国連経済社会局の推計では、2026年4月末までにインドの人口は世界最多の14億2577万5850人に達したとみられる。中国を抜き、人口世界一の国となったインド。すさまじい経済成長が期待される一方で、実は日本と同じように「少子化」の足音が聞こえ始めている。現在インドで、1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数を示す出生率(しゅっしょうりつ)は2.0と、人口を維持する水準を下回り、特に都市部では1.6と先進国並みです。背景には、女性の社会進出が進み、結婚や出産に対する伝
統的な考え方が変化していることや、教育費や生活費の高騰がある。コロナ禍による出会いの減少や経済悪化なども影響したとみられるが、それ以前から少子化の流れは起きていた。左図:日本の2025年の合計特殊出生率は1.14だった。24年の1.15から0.01ポイント下がり、過去最低を更新した。低下は10年連続 参照記事
少子化がもたらす意外なメリット?:インドは2050年代ごろまで、働き盛りの世代が多い「人口ボーナス期」が続きます。年間1千万人以上増える働き手の雇用創出が課題ですが、実はこの時期に少子化が進むと、貧困や失業、公的サービスの不足、環境問題が緩和されるというメリットがある。一方で、将来的に高齢化が進めば経済成長の足かせとなるため、日本が今まさに抱えているような女性の就業促進や高齢者の活用といった課題に早くから取り組む必要がある。2023年公開資料では、インドには15~64歳の世代が人口の約3分の2、9億5000万人もいるそうだ。
人口の真ん中が何歳かを示す「中位年齢」もインドは28歳 日本は48歳日本はインドとどう向き合うべきか:インドの人々は英語に堪能で、タテ社会の文化があるため日本企業にも適応しやすい利点がある。高度なIT人材に来てもらうためには、旅行や留学を通じて日本を好きになってもらい、そのつながりを生かしてインドのニッチ市場を目指す事業展開も重要との、日本から見た提言もある。
インドの将来的課題:世代率を無視して人口だけを見れば、インドの人口は2064年ごろまで増加を続け、減少に転じる中国との差はさらに広がると予測される。しかし、人口の多さが経済のすべてを決めるわけではなく、中国は自然科学系の論文実績や電気自動車などの分野で高い競争力を持っているのが事実。また、新興国の集まりである「グローバルサウス」においてインドは、中国ほど他国との実需に基づく経済関係が深くなく、リーダーシップを取るにはまだ課題が残っているのが実情とされる。参照記事 参照記事 、、、仕事の関係で、筆者はインド人との関係が40年ほど、今も続いている。死生観など似た部分も多い反面、ビジネス面では非常にドライなインド人もいて、互いの信頼関係を築くには時間がかかる。インド人とに限った事ではないが、、。
最近のインドの輸出入:右図の2024年4月~2025年2月までのインドからの輸出額は3,956億ドルで、エンジニアリング製品が1,058億ドル(28%)で一番多く、次いで、石油製品の586億ドル(16%)、そして電
気製品の340億ドル(9%)と続く。昨年同時期との変動率比較では、電気製品が33%と一番伸びている。これはiphoneではないかと思われる。インドといえば、製薬のイメージも強いが、輸出額は268億ドル(7%)と全体の割合としてはさほど大きくない。左図の2024年4月~2025年2月までのインドからの輸出対象国でみてみると、アメリカ向けが764億ドル(28%)でトップ、次いでUAE:アラブ首長国連邦 向けが333億ドル(12%)となっている。日本向けは57億ドルで2%にすぎない。
2024年4月~2025年2月までのインドの輸入額は6,567億ドルで、石油・原油関係が1,667億ドル(27%)で一番多く、次いで、電気製品の893億ドル(14%)、そして金の535億ドル(9%)と続く。昨年同時期との変
動率比較では、化学原材料が54%と一番伸びている。左図で2024年4月~2025年2月までのインドの輸入対象国でみてみると、中国からが1,038億ドル(20%)でトップ、次いでロシアからが583億ドル(11%)となっている。日本からは171億ドルで3%にすぎない。ロシアからの割合が大きいのが注目される。また、輸出、輸入両方に言えることとして、一国への極端な依存構造がないことと思える。その他の資料含む参照記事:インドの輸出入:
