メキシコ麻薬カルテル勢力分布図 2009 Drug Cartel in MEXICO
上記は主なカルテルで、他に無数のカルテルが存在し、同一勢力内でも抗争を繰り返している。主な事件は このブログのカテゴリー 犯罪の中に保存中。図中太い黒線は国境。2008年の英文記事の資料を引用修正。中でも、米国テキサス州エルパソに隣接する フアレス市 はメキシコでもっとも抗争、殺人、誘拐事件の多発する危険な街で、すでに軍隊が常駐している。抗争による死亡者は、首都とミチョアカン州周辺、フアレス市とシナロア、チワワ州の全域、バハカリフォルニア州ティファナ市周辺の3箇所に集中している。2010年からは、フアレス市、メキシコ南西部アカプルコ、米国テキサス州に近いレイノサReynosa付近で抗争激化・
過去に名前の出たその他のカルテル:ミチョアカンMichoacan州「ラ・ファミリア・ミチョアカーナ・カルテル La Familia Michoacana cartel」、バハ・カリフォルニアBaja california州の「アレラノ・フェリックスドラッグ カルテルArellano Felix drug cartel」(旧ティファナ・カルテルTijuana cartel). 首都近郊北東部のヒダルゴHidalgo州「セタス・ドラッグカルテル Zetas(Los Zetas) drug cartel」、チワワChihuahua州「フアレス・カルテル」Juarez cartel」 、Beltran Leyva brothers cartel 「ベルトラン・レイバ兄弟・カルテル」 など (各カルテルのリンク先に事件記事があります) 現在合成麻薬synthetic drugsを扱うLaFamiliaが最大組織といわれ構成員は4500人以上、9つの州に勢力を持ち、首都近郊の残虐事件の中心カルテルと見られ、Zetasはその中の武力集団とも言われている。最近ではLaFamiliaのメンバーの内9月20日に幹部級5人が逮捕されている。さらに2010年1月12日エル・テオ逮捕される ニュースから追うと、ラ・ファミリア、ガルフ、殺人部隊セタスが連携してシナロア(フアレス含む)と抗争している事が多いが、2010年2月にはガルフvs元の下部組織だったHeriberto Lazcano Lazcano率いるセタスとの抗争も勃発,シナロア+ラ・ファミリアvsセタスの対立抗争もあるようだ。組織間の対立、抗争は常に流動的だ。
2010年に入って、ボスを失って一時衰退したベルトラン・レイバの本拠地モレロス州に、ベルトランから分裂した新興勢力「ラ・バービーLa Barbie」がアカプルコから北上。ラ・バービーはアカプルコのベルトランからの分派新組織 CPS、さらに首都周辺のセタス、ベルトランとの抗争を激化させている。
2010年4月~:メキシコ中央部から勢力を広げるセタスに対抗するため かつて対立した大西洋岸のガルフ、太平洋岸のラ・ファミリアが連合し、さらにメキシコ北部のシナロアがそこに参加したとの情報がある。4月から5月にかけて、セタスと組んだシナロアからの分裂組織ベルトランの勢力拡大、ガルフとセタスの対立が目立つようだ。メキシコのカルテルは大きく「シナロア、ラ・ファミリア、ガルフ連合」「セタス、ベルトラン、フアレス連合」「ラ・バービー」「ティファナ」と色分けできるようだが常に集合、分裂を繰り返すので確定はできない
2010年5月26日:新しいベルトラン・レイバのボス ペドロ・ロベルト・ベラスケス・アマドールPedro Roberto Velazquez Amador, 通称 "La Pina,"がメキシコ北部のモンテレイ市サンペドロ地区で同日朝、軍との銃撃戦で死亡した。
シナロアとガルフカルテルについては メキシコ麻薬国際流通経路
メキシコ経済と犯罪の関係 このサイトで2007年1月から現在までの麻薬がらみの死者数と地域が分かります。ロサンゼルスタイムス紙資料 2010年3月国境沿いで米国人射殺される 参考過去ブログ:伝説のコロンビアの麻薬王 2010年3月虐殺の国境地帯 2010年4月白昼のアカプルコ コロンビアのヒットマン 2010年5月中国からの史上最大規模の原料80トン摘発 激化する抗争2010.6 2010年8月72人殺害事件、バービーのボス逮捕 : 2010年メキシコ麻薬カルテル分布図 : メキシコ麻薬カルテル勢力分布図 2010 後期~Drug Cartel in MEXICO