2009年11月04日  アメリカ、カナダ 犯罪
2009/11/04

オハイオ州クリーブランドの11人連続殺人鬼 沖縄に居た事も、、。

image5476198x  事件概略:米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で、10月31日に性的暴行容疑で逮捕されたアンソニー・ソーウェル(Anthony Sowell)容疑者(50歳、1959年8月19日)の自宅(12205 Imperial Ave Cleveland, Ohio)から、腐乱した女性6人の遺体が見つかった。ソーウェル容疑者には性犯罪歴があった。身元不明の女性6人のうち、5人の遺体はソーウェル容疑者の自宅内で発見され、残る1人の遺体は庭に作られた墓に埋められていた。近くのコンビニで頻繁に大きなゴミ袋を買っていたので袋に入れて室内に在ったのか?当然異臭が出ており、隣のソーセージ店では異臭に気が付いていた。 ソーウェル容疑者は1989年の性的暴行事件(21歳の妊娠中の女性を首を絞め強姦)で有罪判決を受け、2005年に出所していた。被害者はまだ増えそうだ。被害者の女性は黒人女性で、ホームレスやアルコール中毒、麻薬中毒だったのがほとんどだと言う。ソ-ウェルは性犯罪で15年服役後、廃品の回収なap_sowell_gorrido_091102_mnどで生計を立てていた。この一軒家は彼の2人の身内が所有するが、一人が亡くなり、もう一人が介護施設に入ったため彼が単身住んでいた。

事件は連続殺人に:11月3日に更に4遺体裏庭から見つかり、更に合計数は10遺体から増えるとみられ、頭骨ひとつが紙袋に包まれバケツに入って埋められており、11人目の遺体の可能性がある(一部報道は11人と断定)。自供では(恐らく最後の殺人未遂について)、酒を飲もうと女性を家に招き、頭にきたので首をコードで絞めたと言い、遺体の大半に首を絞められた跡があったという。

交際サイト:なんとこの男、出所後一ヶ月後の2005年7月にはインターネットサイトに登場し、ここでMaster(達人)の名前で女性を物色していた。そこでは自分のことを「人から愛される芸達者:パフォーマー」と書いている。このインターネットで相手を物色するのは、最近起きた結婚詐欺の木嶋佳苗にそっくりだ。使っていたサイトは自分と趣向の会う性目image5496036x的の交際相手を探すものだった。

ここに来て、先のジェイシーさん誘拐事件のフィリップ・ガリド(写真;上の右)との共通点が言われている。どちらも性犯罪の服役経験があり、生活監視の対象に在ったが、再犯を予防できず、アメリカではこのシステムに疑問が持たれている。

 警察の不手際: こ のシステムでは性犯罪の前科がある犯人の自宅は保安官事務所の係官にチェックされるが、増える性犯罪者に対して係官が不足で、一人で100人ほどを監視しなくてはならない。現実は増え続ける対象者に対してシステムは破綻していると関係者が言う。1989年の強姦事件で15年服役した彼に対しては、性犯罪者リストには記載されていたが、刑期満了で仮出所ではないため保護観察管理事務所の管理下にはCi091104141057無く、自宅内部の点検まではされていなかった。

逮捕のきっかけ:彼は9月22日午前9時頃係官の性犯罪者向けの訪問を受けたが、令状を取っていないため室内には入らず今回の連続殺人は見抜けず、この数時間後の午後5時頃この自宅で近所の女性が強姦された。この女性は酒を持って入り、彼と2階で飲んでいるうちに彼が怒り出し、意識不明になるまでコードで首を締められ強姦されたが逃げ出した。この2日前には、近所から薄着の女性が彼の自宅の窓から逃げ出したと通報があった。22日の事件を知った警察がこの女性に証言を求めたがなかなか得られず、証言を得て10月27日捜査令状請求、10月29日夜、本人不在の家宅調査をし、強烈な悪臭漂う3階に腐乱した2遺体の発見が事件の発覚だった。31日、1マイル離れた場所で本人逮捕。

さか上ると2008年12月8日にも、通りがかりの40歳の女性を酒に誘い、殴ったうえで裏庭に引きずり込んで暴行したが、女性は逃げてパトカーに報告。30分後ソーウェルの玄関付近で被害者の者と思われる血痕も確認、警察で事情聴取を受けるが女性が起訴しなかったため事件にならなず2日後釈放(この件が後日大きな問題になる)。同じような警察の見落とし、捜査ミスはジェイシーさん事件でも起きていた。仮出獄と保護観察に対する見直しが議論になっている。 参考過去ブログ:ジェイシーさん誘拐事件   GPS監視装置 韓国 写真左上:連続殺人の遺体が発見された犯人の自宅と犯人、右は犯人とフィリップ・ガリド 、事件のあった3階建ての自宅は角から2軒目の白い家、グーグルで付近を調べると隣の角にはソーセージ専門店がある。なぜか個人的にこれが気になる。(この場所で製造もしている) 参考記事

maps.google.co.jp screen capture 2009-11-4-23-51-24 疑問:*ニュースに対するコメントには、狭い地域で何名もが行方不明なのに何も対策をしてこなかったクリーブランド警察に対しての不満が書かれている。個人的に不思議なのは、強姦で服役後45歳から現在の50歳まで5年在ったが、絞殺が確認できる死体ならここ最近のものだろう。もっと以前から性に関係する犯罪を繰り返していたのではないだろうか。もしかしたら殺人も、、。隣のソーセージ工場はソーセージ、ハム、ヘッドチーズ(Headcheese)を造っている。ヘッドチーズを造るには豚からゼラチンを取るのではないか?つまり、常に匂いの出る製造工場が異臭をごまかす結果になったのではないだろうか?まさかここの廃棄物に遺体を混ぜたとは思いたくないが、頭蓋骨だけ残っていた遺体があったのも不思議な感じがする。グーグルマップで工場を見たが、かなり大きな工場のようだ。 以下、時系列で書き足し(先に書いた部分と符合しない場合もあります)



2009年11月4日(現地時間):地元クリーブランド警察は、発見被害者数を4日時点で11人と公表、最初に身元判明したのは2008年11月10日に行方不明なったTonia Carmichaelさん,53歳、麻薬常習者で絞殺され埋められていた。警察は更に遺体が在ると見て室内の壁などをひとつずつ壊し始めた。発見された11遺体のうち、7遺体には首を絞めた延長コードなどが着いたままだった。地元警察は現在FBIと共同で捜査している。すでに罪状認否の審理に入っていて、起訴内容は、5件の殺人、誘拐、暴行、強姦、他の容疑。法廷の容疑者動画 ソーウェルは心臓にペースメーカーを使用しているようで、弁護士が身柄拘束に際し配慮を求めている。 一個の頭蓋骨は11人目の遺体のものと判断された。

異臭:この辺は閑散とした街はずれで、お互いの事も良く分からないと住民が語る。空き家が多く、そこに麻薬中毒者が入り込んだり、泥ボウが入って配管を盗むなどは普通だという。3日の夕方、現場に集まった100人ほどの住民から、50人ほどが輪になり、手を組んで犠牲者の冥福を祈った。自宅にソーウェルを見ることはまれで、たまに玄関先でビールを飲んでいるのを見かける程度で、彼が(精神的に)病んだ人物には見えなかったと目撃者。近所の住民にはここ数年に渡り異臭を感じた人も居て、異臭が出てくる方角にある犯人の自宅右隣のレイ・ソーセージRay's Sausageのオーナーは排水溝や汚水舛 sewer line and grease trapsを付け替えていたが、2階に住む事務員は2006年から異臭を感じていた。やはり想像したとおり、異臭はかなりなもので、周りはソーセージ工場の排水が原因と思い、ソーウェルも異臭を工場の匂いだと言い逃れている。ここ数日で、やっとマスコミもこの工場に注目しだした。 参考記事 参考記事:悪臭について

アメリカ人の疑問:11月4日付のニュースに対するアメリカのコメントを読むと①保安官事務所は犯罪者リストは持っていても実際にはチェックも何もしていなかったのでは?②付近に住む人でもこんなに多くの行方不明者の居た事も知らず、捜索の張り紙も見たこと無く、警察の怠慢では?③異臭があって特定しようと思えば何年もかかる訳がなく、警察は鈍感すぎる、、という意見が目に付く。米国でも混乱しているようで、彼が仮出獄中だという記述がある。つまり、仮出獄中なら、保護観察事務所は何をしていたのかという意見だが、それに対し「彼は仮出中ではない。彼は刑を満了している he wasn't on parole. He served his full sentence. 」と反論が書いてある。9月22日の捜査にも、令状は無くても内部捜査は出来るという意見もあり、警察の不手際を書いた意見が多い。

