フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領Finnish President Alexander Stubbは2025年9月11日、ハンガリーHungaryとスロバキアSlovakiaがロシア産の石油とガスを購入することによってロシア軍に資金を提供していると非難した。欧州連合(EU)加盟国にである両国に対するこれまでで最も厳しい非難の一つとなった。過去ブログ:2025年2月トランプ政権の身勝手、横暴振りにフィンランド大統領が釘を刺す:2024年2月フィンランド新大統領は対ロシア強硬派::
ストゥブ氏はウクライナの首都キーウでウォロディミル・ゼレンスキー大統領と共同会見に臨み、ロシアの無人機がポーランドに侵入したことは、ロシアが北大西洋条約機構(NATO)との「エスカレーション」を模索していることを示しており、欧州はロシアにさらなる圧力をかける必要があると主張。
「陣容を立て直すという点では、欧州はロシアの石油とガスの購入をやめるべきだという(ドナルド・)トランプ米大統領の発言は正しいと思う」と語った。過去ブログ:2025年9月悪党どもの殺戮同盟 NATO加盟国ポーランドへも挑発:ボグダン映像戦況解説 NATO第4条発令:
「非難の矛先は2か所に向けられている。(NATO加盟国の)一つはハンガリー、もう一つはスロバキアだ。そして当然ながら、ロシア産エネルギーを購入することでロシア軍に資金を提供しているのは誰なのかを認識しているかどうかをトランプ大統領に確認する」と付け加えた。

ハンガリーのビクトルオルバン(Viktor Orbán)首相右の左 と、スロバキアのロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相:右の右 はいずれも、欧州によるウクライナ支援を批判し、ロシアとの関係緊密化を模索しており、ウクライナ侵攻をめぐりロシアの孤立を図るEUをいら立たせている。

ハンガリーとスロバキアはロシア産の石油・ガスの輸入でEUをリードしており、オルバン、フィツォ両氏は、ロシアのプーチン大統領と会談するためモスクワを訪問した。参照記事 過去ブログ:2025年8月ウクライナは、ロシアの原油、石油施設を集中攻撃:1月チェコはロシア産資源依存を解消、親ロ政権のスロバキアは行き詰る:1月右派、親ロ政権のスロバキアで反政府デモ>野党内閣不信任決議案提出へ:*ウクライナ経由の露産ガスパイプラインに以前、使用中止のXを付けたが、ラインは複数在り、まだ一部はハンガリー、スロバキアまで使用されているようだ。今改めてトランプ氏と懇意なストゥブ大統領がハンガリーとスロバキアに言及する意図は何なのか?米国へ、この親露2カ国への制裁を行なえと言う意味か?
