パナソニック ホールディングス (以下、パナソニックHD) 技術部門が早期の社会実装を見据えて取り組むのが、ガラス型ペロブスカイト太陽電池だ。そのままガラス建材として利用できる建材一体型太陽電池(以下、BIPV)であり、実現すればビルそのものが発電所になるという。

分かりやすく説明すれば、ペロブスカイト太陽電池は「塗って作れる」点が大きな特徴だ。この塗布技術こそパナソニックの強みだとパナソニックHDペロブスカイトPV事業推進室室長 (兼) 技術開発部部長金子氏は言う。

FireShot Capture 589 - 都市のビルが「発電所「ペロブスカイト太陽電池の膜は約0.5マイクロメートルと非常に薄く、髪の毛の100分の1ほどしかありません。そんな極薄の膜をメートル単位のガラス上に均一に形成するのは、想像以上に難しい作業です。そこで有機ELディスプレー開発を通して培ってきたインクジェット技術を生かそうと考えました。これにより均一に、ガラス一面にわたって、同じ量を塗布でき、大面積でも性能を落とさずに製造できるのです」(金子氏)

具体的には、建築基準に適合した強度と厚みを持つガラスにペロブスカイト膜を形成し、その上からもう1枚のガラスで挟み込む「合わせガラス構造」を採用。これで耐久性を高める材料技術とガラスの封止技術を組み合わせて堅牢な建材となる。社会実装は少しずつ、しかし着実に進んでいる。

FireShot Capture 590 - 都市のビルが hhg2023年8月から2024年11月にかけては、神奈川県藤沢市にある「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)」内のモデルハウスにプロトタイプを設置し、長期的な耐久性や発電性能の検証を行った。2025年11月には今後、様々な建物のガラス面に設置する実証実験を始めると発表した。実証期間は2025〜29年度の5年間。発電量や発電効率などの計測のため、大阪府門真市のパナソニックHD本社近くで建設中の開発棟の窓に試作品を5枚設置。描画の自由度が高く、幅広いデザインニーズに応えられる。実装後のユースケースについては、ビルの窓はもとより、トップライト(天窓)、バルコニー、ファサード、庇(ひさし)、店舗のショーウインドーなどを想定している。そう遠くはない時期に「発電するガラス」が街のあちこちに埋め込まれていくのは間違いなさそうだ。2050年カーボンニュートラルの達成に向けても、不可欠な技術と言えるだろう。参照記事より抜粋 



nappi11 at 00:01│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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