2009年11月5日 判明した事実、服役時代最初はTonia Carmichael 52歳、二人目の身元判明はTelacia Fortson31歳で今年6月から行方不明だった。Tishana Culver31歳は僅か数件先に住んでいた。11遺体中絞殺は8遺体で全員黒人女性と確認。その後判明した事実として、2005年6月の釈放後、9月に規定による90分の問診(インタビュー)が関係機関で行われ「彼のような性犯罪者の再犯は100人に6人ほどで、、彼の再犯の可能性はかなり低い」という調査報告が残っている。そのときの彼の印象はまじめで、礼儀正しく見えたそうだ。過去の裁判では自ら有罪を認め、刑務所では、設備工、コック、電気工、食堂のカート要員、庭師、運搬要員を経験し、GEDという高卒に見合う資格まで取得している。自分から、麻薬、アルコール依存に対する予防研修を受け、1993年には性犯罪向けの教育も希望したが、すでに性犯罪を犯しているので拒否された。これだけ見れば、意欲的に更正しているようだが、結果は全くの見当違いだった。参照記事

00missing3.jpg 2009年11月6日 身元判明続く:遺体の身元確認が進むにつれ現場付近は悲しみにくれている、4番目の Nancy Cobbsさん43歳は4人の子供の母親で4月以来行方不明だった。容疑者の自宅からわずか半マイル(800mほど)離れたところに住んでいた。ここでも地元クリーブランド警察のずさんさが露呈し、4月に家族から捜索願が出たにもかかわらず署内では何の手続きも報告もされていなかった。Nancy Cobbsさんの不明者の報告が上がったのは、なんと容疑者宅で不明遺体が発見された4日後だった。被害者にも麻薬使用の経歴があるが、常に家族の居る場所での使用だった、(写真右:最近貼られたNancyCobbsさんの捜索ビラ)

彼の保釈金は群の裁判所Cuyahoga County Courtで約5億円$5 millionとされたが、これは保釈は認めないに等しい処置だ。

地域の動向:麻薬、売春、アル中、犯罪、行方不明が日常的で、すべてが麻痺した街の姿が見えてきた。住民の不満が高まる中、クリーブランド性犯罪危機センターThe Cleveland Rape Crisis Centerでは今度の火曜日夕方6時に地元図書館で住民を対象に公聴会を開く。テーマは性犯罪に対する社会システムの不備など。 The Cleveland Rape Crisis Center operates a 24-hour hot line at 216-619-6192.(右は現場近くに貼ってあったnancyCbbsさんの捜索ビラ、最近貼られたもので、その後被害者の一人となった。事件後、通りに付近の行方不明者のビラが貼られた大型の掲示板Missing boardが出来上がった)

継母stepmother: 行方不明の疑い:容疑者の異母兄弟の兄Allen Sowell66歳が語るには、ソーウェル容疑者とは1990年の服役後音信普通だった。その後2005年からソーウェルは現在の自宅の3階に部屋を借り、継母のSegerna Sowellと同居した。He last saw his stepmother at a cookout in 2008. Allen Sowell spoke to her several times after that. She told him this spring that she planned to file court papers to have Anthony Sowell evicted from the home.彼が彼女を見たのは2008年の外のパーティーでの食事が最後で、その年の(?)の春、継母はソーウェルを家から出そうと法手続きしていたという。理由は、彼が麻薬を使用し、その家が自分の祖父の家だと言う理由で家賃を払わないからだった。あいまいな文章なので原文を載せたが、なぜか同居していた継母が行方不明になっている。当時彼は3階に住み、体調が悪い継母は彼の部屋に上がった事はなかったと兄が言う。兄はその後電話をしたり、訪問したが常に自宅は不在で、近所の人には継母は介護施設に入ったと言われたが彼は疑いを持っている。・・・・・その後の情報で施設で所在確認済み。 参考資料



2009年11月7日 FBIが参加、過去の洗い出し地 元警察はソーウェルの服役前の1988年まで遡って類似性の在る未解決事件の洗い出しを始めた。すでに3件が再調査対象で、いずれも被害者が今回の現場付 近に住む女性で麻薬歴があり、絞殺されて廃屋に捨てられてあった。被害者は増える可能性が高い。これらは当時、麻薬がらみでの殺人として処理され犯人は特 定できなかった。同時に最近の事件にも類似した事件がないか調査が始まった。事件の印象と個人的な見解参 考にしているのは現地のローカル紙のインターネットサイトで、ニュースのコメント欄に記者が顔写真入で「20年前の情報を探している。連絡ください」と訴 えている。まだ若い女性記者で「もう警察は頼りにならない」とも取れる。動機のはっきりしない事件で、容疑者も今までのアクの強い連続殺人鬼とは違うタイ プだ。少なくても金銭が目的ではない。なんとなくだが、貧困と病気で人生を投げ出したかのように見える。それに引き換え、15年の刑務所では生き生きして いる。出所してまたきびしい現実に落胆したのか?遺体を隠しもせず、自宅での強姦事件後も同じ街に居た容疑者。早く捕まえろと言わんばかりだ、、。決して 理解できる犯罪ではないが、人格障害や多重人格という精神疾患のこともある。また、麻薬などで凶暴性に急にスイッチの入るのもいる。恐らく弁護士もこの辺 を訴えてくるだろう。理由は別にして、通常の意識下で人間が犯す犯罪の質も量も今回の犯罪はこえている。人類は遺伝子まで征服したが、実は人間の事は未だ に良く分かっていない。個人的には麻薬が一つの要因のように思うのだが、特徴的なのは中年女性の被害者が多い事だ。快楽で殺人をするなら普通は若い女性を 狙う。彼のようなタイプに多いのは自分の母親などに憎しみを持っている場合だ。もしかしたら、彼の母親も娼婦で、アル中で、麻薬常用者だったのかもしれな い。極端な例だが、アメリカの最悪の連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカス(Henry Lee Lucas)の子供時代のような環境で育ったのではないだろうか?女性に対して異常な偏見や欲求があっても普通は理性が制止する。それが 外れるのが麻薬やアルコールだ。この種の犯罪者は普通は異常に見えず、ジェイシーさん事件のフィリップ・ガリドもこれに近い。オハイオ州は1999年に死 刑を再開し、薬物注射を使用している。

2009年11月8日 被害者の共通点身内に行方不明者を持つ家族は、不安の中で身元不明遺体の警察発表を待っている。土曜日の時点で31歳から53歳の7人の遺体の身元が判明した。警察は引き続き懸命にDNA鑑定を行っている。身元判明者の多くに麻薬常用者という共通する部分がある。

sowell-1990jpg-541b63ceb4db77ed_large 経歴、経緯まとめ:彼の経歴には1978年1月24日~1985年1月18日までの海軍勤務歴があり、一時期日本の沖縄にも居た(1984年1月~1985年1月:彼は海軍では電気関係の仕事についていたようだ。事がある。1985年1月カルフォルニアでの除隊後、1990年9月に1989年7月の強姦事件で以後15年服役するまでの間クリーブランドのPage Avenueに住む。父親は彼が服役中の2002年に死亡。2005年6月の出所後は継母の住む今回事件の起きた12205 Imperial Avenueの3階に移り住み、この年の7~8月くらいから2005年までクリーブランド市長の姪ローリー・フレイザーLori Frazierさんと同じ建物の上階で同棲する。このときは性犯罪者として1年に一度審査を受ける義務があった。2007年6月には付近の 住民から容疑者自宅付近で死臭の様な異臭がすると市に苦情が入る。2008年1月法律が変わり、彼には90日つどに報告書を出す義務が課せられる。 2008年12月、先に書いた女性を殴って強姦未遂?を起すが、女性が起訴しないため事件にならず。2008年11月、今回の事件で最初に遺体の身元が判 明したTonia Carmichael 52歳が行方不明になり、このとき捜査を求め窓口に来た家族に担当警官が「家に帰れ!」と追い払った経緯がある。翌12月、形式的 に調査したと言うが発見できず。2009年9月2日、容疑者は保安官事務所にて性犯罪者向けの規定のチェックを受ける。同月22日午前9時前、保安官代理 が申告の住所に居るかどうかの確認で容疑者宅を突然訪問、玄関での対面確認で引き上げる。同じ日の午後5時頃、2階で酒に誘った女性を襲い、首を絞めて強 姦するが女性は脱出。このとき女性は警察に言わないと彼に誓い、50ドル渡している。その後女性は警察へ出向くが、その後この被害者との連絡が取れず、刑 事事件にならないままになる。2009年10月20日、容疑者の自宅2階から裸の女性が落ちたとの近所の通報で救急車が出動、病院へ送致される。救急隊に 容疑者は、女性と麻薬をやっていて女性が事故で落ちたと主張。救急隊から警察へ報告があり、病院で女性に事件性を確認するが証言を得られず警察は引き上げ る。10月27日、9月22日の女性から被害届けがでて捜査令状を用意し、10月29日逮捕に向かうが本人不在のまま家宅捜索。2階で2遺体発見、翌日3 遺体発見となる。31日自宅から1.6キロ先で歩いている本人を逮捕。見えてきたアメリカ社会の背景これ以降は上記に記載済み。以上が最近まとめられた事件経過に追記、補足したまとめ。7 年の軍隊生活後、自立できずに麻薬や酒におぼれ、それが更に孤立させる。街中に貧困と麻薬がはびこり、警察も犯罪の多さに無気力になっている。そんな風景 が見えてきたが、、。そんなアメリカの10月の失業率が10.2%で26年ぶりの高さだと言う。事件を追って、彼の犯罪と社会とのかかわりを探っている。 すでに、性犯罪者の再犯を防止するシステムが機能していないことと地方でも麻薬が蔓延している事が浮き出てきた。人間が直面する大きな問題の一つが環境問 題なら、もう一つは麻薬ではないのか?これは地域や個別の国の問題ではなく、世界が連携しなければ解決は無理だろう。日本も無関係ではなく、現実にヘロイ ン製造に必要な日本製無水酢酸が大量に中東に密輸出されている。 参考

