも飛んでいく。過去ブログ:2024年1月今日の中庭のキジたち:
女性はその様子を写真に撮って、地元の保護団体Raven Ridge Wildlife Centerに送信した。メッセージを見たスタッフは、すぐにボランティアのスタッフを救助に差し向けた。
無事に保護されたものの、ミミズクは自分で立つことができず、目は腫れあがり、寒さに震え、脱水症状を起こしていた。その原因ははっきりとわからないが、「スカンクのスプレーを顔面に浴びた可能性がある」とのこと。そんなケースはこの施設でもこれまで扱ったことがなく、手探り状態での治療が続けられた。
そして保護されてから1か月以上が過ぎた今月8日、ミミズクは元いた森へと放され、元気に羽ばたいて行った。
Raven Ridge Wildlife Centerは、野生の生き物たちに、いわば第二の人生を生きてもらうことを目的に設立された団体である。今回のようにケガや病気で困っている動物たちの保護・治療を行うのはもちろん、地域開発や狩猟のために棲み処を失う動物たちが少しでも減るようにと、自然保護活動にも取り組んでいる。参照記事、、、、筆者がこれまで関係者と話した経験では、日本の環境、動物保護は、災害や伝染病の面から見るのが主で、自然や種の保存、育成に立った対応はなされていないに等しい。悪く言えば、人間の側から見た、勝手な開発や伐採、排除ばかりが成されている後進国だ。後進は、政治家だけに願いたい。政治家よ動け!動けない老いた政治家、政治活動を料亭の飲み食いと思っている輩(やから)は去れ! 北海道だけ見ても、タンチョウはエサ不足、マリモは違法採取で絶滅しかけたが、民間人の給餌や管理で乗り越え、後から行政が付いてきた。それらが今は国際的な観光資源となっている。自然を残すことが、将来への貴重な資産になる。分かっていても先手を打たない政治屋、役人に期待は無い。
顔は中庭全体を監視するかのように東向きで、木の根元の餌場では、スズメやキジのメス2羽がまだ餌を食べている。黄色の矢印の先のオスを拡大したのが左で、一旦休息に入ると数時間そのままで、時にはそのままの位置で夜を超すこともある。
気にも留めなければ、単に野鳥たちがエサを求めて来ただけの事だが、餌の少ない彼らは、猛吹雪にも寒さに負けずに懸命に生きている。そんな彼らの姿を写真にとどめる事で、その、生き抜くのに一生懸命な姿を記録し、生きた証を残してやりたいのが写真を撮る理由だ。それはつまり、その姿を撮る自分の存在の証でもある。周りで生きるキツネや野ネズミ、モグラ、虫に対しても同じ気持ちだ。左下は、数日前の食後の3羽
毎日早朝から集まるスズメも、卵から成鳥になるのは3割ほどだと言う。春が来て、元気に子育てできるよう、毎日餌も工夫し、色々ブレンドしながら与えている。渡りをしない鳥たちは、少し手助けしないと生き抜くのが厳しい。全国的にはスズメも減少している。人間が残飯を出さなくなったことも理由ではないのか、、。あと約2か月、彼らは毎日通ってくる。
日本にはまだ、公的な動物保護施設は無く、民間のボランティアに依存している。実は日本は、世界的に見て動物保護後進国なのだ。企業は、魑魅魍魎(ちみもうりょう)へ渡す金が在るなら、その方面へ協力すべきだろう。日本では、自然や環境、動植物研究者が恵まれていない。国造りの基本であり、足並みのそろわない地球温暖化より、この方面の雇用創出が急務だと思うのだが、、。但し、変な天下り組織は弊害でしかない。 過去ブログ:2024年1月札幌ドカ雪とキジ。米東部、ウクライナ、日本西海岸が大雪予測:今年の雪は、今の所、延べで50cm程で少ない。
昨年、31歳と165日で死んだとされていた。「ラフェイロ・ド・アレンティジョ」というポルトガル原産 a purebred Rafeiro do Alentejo, a breed of Portuguese dog,の牧畜犬の純血種で、寿命は通常12~14歳。ギネス・ワールド・レコーズの広報はAFPに「まだ調査が行われている最中だが、(ボビの)『存命の世界最高齢の犬』および『史上最高齢の犬』の記録を一時停止する。調査結果が出るまでの措置だ」と述べた。 公式HPには、疑いについての詳細は掲載されていない。だが、英米のメディアは、ボビの足の毛の色が、子犬だった頃の写真と違うように見えると指摘する声を伝えている。また、ポルトガルの首都リスボンの獣医師は昨年、ボビについて「動作に問題はないし、筋肉の状態を見ても、高齢犬のようには見えない」とAFPに述べていた。 写真:ボビ7歳:Bobi aged seven in 1992. Picture: Guinness World Records
記録が一時停止されたのを受け、飼い主のレオネル・コスタさんは「疑いには根拠がない」と反論。背景には「獣医師会の一部のエリート」が関与しているはずだとし、ドッグフードではなく常に「自然の食べ物」を与えていたことが受け入れられないのだろうと指摘した。コスタさんによると、ボビはリードにつながれたことがなく、若いころは村外れの森を走り回っていた。高齢になってからは、庭で飼い猫とゆっくり過ごす日々を送っていたという。参照記事 英文記事 、、、、足先や尻尾の色が変わるのは、イヌ科のキツネなら普通のことだが、、。
自宅までの道路や家や倉庫の周りは、冬期間20万円ほどの契約で大型除雪機での除雪を外部発注しているが、早朝に除雪車が来る前には、自力で家の外壁回り、玄関回り、野性たちの餌場、車の周りの雪を除けて、除雪車がその雪を排除できるようにしておかなければ家から出る事も出来なくなる。
手作業は軽い新雪の内にするのかコツで、深夜から朝にかけて仮眠しながら2度、3度と作業をするので大変だが、幸い気温はー10度程とそれほど寒くもないのが幸いだ。上の写真は、16日朝9時。まだ少し小雪が降っている。
北欧や米国北部、シベリアでは寒波cold waveで死者も出ている様だが、札幌には今年はまだ寒波は来ていない。欧州が年明け以降、記録的な大寒波や嵐といった異常気象に見舞われている。スウェーデンやフィンランドなど北欧では氷点下40度以下を観測。鉄道やフェリーが止まり、高速道路が大渋滞して交通網がまひした。一方、英国やフランス、ドイツなど欧州西部では大雨による洪水が発生した。
写真は餌場の様子とキジたちで、夜は垣根の中に潜って朝まで寝ている。警戒心の強いキジが、家の横で寝泊まりするのも珍しいだろう。スズメたちは、こんな大雪でも、朝6時を過ぎると集まってくるので、それまでに餌場の雪掃除を行い、餌を補充するのは日課となっている。餌場には、吹雪でも強風が届かないように風雪対策はしてあるが、それでも多少は雪が積もるので、毎朝掃除は欠かせない。地震被災地は大変だろうが、何とか助け合って頑張ってもらいたいものだ。
参考:Figure 7. Forecasted snow depth changes (mm/day; shading) from 14 – 18 January 2024. The forecast is from the 00Z 8 January 2024 GFS ensemble.:2024 年 1 月 14 日から 18 日までの予想積雪量の変化 (mm/日、シェーディング)。この予測は 00Z 2024 年 1 月 8 日の GFS アンサンブルによるものです。 参照記事
2024年1月16日、正午過ぎ、キジのメス2羽が餌場に居るのを確認。オスも含め3羽の写真が撮れた。右は雪の上を歩くオスと、食後、物干しで休憩するメス2羽等。
その後猛烈な地吹雪状態となったり、晴れ間が出たりを繰り返している。地吹雪は、降ったばかりの軽い雪を吹き飛ばすのでありがたくもあるが、何もない場所に、気流の関係で急に雪山を作ったりする厄介者でもある。
ほぼ毎晩、自分の作業場を片づけてくれるのは誰なのか。その謎を解くためにカメラを仕掛けた英ウェールズのロドニー・ホルブルックRodney Holbrook(75)さんfrom Walesは、映像を見て目を疑った。暗視カメラがとらえた白黒映像に映っていたのは、1匹の小さなネズミだった。ネズミは作業台の上を走り回って、散らかっていた工具などを箱の中に入れていた。
「最初、小鳥のために出しておいた餌が、小屋にあった古い靴の中に入っているのに気づいた。そこで何が起きているのか調べようとカメラを設置した」。ホルブルックさんはそう説明する。ネズミは台の上のドライバーや洗濯ばさみ、ケーブル片などを口にくわえては、自分の背丈ほどもある箱をよじ上っていた。
「信じられないことに、ネズミが片づけをしていた。ネズミはプラスチック片からナットやボルトまで、あらゆる物を箱の中に入れていた」とホルブルックさんは話す。「ネズミがやってくれると分かったので、自分では片づけをしなくなった」ネズミにとって、簡単に動かせるものばかりではなかった。長いケーブルはとりわけ箱に納めるのが難しそうだった。「映像を見て本当に驚いた。普通じゃないものまで片づけていた。私の妻をあそこに残しておいたら、きっと片づけてくれると思う」とホルブルックさんは冗談を言い、「もう2カ月の間、ほぼ毎晩の出来事になっている」と言い添えた。
実は片づけネズミに遭遇したのはこれが初めてではなかった。BBCによると、2019年にはホルブルックさんが友人のために設置した暗視カメラが、友人の作業場を片づける別のネズミの姿をとらえていた。参照記事 英文記事:Mouse Cleans Up Man’s Shed Every Night And It’s All Caught onVideo 、、、、筆者も、中庭の野ネズミ1っ匹をよく目にする。昼間でも、鳥たちが食後の休憩中に出てきては、小さな餌をつまんでは地中の穴へ運び込んでいる。たまに残飯を与えるせいか、随分と大きくなった。その割には遠慮深く、決して鳥たちを脅したりしない。毎年、春が来ると居なくなる。一度顔を見たくてじっとしていると、物陰からこっちを見ていたことが在り「カゼ引くなよ」と声をかけた。筆者も、ロドニーさんと同類のオヤジの様だ。
鳥用の餌も、この分では午後に補充する必要があるかもしれない。中庭の小さな小さな現実のイーハトーブは、今年も野性たちに大盛況だ。オスのキジが中庭でキツネと出会った場面では、キジに気づいたキツネの方が遠慮して去って行った。カラスには睨みつけて追い払った。小鳥たちには、頼もしい存在のようだ。過去ブログ:2023年12月今年も中庭のエサ台にキジを確認:
今年は間違いなく暖冬で、昨日は何と雨まで降った。それが夜間に凍結するから、道路はスケートリンク状態で、これでは、どんなスタッドレスタイヤでもスリップする。走行時のブレーキングには、速く軽く何度もブレーキを踏むポンピングなどのテクニックが必要で、滑った際に強くブレーキを踏むと車は回転してしまう。アイスバーンでの運転に慣れていない人は、これで事故を起こす。
2024年1月13日:昨晩からの雪も止み、晴天で気温も上がった午後、メスだけが来ていたが、しばらくして見ると、オスとメスの姿が増えており、計3羽がエサを食べていた。中庭にキジ3羽が来たのは2年ぶりだ。恐らく明日から毎日3羽(オス1、メス2)が来るだろう。オスは体が大きく、首に白いリングの在るのが特徴だ。
エサ台には今年はカケスのカップルも毎日来ている。スズメはすでに30羽ほどで、例年通りだ。
キツネはここ数日餌場に来ていないが、こういう場合、メスを求めて遠出しているのではと想像している。いつ戻るか分からないので、餌は常時用意している。幸い寒さで餌が腐る事も無い。
今日の晴れ間で気温が上がり、地面が見える程で、異常に雪が少ない。そのせいか、キジが来たのも例年より遅い。物価高騰は鳥の餌にも影響し、来なくなる雪どけまで筆者のおやつも控えめになるが、食後の鳥たちの満足げな顔を見ると救われる。すでに野ネズミも一匹、例年通り餌場の近くに引っ越してきて、鳥の食事の合間を縫って餌を食べているようだ。雪の上に、うっすらと専用の通り道が確認できた。夕方はー5℃で、今夜はー8度(体感温度ー14度)の予報が出ている。かなり寒い。
2023年12月20日:その後キジは毎日来ているが、快晴で無風の20日はいつになく早く、午前8時半には来ていて、食後、以前の様に餌場から垂直に舞い上がって、休息の為にオンコの木の中に入った。吹雪などで天気が荒れると、木の中で夜を超すが、通常は日没前に古巣へ飛び立つ。
筆者にとってデコイは、カモ猟で、カモ寄せの為、木やゴムで作った囮(おとり)を思い出させるが、「デコイ(Decoy)は犬の名前として、決して珍しくはありません。アメリカでは牧場を荒らすコヨーテを追い払うために番犬を用いてきた歴史があり、彼らのことを『デコイドッグ』と呼んでいるからです。デコイという英単語はオランダ語に由来しており、元々は農家が犬を使ってアヒルを追い立てる際に使っていたワナのこと。そこから追い立てるという意味と、囮という意味の両方が派生しています」と言われている。コーイケルホンディエは、かつてオランダでカモ猟に使われていたことでも知られる犬種。それゆえオランダ語に由来する「デコイ」と名付けるのもごく自然のことだそうだ。
「もっとも日本人にとってはあくまで「デコピン」のほうがしっくりくる」とあるが、地域差があるのか、北海道の筆者にはなじみの無い単語だ。デコピンとは相手のおでこを中指で弾く行為のことで、おデコにピンとやるからデコピンとある。仲の良い人同士でふざけあってやるイメージがあるため、愛犬とも仲の良い友達同士のような存在でいたいという意味合いがあるのかもしれませんと解説されている。
今年は雪が遅いので、気になっていた我が家のキツネの餌箱の改修を行った。真冬になると、地面に置いたエサ箱に雪が積もり埋もれてしまう。どうにかして地吹雪でも雪が入らないようにと、試行錯誤していた。左は、現在我が家付近を縄張りにするキツネで、暗くなってしか来ないので写真を撮るのが難しいが、数日前、中庭で寝ていたので撮った写真。
現在すでに改修したエサ箱は、それまでのスープ皿のような容器では、冬期に餌が容器に凍り付き、幾度も容器ごと持っていかれた事から、今は古材を利用し、二つに分けたスペースを持つ木製に変えた。キツネの縄張りは厳格で、一匹が占有する縄張りに他のキツネはめったに立ち入らないが、そのキツネにメスとカップルになると二匹で来るようになるので、容器は二匹分となっている。写真右の、箱の中に在る部分。
そのエサ箱が収まるような木の箱を設置し、箱の後ろに吹き付ける西風や雨や雪を避けるために大きめの箱で四方を囲んである。
更に、カラスがエサを狙って集まるので、べニア板に垂木で下に重さを付け、容器の前に立て掛けるようにした。これでカラスはエサを目視出来ない為か集まらなくなった。その状態が左で、キツネは、手や鼻でベニアの板を手前に倒し、中の餌を食べるようになっている。
箱の下は断熱材があり、木部が湿気で腐らないようにし、ワラジムシやナメクジ対策で防虫腐剤処理もしてある。数年前に一度、餌を小さめの屋根付きの箱に入れた際、警戒して食べなかったので、今回は大きめにした。まだ多少警戒しているが、板を手前に倒して食べてくれている。
置いた初日は、完成祝いで、イワシの干物を追加し、久しぶりに保護組織から頂いている寄生虫の予防薬の入った疑似餌も用意し、無事食べたので落成式は完了した。
中庭には鳥用の餌箱が在り、真冬にはキジも来るので、キツネ用はそこから離れた場所となっている。キツネも確実に姿が減ってきており、我が家の周辺に住宅もわずかに増えたせいか、ここ数年、毎日やってくるのは1匹から最大2匹に限定されている。10年ほど前は、大雪の後など、4~5匹が家の周りを徘徊していた。野生とは言え、住宅地域に囲まれて孤立したキツネは、ある程度、人間が出す残飯に依存しているようだ。近隣の方は理解しているが、まだ動物保護法25条などを誤って理解している方が多い。今年中庭の取りの餌箱には、色のきれいなミヤマカケスのカップルが毎日来ている。スズメはまだ20羽程度で、真冬は毎日30~40羽ほどが来る。キジはまだ来ていないが、姿は牧草地で見かけた。これから、最近住む場所が分かったモグラに餌を届ける。写真下は、2023年12月14日午後、中庭の鳥のエサ台と食後に休憩中のスズメたち。朝の雪で2cm程の積雪がある。
数日前、排水溝の枯葉などを掃除していると、あわてて水辺から駆け上がってきたのがこれの様だ。明らかに野ネズミとは違い、薄茶色で、尻尾も短く見えた。北海道で言う所のモグラで、大きさからみてオオアシトガリネズミかなと思う。めったに見れないのでうれしくて餌を用意した。次の日見ると、きれいになくなっていた。昨日は、積もらなかったが雪が降った。元気に冬を越してもらいたい。
トウキョウトガリネズミは、明治時代、エゾトガリネズミと名付けたのを、エドトガリネズミと誤訳され、その後、さらにエドをトウキョウとして登録されたようだとある。急な出会いで写真は取れなかったので、写真はネットから拝借。雪が積もると、中庭に鳥の餌を狙って野ネズミのチュウキチが移動してくるが、彼は大きく真っ黒で、耳も大きく、立ち上がって辺りを見る姿はミッキーマウスだ。雪の下の長いトンネルを移動する。
さいたま市・浦和区にある「ペットフェリーチェ」は一見普通のペットショップですが…
『ペットフェリーチェ』店長 高橋潤さん:「販売している子ではなくて、ブリーダーさんから、繁殖した終わりの引退犬だったり。飼い主さん都合で飼えなくなった子たち」、、、ここはペットを売らない、買わないお店。販売の代わりに、▼トリミング▼ペットホテル▼しつけのトレーニングなど、飼った後のサービスで収益を得ています。ブリーダーや飼い主から犬猫を保護し、希望する人に譲渡します。病気や障がいを抱えた犬猫には治療をし、時間をかけて審査しながら新しい家族を探します。
一般的にペット販売の流れは、まずブリーダーが交配をさせて子犬・子猫を産ませます。ペットオークションでの競りを経て商品として店頭に並びます。ただ、繁殖できなくなった犬・猫や、病気などを持つ子は行き場がありません。参照記事
だが、基本的生態はあまりよくわかっておらず、彼らが何を食べていたのかも明確ではなかった。今回、お腹の中に食べ物を残したまま死んだ三葉虫が発見されたことで、謎のヴェールに包まれた彼らの暮らしぶりがほんの少しだけ明らかになったようだ。
最後の晩餐をしていた三葉虫は、「ボヘモリカス・インコラ(Bohemolichas incola)」という種だ。4億6500万年前(古生代、オルドビス紀:Ordovician period)の地層から発掘された体長5cmほどのその化石は、ケイ土の小石に包まれて、細部まできれいに保存されていた。
だがプラハ・カレル大学をはじめとする古生物学者チームが驚いたのは、その大昔の消化器官の中に、貝殻などの破片がぎっしりと詰まっていたことだ。興味深いことに、貝殻のフチの部分はまだ溶けておらず鋭いままだった。ここからB. インコラの消化器は酸を利用したものではなく、全体的に中性か塩基性だったろうと推測されている。
こうした特徴は、三葉虫に近いとされる現代の甲殻類やクモ類にも見られるものであるという。ただし、甲殻類やクモ類はそれぞれ別の門に分類され、三葉虫の直接の子孫というわけではない。
三葉虫は底生無脊椎動物を食べていた : 三葉虫、B. インコラの消化管はほぼ全体に食べ物が詰まっており、中にははっきりと正体を特定できるくらい大きなものもあった。それらを調べたところ、最後の晩餐のメニューは、海底に生息していた底生無脊椎動物だったことがわかっている。一番多かったのは、小さなミジンコによく似た「貝虫類」という甲殻類の仲間だ。その子孫は現代でも生きている。ほかにも「ヒオリテス」(絶滅した冠輪動物の仲間)、「スティロフォラ」(絶滅したヒトデやウニの仲間)、「二枚貝らしき殻の薄い生物」もお腹の中に入っていた。
研究チームによれば、「B. インコラの選り好みのない食事は、いつもチャンスをうかがっている海の掃除屋的存在だった」ことを示しているという。どうやらこの三葉虫は、それほど噛み砕く力は強くなく、消化しやすいか、丸飲みできるほど小さい動物やその死骸なら好き嫌いすることなく食べていたようだ。
この三葉虫は脱皮をしようとしていた可能性 : またB. インコラの完全な消化管と胸の歪みをあわせて考えると、ちょうど脱皮しようとしていた可能性もあるという。節足動物は成長するために、それまでの古い殻を脱ぎ捨てることで、新しい殻に衣替えする。そのとき、新しい殻のスペースを作るために、消化管が膨らんで古い殻を押し退けることがあるのだ。右図参照記事
こうしたことから、「三葉虫の摂食行動は、現代の甲殻類のライフサイクルのようなものだった可能性がある」と研究チームは結論づけている。少なくともB. インコラについては、ほとんどの場合、お腹の中は空か、適度に満たされてた。だが、ときおり特殊な生理的な要求が起こり、たらふくエサを食べていた可能性があるのだそうだ。参照記事 英文記事:『Nature』(2023年9月27日付)に掲載された。References:What did the ancient trilo-bite? - Scimex / Fossil of a Trilobite Discovered With Its Last Meal Still Visible Inside : ScienceAlert / written by hiroching / edited by / parumo:左図のオレノイデス (Olenoides) は、カンブリア紀に生息していた三葉虫の属の一つ。全長は8.5cmほど。地球46億年の中で、生物にとって激動の古生代(Paleozoic era)の一時期に爆発的に増えた。