ロイターによると、ロシア外務省のマリア・ザハロワMaria Zakharova報道官(ロシア外務省情報報道局長および同外務省の報道官、政治家・外交官であり、中国のロボット報道官とは格が違う)は2026年8月27日(現地時間)、英国製兵器を使用したとロシアが主張するウクライナの対ロ攻撃への対抗として、ウクライナ国内外の英軍事施設や装備を標的にする可能性があると警告した。ロシアが攻撃を決定したことや、具体的な標的・時期を示したものではない。過去には、日本がパトリオットミサイルをウクライナに供与した場合は敵対行為とみなすと警告をした。映像記事
英国に対ロ政策の転換を要求:ザハロワ氏はモスクワでの会見で、英国が対ロ政策を転換しなければ、紛争が新たな段階へエスカレートするリスクがあると述べた。ロイターは、同種の警告は過去にもあったが、今回は従来より強い修辞と切迫感を伴ったと伝えた。警告の前提となる英国製兵器によるロシア領攻撃は、ロシア側の主張である。英国防省の報道官はロイターに対し、英国はロシアの侵攻に対するウクライナの自衛を引き続き支援するとの立場を示した。
SCALPの現地組立へ技術情報の提供を承認:英政府は8月24日(現地時間)、防衛企業MBDAが長距離巡航ミサイル「SCALP」の英国製部品に関する機密情報を提供できるよう承認した。フランスとウクライナがウクライナ国内で進める現地組立ラインの設置を支援する措置だ。SCALPはフランス側の名称で、英国では同系統のミサイルを「ストームシャドウ(Storm Shadow「ストームシャドー」はフランス製巡航ミサイル「SCALP-EG」の英空軍版)」と呼ぶ。両者は英国とフランスの技術を共有している。今回の承認は、完成したミサイルの即時供与や、ウクライナでの生産・配備がすでに始まったことを意味しない。しかしロシア側は英国とフランスによるミサイル技術協力を批判し、両国の対応が紛争をさらにエスカレートさせる可能性があると主張している。参照記事 過去ブログ:2023年5月【図説】戦術ロケット「ストームシャドー」:
英政府からコメントは得られていないが、英政府はこれまでもロシアの同種の警告を一蹴しており、アンディ・バーナムAndy Burnham英新首相(労働党)は、ロシアからの自衛を目指すウクライナ支援のために必要と判断することは何でも行うとの立場を明確にしている。フランスも既に欧州製ミサイルの技術ライセンス供与に同意していることから、ザハロワ氏は27日、仏政府に対しても威嚇する姿勢を示した。仏英が高度なミサイル技術をウクライナに供与することで両国とも「火遊びをしている」と述べ、予測不能な結果を招く恐れがあると指摘した。参照記事 過去ブログ:2026年8月ウクライナにNB8のノルウェーが資金供与 英国は武器支援を強化:
、、、プーチンの妄想から侵略を開始した国が今更「紛争がエスカレート」とはあきれてしまう。英仏が主導する有志連合(26か国)もロシアも冬を前に、なんらかの切り札を切るのではと思っている。
マクロン大統領は2025年9月の有志連合の会議で、「26か国が地上などに部隊を派遣することを約束した」とも発表しているが、あくまでも停戦後のウクライナにたいする派遣である。その時石破茂首相もオンライン出席。日本は「官民一体の復旧・復興支援を推進していく」と述べた。映像記事 過去ブログ:2026年2月欧州首脳による有志連合、ロシアに「無条件停戦」を求め 、ウクライナに900億ユーロ融資約束:
CIA長官の訪ロ目的を巡り説明に食い違い:一方、ロイターによると、米国のトランプ大統領は2026年8月27日(ワシントン現地時間)、ロシアのプーチン大統領がNATO加盟国の領土を攻撃することはないとの見方を示した。CIA長官が25日のモスクワ訪問でロシア側に攻撃を控えるよう警告したとの報道も否定し、通常の情報機関間の接触だったと説明した。トランプ氏は、CIA長官ラトクリフ US intelligence official John Ratcliffe氏:右 が特定のメッセージを伝えるため派遣されたとの見方を否定し、ロシア側の情報機関トップとは半年または1年に1度会っていると説明した。ロシア大統領府のペスコフ報道官も27日、訪問目的を巡る報道を否定した。参照記事 過去ブログ:シリアで空、海軍基地機能を継続するプーチンの意図は?:、、、欧州の有志連合にプーチン暗殺計画があるとの噂も流れる中、トランプ氏はプーチンを追いつめない意図の発言をしている。しかし、停戦に背を向け、どこまでも軍事解決を狙うプーチンに何が期待できるだろう。今プーチンに時間を与える事は、彼の次の悪手の準備期間にしかならないのでは?ウクライナ戦争はすでに、何らかの仲裁でセーフランディングで収まるタイミングを失ったのでは?

