英誌「ブリティッシュ・ベイカー」が主催するコンテストで、青悦美代Miyo Aoetsuさんのレモンとアールグレイの茶葉を練り込んだブリオッシュ(フランス語: brioche [bʁiˈjɔʃ] ブリヨッシュ)は、フランスの菓子パン)が、「今年のイギリス最高のパン」に選ばれた。A Lemon and Earl Grey Loaf, made by Kuma-San Bakehouse, has been judged Britain's Best Loaf 2025.趣味としてパン
作りを始めた青悦美代さん(55)にとって、2025年4月月8日に発表された今回の受賞は2度目。2023年にも、抹茶とホワイトチョコレート、フルーツで風味付けされた緑色のパンで最優秀賞を受賞した。日本語映像記事 英文記事
英中部ダービーシャー州ダーリーデールDarley Dale in Derbyshireの自宅で「クマサン・ベイクハウス:Kuma-San Bakehouse」を営む青悦さんは、企業に届けるパンのほか、予約制でパンを焼いている。青悦さんはBBCの取材に対し、最優秀賞の受賞はとてもうれしいと話し、「受賞した時は何も言えなかった。とても、とても嬉しくて、ステージで叫びそうになった」と付け加えた。
審査員らは、200種類のパンを押しのけて勝利したこのパンについて、アールグレイの茶葉とリモンチェッロ(Limoncelloとは、イタリア(主に南イタリア)を起源とするレモンを用いたリキュール。)に漬けた砂糖漬けレモンピール、レモンカード(レモン果汁、砂糖、バター、卵黄で作られる、イギリス発祥の伝統的なペースト)と果汁を組み合わせた「さわやかで香り高い仕上がり」の「独特の風味」に感動したと述べた。青悦さんは、リモンチェッロがパンを「キリッと」させたのに加え、秘密の材料は日本の柑橘(かんきつ)類の「ユズ」だと話したまた、「ここ数年、日本ではアールグレイとレモンなどの柑橘類の組み合わせがとても流行していて、その味付けのケーキやクッキーがたくさん作られている」と説明。「そこで、この組み合わせでパンを作ろうと考え始めた。(中略)焼き菓子に使う時の、紅茶のほのかな香りが好きだ」と述べた。
徳島県出身の青悦さんは、英マンチェスター大学で学ぶために初めてイギリスにわたり、そこで夫と出会った。その後、2人はルクセンブルクとフランスに住み、青悦さんはフランスパンの味を覚えた。自分でパンを焼き始めたのは、イギリスに戻った後だという。
しかし、最初から完璧な焼き上がりではなかったと青悦さん付け加えた。満足のいくものができるまで「約45個のパン」を作ったという。「コンテストに出す準備ができるまで、何度も何度もパンを焼いた」、、4月8日に2度目の受賞を果たした青悦さんは、「努力が報われたので本当に嬉しくて幸せだった」と語った。
次の創作について青悦さんは「私はいつも、西洋と日本の文化を自分のパン作りの中で組み合わせられないかと思っている(中略)常に実験をしている」と語った。(英語記事 Earl Grey tea bread crowned Britain's best loaf)、、、、もう数十年も、朝はレモン汁を加えたアールグレイの紅茶とベーコンエッグの載ったトースト1枚半が朝食の筆者にとって、似たような組み合わせのパンが最優勝とは、まるで我が意を得たかのようにうれしいニュースだ。本当は、硬くて酸っぱみのあるフィンランドの黒パンにバターを塗ったのがほしいが手に入らない。「クマサン・ベイクハウス」が近くに在れば、すぐ買いに行くのだが、、。
コメント
今、京都市が一番パンに使う金が多いとか。何となく分かる気がする。学校の先生、宣教師達が一杯住んでいたからだろう。西陣織の職人さん達は、結構パンを食べたとか。ささっと食べて、直ぐ作業を再開できるから。でも、これは普及に役立っただけのことですね。
他にも、この大きなパン屋育ちの職人さん達がやっている人気店が結構ある。
灘の酒造業界もそうだが、自社のことだけでなく、業界全体を考えるリーダーがいるということは素晴らしいと思う。昔、酒造会社が集まって学校まで作っている(今は有名な進学校)。
私は勝手にパンを、真面目なパン(食パン含)、調理パン、菓子パン、に分類している。真面目なパンとは、昔から各国で作られている歴史あるパン。
新規開店時は真面目なパンが多くても、徐々に他のパンが増えていく店が多い。未だ日本ではそんなに知られていないのだろう。残念なー。美味いよ。
パンの消費量、断トツ1位の国を知っていますか。トルコですよ。パンの発祥地が中東というのは当たっていそう。
このイギリス・パンは誰がいつ頃命名したのだろう。一度、パン職人に聞いたが、知らんと言われた。明治時代に、帝国ホテルの職人辺りが命名したのだろうか。