トランプ米大統領(左)とハンガリーのオハンガリーHungaryのオルバン(Viktor Orbán)首相は2025年10月31日、来週予定されているトランプ(Donald Trump)米大統領との首脳会談で、ロシア産原油を対象とする米国の新たな制裁措置からハンガリーを除外するよう説得を試みると表明した。トランプ氏の盟友であるオルバン氏は来週、ワシントンDCを訪問する予定だ。

FireShot Capture 275 - Rosneft and Lukoi米政府は先週、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルRosneft and Lukoilに一次制裁(特別指定国民:SDN:Specially Designated Nationals指定)に科すと発表。ウクライナ戦争終結に向けたロシア政府との交渉が進展していないことに不満を表明した。FireShot Capture 276 - ロシアの化石燃料収入が最低にこの制裁により、2社はロシア国外で事業を行うことが困難になっている。この制裁は米国企業が2社と取引することを禁止することに加えて、取引を処理する外国銀行や取引する第三国の法人にも二次制裁を科すとし、中国(米国エネルギー情報局(EIA)のデータで2025年第一四半期ロシア輸出原油の46%輸入)、インド(同36%)、トルコ(同6%)、中央ヨーロッパの顧客も含め、二次制裁の対象となる。参照記事 

ロスネフチの原油生産量は約370万バレル/日量でロシア国内シェアは約40%、ルクオイルは同約90万バレル/日量で同シェアは約15%、合計でロシア全体の石油生産の約50%を占める。まさにロシアの石油歳入をもたらす基幹となる企業二社だ。

dee6ce132022年にウクライナ戦争が始まって以来、EU加盟国の大半はロシア産化FireShot Capture 274 - Hungary and Slovakia could di石燃料の輸入を大幅に削減または停止しているが、ハンガリーとスロバキアはパイプラインによる供給を維持。ハンガリーはロシア産の割合をさらに高めている。オルバン氏は内陸国であるハンガリーにはロシア産原油に代わる現実的な選択肢がなく、供給源を代替すれば経済崩壊を招くと主張してきた。野党はこの主張に異議を唱えている。

gasdotti-1536x932オルバン氏は国営ラジオのインタビューで、「ロシアを襲っている米国の制裁の例外を望むし、トランプ大統領にこの奇妙な状況を理解してもらうよ」と語った。ヴィクトル・オルバン氏は長年、ロシアのエネルギー輸入は同国の経済にとって不可欠であり、他国から調達した化石燃料に切り替えると即時経済崩壊を引き起こすと主張してきた:Viktor Orbán, have long argued Russian energy imports are indispensable for the country’s economy and switching to fossil fuels sourced from elsewhere would cause an immediate economic collapse.。図は、これまでのガス、原油パイプライン網。 英文記事 英文記事 英文記事 過去ブログ:2025年10月ウクライナ戦争に好転の兆し見えず 欧州連合は対露経済制裁強化で合意:9月親露ハンガリーとスロバキアに共同歩調求めるフィンランド大統領8月ウクライナは、ロシアの原油、石油施設を集中攻撃:1月チェコはロシア産資源依存を解消、親ロ政権のスロバキアは行き詰る:1月右派、親ロ政権のスロバキアで反政府デモ>野党内閣不信任決議案提出へ:、、、、個人的には、オルバン氏がロシア産にこだわるのは、何らかの利権を得ているからだろうと推測するが、、。



nappi11 at 00:01│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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