boat-migrants-1168x440pxFireShot Capture 234 - What's driven __ - http今年これまでに小型ボートで英国に到着した不法移民が約3万7000人に達し、2024年の年間合計を上回ったことが2025年10月23日に明らかになり、政府の越境対策に対する新たな圧力が高まっている。

英内務省の発表によると、フランス北部から英南部沿岸へ渡った不法移民は合計3万6954人で、昨年の年間合計3万6816人をすでに超えた。今回の統計により、今年は約4万5000人が到着した2022年に次ぐ過去2番目の越境件数が記録される見通しとなった。図の赤線が、2025年9月までの小型ボートで密入国者の増加推移と過去の年度別密入国の推移。

FireShot Capture 235 - Britons most p__06cde0abこの数字の増加傾向は、危険な渡航に高額な料金を課す人身売買組織を「壊滅させる」と約束していたキア・スターマーSir Keir Starmer首相(左派労働党):左 にとって大きな頭痛の種となる。移民数の増加に対する国民の不満の高まりは、ナイジェル・ファラージ Nigel Farage 氏率いる右派政党「リフォームUK」の急速な台頭を招いている。氏はフランスとの送還合意など一連の政策発表でこれを抑え込もうとしてきたが、目に見える成果はまだ出ていない。

内務省は同日、英仏政府の「一人入国、一人送還」合意に基づき、42人の「違法移民」がフランスへ送還されたと発表した。しかし、9月の合意開始時にフランスへ送還されたイラン人移民が先週再び小型ボートで英国に再入国しており、制度の欠陥が露呈している。参照記事 過去ブログ:2025年9月英国で、就労資格証明にデジタルID所持義務化の方針決定

イギリスの移民政策は、2026年1月8日から一部のビザ申請者に大学入学レベルの英語力(Aレベル相当)が求められるなど、厳格化が進められ、最近では不法入国者を厳しく取り締まる法案も発表され、海外からの介護職の採用禁止など、さまざまな対策が取られている。英統計局は2025年5月22日、新たに入国した移民の人数から出国者を引いた「純移民」が2024年は前年比50%減り、43万1000人だったと発表した。移民数半減のニュースと同時に、人手不足に苦しむ産業からの悲鳴も報じられている。

日本もランクイン 移民受け入れ国トップ202024年時点で、英国は世界で4番目に移民人口数が多い国であり、1,185万人に上る。イギリスへの移民は、歴史的に見て、インド、パキスタン、カリブ、アフリカ、アイルランド、東ヨーロッパ諸国など、さまざまな地域から来ている。最近では、特にインドナイジェリアジンバブエ中国からの移民が多い傾向にある。参照記事 

一方、2023年のアメリカの永住型移民は約118万9800人で、前年から増加し、OECD20か国内では1位、英国が2位で、2023年のイギリスの永住型移民は約74万6900人で、この国も前年から増加した。参考記事:2025/8/15記事:日本もランクイン 移民受け入れ国トップ20 OECDランキング



nappi11 at 06:18│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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