
「ハルク・ホーガンHulk Hogan死す」。その一報は、現地時間の2025年7月24日木曜日の朝、米国のゴシップサイトTMZによって速報として伝えられ、時差を超えて瞬く間に全世界を駆け巡った。複数の公式な情報源、特にフロリダ州クリアウォーターの警察および消防当局の発表によると、ハルク・ホーガンさんの死因は「心臓発作(Cardiac Arrest)」だ。フロリダ州クリアウォーター。太陽が輝くこの海辺の高級住宅街にあるホーガンさんの邸宅から、1本の緊急通報が911(日本の119番に相当)に入いる。通報内容は「心停止(cardiac arrest)」。約30分間にわたって、現場で懸命な救命措置が施され、近隣にある高度医療施設、モートン・プラント病院へと緊急搬送されたが奇跡は起こらなかった。午前11時17分、ハルク・ホーガンことテリー・ボレアさん死亡が、公式に確認された。享年71歳。「歩くサイボーグ」とでも言うべき手術歴:彼はプロレスラーとしてのキャリアを通じて、少なくとも25回もの大掛かりな外科手術を受けてきた。その驚くべき内訳は以下の通りで、2025年5月に首(頸椎固定)の手術を受けた後、合併症に苦しみ、健康状態が不安視されていた。
- 背骨の手術:10回以上 – 椎間板の固定術や切除術など、複数回にわたる手術は彼の日常生活に大きな影響を与えました。
- 股関節の全置換手術:両足 – 激しい動きに耐えられなくなった股関節は、人工関節に置き換えられました。
- 膝の全置換手術:両足 – 彼の代名詞でもあるフィニッシュホールド「レッグドロップ」は、相手にダメージを与えると同時に、彼自身の膝にも多大な負担をかけていました。
- 肩の手術:複数回 – パワフルなアックスボンバーなどを繰り出す肩も、悲鳴を上げていました。
- その他: 顔面や眼、肘など、全身にメスが入っています。
ステロイドと鎮痛剤がもたらした影:1980年代から90年代のプロレス界では、より大きく、よりパワフルな肉体を作り上げるために、筋肉増強剤であるアナボリックステロイドの使用が半ば公然と行われていました。ホーガンさんも過去にその使用を認めています。これらの薬物は、筋力を飛躍的に向上させる一方で、心臓肥大や高血圧といった心血管系への深刻な副作用をもたらすことが知られています。 さらに、度重なる手術と慢性的な痛みから逃れるため、彼は強力な鎮痛剤に頼らざるを得ない時期が長く続きました。これらの薬剤への依存は、腎臓や肝臓といった内臓機能に大きな負担をかけ、体全体の健康状態を悪化させる一因となった可能性があります。
家族の崩壊がもたらした絶望の淵:過去には自殺未遂も…見過ごせない精神的苦悩。2009年に出版された自伝『My Life Outside the Ring』では、その壮絶な体験が赤裸々に綴られています。2007年、彼の人生は急降下します。24年間連れ添った妻リンダさんとの離婚、その引き金となった娘の友人との不倫スキャンダル、そして最愛の息子ニックさんが起こした飲酒運転による重大事故。富も名声も手にしたヒーローの家庭は、わずかな期間で完全に崩壊しました。
彼は自伝の中で、当時の心境をこう語っています。「いつの間にか銃を握り締めていた。指を引き金に置いて、頭に押し付けていたんだ。このときおれがもう少しばかり指を右に動かしていれば、おれの頭は吹き飛んでいた」。リング上の無敵のヒーロー像とはあまりにもかけ離れた、彼の繊細で脆い人間性が見える衝撃的な告白です。
彼の人生最後のパートナーとなったのが、3番目の妻であるスカイさんでした。彼女はヨガ講師であり、会計士としても働く知的な女性で、ホーガンより25歳年下でした。晩年のホーガンは彼女と共に敬虔な信仰に根ざした穏やかな生活を送っていました。ホーガンが自宅で倒れた際、最初に彼を発見し、救急に通報したのもスカイさんであったと考えられており、彼女は文字通り、彼の最期を看取ることになったのです。
ホーガンの突然の訃報に際し、トランプ大統領は誰よりも早く、そして深い悲しみと友情に満ちた追悼メッセージを自身のSNSで発表し、若き日にホーガンと腕相撲をする貴重なツーショット写真を投稿し、「私たちは今日、偉大な友人『ハルクスター』を失った。ハルク・ホーガンは完全にMAGA(Make
America Great Again)だった。強く、タフで、賢く、そして最も大きな心を持っていた」と、彼の人間性を最大級の言葉で偲(しの)んだ。参照記事より抜粋 英文記事と映像 、、、強いアメリカの象徴だったような彼、無理していたんだろうな。国は強く見えなくていい。強さは内に秘め、平和であればいい。この国民気質の違い、米国人も毎日大谷ショーヘイを見ていれば気が付きそうなものだが、、、。


目立ってなんぼの世界と、技術を追求する世界の違いだろうか・・・