2009年11月9日 8人目の身元が判明 6月より行方不明の49歳の女性で、やはり麻薬常用者、9人目は1月より不明の44歳の女性、この女性は11月2日まで行方不明の届けすら出ていなかった。

story.mayor.niece.woio 2009年11月10日 新証言クリーブランド市長のフランク・ジャクソンFrank Jackson氏の姪(めい)ローリー・フレイザーLori Frazierさんが2005年から2007年まで容疑者と借りていた3階で容疑者と同棲していたとTVで発言。異臭については1階の継母 (義母)からかソーセージ工場が原因と容疑者に言われ信じていたという。この件は、事件発覚後すぐに市長が自分で公表しているが、ローリーさん自身がかな りの薬物常用者で、どこまでが本当か疑問がある。同棲を辞めた理由は容疑者の薬物乱用だという。(写真右)

余罪①?現在、容疑者が居住した地域での未解決事件の再検証が行われ、沖縄も含まれている。約4年以上滞在したカリフォルニアの海軍基地Camp Pendleton付近で1979年に女性が暴行を受けたという訴えが出ている。この事件については30年以上前で書類が破棄されFBIは確認が出来ないというが、TVで容疑者を見た女性は間違いないと主張している。容疑者は同じカリフォルニアの海軍基地ルジューヌ海軍基地 Camp Lejeune in North Carolina (May 20, 1978, to July 12, 1978.) に居た事も在る。 余罪②?85年~90年にかけて、少なくても3件 (Rosalind Garner on May 27, 1988, Carmella Prater on Feb. 27, 1989, and Mary Thomas on March 28, 1989,)の不振な遺体がクリーブランドで最初に住んだPage Avenue付近で発見されている。いずれも未解決で、絞殺、被害者は薬物常用者。

2009年11月11日:現在9人の身元判明、31歳から52歳までの全員黒人女性African- American women で母親だった。警察とFBIは自宅敷地、隣家の敷地での遺体捜索を再開した。夕刻、10人目の身元判明 Leshanda Longさん25歳で、捜索願は出ていなかった。最後は2008年8月に姿が確認されている。付近の住民は、自宅に放置又は埋めれた以上の遺体がゴミとして処理されたのではないかと疑っている。春先に現場付近のごみ収集のボックスから異常な異臭があったという証言がある。

2009年11月12日:警察は行方不明者のデータベースを作成し、情報公開の準備に入ったが、住民の反応は冷ややかだ。ニュースへのコメントでWho is going to look for these guys when they don't show up to work?(仕事しない連中に誰も何も求めない)とある。多くの行方不明の情報が記録さえされていなかった事への不信感があるようだ。

2009年11月14日;引き続き住宅の捜査が続行、FBIは壁の中などにX線や赤外線カメラも使用している模様。保安官事務所は2008年12月8日の事件について、起訴 file charges.  には証拠が不十分だったと釈明。

2009年11月15日:近所に住む女性が悪臭について市会議員に苦情 を伝えたのが2007年にあった。彼女は「まるで死体みたいな匂いだ」といっという。また、容疑者と悪臭について話した隣人も居て、そのときソーウェルは 鼻の前で手を振りながら「全くひどい匂いだ」と言った。それを思い出しながら隣人は「全く間抜けな話だよ、そいつが犯人だったなんて、、。まして誰も彼が 性犯罪者だなんて知らなかった」・・・この頃不審に気が付いて家宅捜索でもしていれば2008年から2009年の犯罪は起きなかった可能性が高い。また、彼が遺体を隠したのは、この付近で行方不明者が出ても誰も探さないのを分かっていたためTHERMALfだろうとも言われている。この連続殺人の特徴は、付近から未成年の行方不明者があるにもかかわらず、未成年者を含まず、黒人女性で麻薬常用者ということ。

2009年11月18日:FBIと捜査員で続行していた現場自宅敷地の捜索は一応の終了を向かえたが、新しい発見は報告されていない(写真右)。クリーブランド市の女性市会議員ドナ・ブラディCleveland Councilwoman Dona Brady氏から、家庭内暴力や性犯罪の犠牲者やその家族の為に、ファミリーセンターfamily centerの設立が提言されている。今回の事件を契機に、社会と家族のあり方、性犯罪防止についてなど活発な協議が行われており、この動きは全米に波及する可能性もある。

2009年11月26日;依然として11人目の身元が不明で、郡の検死官事務所The Cuyahoga County Coroner's Officeは顔を復元する専門家に作業を依頼することを決定した。

2009年11月27日:事件発覚以降、商売に支障の出ている創業1952年の隣のソーセージ工場は移転を検討していると公表した。

2009年12月2日;FBIは1990年から15年服役する直前まで住んでいた East Cleveland、 Page Avenueの以前の住宅で、その前後に起きている3人の女性殺人被害者(遺体は別な場所で発見済み)の証拠を捜索したが、発見はなかった。

2009年12月3日:アンソニー・ソーウェル容疑者の弁護側は11人殺害に対する先の検察側の死刑求刑に対し、殺害時の精神錯乱を理由に無実を主張した。Anthony Sowell pleads not guilty by reason of insanity to killings 彼から最初の弁明が聞かれると思っていた傍聴人は、いきなりの無罪主張に驚きを隠せなかった。

sowell-east-cleveland-homejpg-c7eeaa366b79e02b_large 2010年2月18日:11人殺害は審理中だが、彼が以前1985年から1990年に、今回の事件現場とは別なイーストクリーブランドEast Clevelandに住んでいた時期、その付近で未解決な4人の女性殺人事件が発生している。3人の遺体(1988~1989年に殺害された)は被害者自宅などで発見されているが、3人については知らないと供述し、4人目の1989年以来行方不明なメリー・コックスMary Coxさんについてソーウェルが面識があると証言した。彼女はold McCall's Lounge on Euclid Avenueでバーテンダーとして働いていた事も知っているが、行方不明については関係無く心当たりもないと、ソーウェルの弁護士が黙秘権の行使を進める 中で自分から供述をした。このラウンジは今は無いが、当時の自宅から半マイルほどの距離だった。一貫して犯行を否認するソーウェルだが、地下から見つかっ た11人目の遺骸は頭骨だけである。首から下はどこなのか?彼が殺害したのなら、すでに閉鎖されたようだが、どうしても隣のソーセージ工場との関係がある ような気がしてならない。残酷な想像だが、廃棄物として処理されたのではないか。あるいは、住んでいた写真の住宅のどこかに埋めていarticle-0-0D6250DA00000578-667_634x644るか。

2010年5月6日:ソーウェルの11人殺害容疑に対する公判は9月7日に決定。被害者が多いために時間がかかっており、地元警察は遺体の見つかった自宅の長期にわたる管理や、放火などから守るためのパトロール費用がかさむため、防護フェンスやパトロールを夜間だけにすることを検討している。2月18日の報道、他より右はその当時の自宅

2011年8月12日:女性11人の連続殺害事件で殺人罪などに問われたアンソニー・ソーウェル被告(51)のarticle-0-0D623EDB00000578-569_634x465判決公判が12日、オハイオ州裁判所で開かれ、裁判官は陪審の評決通り、死刑を言い渡した。死刑執行は薬物注射による。右の写真は法廷にて。左下は、判決にガッツポーズの被害者の娘さん。犯人の不幸な生い立ちなどから、一時は無期刑の可能性もあった。参照記事

関連ブログ:国シアトル レイクウッドの警官4人殺害事件



 


nappi11 at 04:36│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 切断工具   2011年08月28日 02:16
切削?研磨工具
2. Posted by ACアダプタ   2011年09月04日 22:52
バッテリーケース

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