インド西部アーメダバードAhmedabadで2025年6月12日午後1時40分ごろ、日本時間の12日午後5時すぎ、空港を離陸した直後のロンドン行きのエア・インディア機AI171便:ボーイング787-8型機ドリームライナー Boeing 787-8Dreamlinerが墜落した。航空当局は、乗客、乗員242人が搭乗していたと発表した。現地警察によると、これまでに204人の遺体が現場で収容された。
現地当局によると、滑走路から2キロほどの墜落現場にあった公立バイラムジー・ジージーボイ医科大学Byramjee Jeejeebhoy Medical College の宿舎が事故機に直撃され、少なくとも医学生50人が病院に搬送され、複数の死者が出ているとの報道がある。グジャラート州の保健当局は、航空機がバイラムジー・ジージーボイ医科大学と市民病院 Civil Hospital.の宿舎に直撃したと明らかにした。「当該機は宿舎の食堂に直撃した後、跳ね返り、宿舎の一つに落下した」と、学長はBBCに説明した。事故が起きた時は昼食時で、多くの学生が食堂にいたという。
墜落した旅客機は、事故が起きる2日前に東京・羽田空港とインド・デリーとの往復便に使用されていた。 映像記事 映像記事 写真の黄色円に、旅客機の尾翼部分が見えている。映像記事:What Caused Air India 171 Crash, Mysterious Sound Before Impact:日本語付、状況まとめ映像:
インド航空当局のDGCAも、同便が「アーメダバードを離陸直後に墜落した」との声明を発表。乗客とパイロット2人、客室乗務員10人が搭乗していたとした。乗客の国籍は、インド169人、イギリス53人、ポルトガル7人、カナダ1人。エア・インディアの親会社タタ・グループは12日、墜落事故の遺族に1000万ルピー(約1600万円)の義援金を支給すると発表した。
現地警察の本部長はインドの通信社ANIに、英国籍の乗客の1人ヴィシュワシュクマル・ラメシュ(左;British man Vishwashkumar Ramesh40歳)氏の生存が確認されたと述べた。病院に搬送され治療を受けていて、炎上直前に、
機体から放り出された様だと言われているが、どんな奇跡が起きたのかは、まだ不明だ。同機に同乗していた同氏の弟の消息は掴めていない。救助された際、彼が自力で地上を歩いている様子も、上の日本語付映像に記録されている。
11Aの席に居た同氏は、離陸30秒後にバンという大きな音を聞き、その後墜落したと述べた。機体は、二つに折れていたと言われている。
、、、、何か爆発でも起きて、一瞬に操縦不能になったのか?航空機を追跡するウェブサイト「フライトレーダー24」は、「私たちがこの航空機の最後の信号を受信したのは(中略)離陸のわずか数秒後だった」と発表した。当該機は墜落直前に遭難信号を出したが、管制側からの問いかけに応答はなかったという。 参照記事 英文記事 参照記事 参照記事 英文記事 英文記事
2025年6月13日:アーメダバードの保健当局は13日午後、エア・インディア機の搭乗者のほかに、地上にいた少なくとも8人がこの事故で死亡したと、BBCに明らかにした。このうち4人は、事故機が墜落した宿舎の一つに住んでいた医学生だった。残りの4人は、宿舎に住んでいたほかの学生の親族だという。
助かったヴィシュワシュクマル・ラメシュ氏は、「自分も死ぬんだろうと感じていたけれども、目を開けて周りを見回すと、自分が生きているのに気付いた」、「がれきの中から、自分で歩いて出た」、「自分でベルトを外し、(機体にあいた)穴を自分の脚でさらにこじ開けて、そこからはい出た」のだと話した。病床で取材に応じたラメシュ氏は、離陸から間もなく客室内の明かりが「ちらつき始めた」のだと言い、5~10秒もすると飛行機が「空中で動けなくなって」いるように思え「明かりが緑と白に点滅し始めて(中略)いきなり建物に激突して爆発した」のだと、ラメシュ氏は述べた。写真では、内務大臣の見舞いを受けている。インドのナレンドラ・モディ首相は13日、事故現場を約20分間視察した後、負傷者らが治療を受けている市内の病院を訪れた。 参照記事 参照記事 映像:離陸から墜落、生存者脱出の再現アニメーション: