パンダは、中国との距離感や、中国とどう向き合って行くかを否応なく映し出す。パンダに中国ふうの名前をつけなかった国もある。カチューシャ「喀秋莎」は、モスクワ動物園で初めて生まれた赤ちゃんパンダの名前だ。旧ソ連軍のミサイル兵器の通称であり、ロシア民謡で戦地へ赴く恋人を見送る若い女性の名前でもある。カチューシャは2019年にロシアにやって来たパンダのつがいの子供で、ロシアによる侵攻で始まったウクライナ戦争のさなか、2023年8月に生まれた。
その後中国のパンダ外交プログラムChina's panda diplomacy programを受け入れたフィンランドにも贈呈されたが、北欧初のパンダ、フィン語でルミ(雪Lumi)とピュリュ(吹雪Pury)のパンダ2頭は、契約を8年も残して2025年3月末に故郷の中国へ中国機で帰った。
「パンダを養うお金の工面ができなかった。政治的な理由は全くない。
予想もしなかったことが続きすぎた」。取材に応じたフィンランドのアフタリ動物園Ähtäri Zooのアリヤ・ヴァリアホArja VäliahoCEO(最高経営責任者):右 は嘆いた。 動物園紹介映像
コロナ禍で客足がめっきり減った。ウクライナ戦争の影響で物価が上がり、さまざま費用が膨らんだ。市民も生活を守るため財布のひもを締め、客足が伸び悩んだ。パンダを借りる費用やオランダから輸入する竹代など飼育費をあわせると年150万ユーロ。空調がゆきとどいたパンダ舎の建築費は800万ユーロかかっていた。 数年前から政府に支援を仰ぎ、農林相が500万ユーロの支援を提案したが、むだな財政支出として市民から反対の声が上がり動物園が頼みにしていた提案は却下された。中国大使館が音頭をとって中国企業が50万ユーロを支援してくれたこともあったが、続かなかった。、、、 返還は習氏のメンツにかかわる。大国中国との関係悪化を避けたいフィンランド政府は、返還の伝え方を慎重に考えたはずだ」。中国のパンダ外交は、欲しがる国があってこそ成立する。「中国政府が一番いやなのは、パンダはいらないという国が増えることだろう」とヘルシンキ大学のユイウェン・チェン教授。
欧州の他の国々と同様、フィンランド政府は中国への経済依存度を下げる方針に転換している。ヘルシンキ大学にあった、中国語を広めるために中国政府が世界で展開する孔子学院も2023年1月、契約終了を待って閉鎖した。フィンランド側の判断だ。院長を務めていたチェン教授は言う。「ウクライナ戦争でフィンランド社会は大きく変わった」。非同盟を捨て、ロシアの脅威に備えて北大西洋条約機構(NATO)に入り、国際社会を驚かせた。「防衛費は増えている。大学予算も圧迫するほど。限られた財政で何にお金をかけるか。それはパンダではない。ウクライナ侵攻後もロシア側に立つ中国に対して、良くない感情を持つ人もいる。動物園への財政支援を却下した判断を、多くは支持しているはずだ」。、、中国へパンダを返還する動きは、コロナ禍のさなか、カナダが口火を切った。竹を調達できないことを理由に期限前に返した。イギリス・エディンバラ動物園は、契約期限が来た時点で返し、更新しなかった。他の希少動物の保護に力を注ぐ方針に転換している。参照記事 2025年4月18日の映像記事は、ウクライナが、中国がロシアで何らかの武器製造に関与している情報を得たと報じている。
、、中国のパンダ外交プログラムChina's panda diplomacy programを受け入れた日本で、パンダがいる動物園は全国に2ヵ所のみ1. 【東京】上野動物園/2頭、2. 【和歌山】アドベンチャーワールド/4頭。二階氏の出身地へ4頭は余りに政治的で、パンダの為にも、少なくても4頭返還するのが妥当だろう。
日本には孔子学院も全国に在り、中国人も無数にいる。2025年4月2日にはオーストラリアの複数の大学が、キャンパス内にある、中国政府が出資する教育機関
「孔子学院」をひっそりと閉鎖していたことが分かっている。「中国人を見ればスパイと思え」は、左の中国の法律が示すように、決して筆者の誇張では無い。過去ブログ:2023年6月つくば市の国立研究開発法人「産総研」で中国人スパイ事件:2023年5月中国の「孔子学院」日本にまだ13校 文科省は無気力:2021年3月中国に利用されまくる日本の大学、研究機関と日本政府の腑抜け:2021年1月44人の日本人研究者が中国の「千人計画」に関与
孔子学院の設置には、法令による認可や届け出は必要ない。そのため文科省は実態を把握できておらず、現在も「所管する部署がなく、詳細な情報がない」という状態という。開設にあたっては中国側が各大学に助成金を出しているとみられるが、資金の流れが公になるケースはほとんどない。米国内の大学では、設置に関する協定内容を非公開とするよう中国側が求めたり、教職員に中国の国益を擁護するよう誓約させたりしていた、とされている。参照記事
2025年4月24日:願いが通じたか、24日のニュースで、和歌山のパンダ4頭が中国へ返還されると報じられた。8月で契約切れになるのと高齢なためだそうだ。

「パンダを養うお金の工面ができなかった。政治的な理由は全くない。

コロナ禍で客足がめっきり減った。ウクライナ戦争の影響で物価が上がり、さまざま費用が膨らんだ。市民も生活を守るため財布のひもを締め、客足が伸び悩んだ。パンダを借りる費用やオランダから輸入する竹代など飼育費をあわせると年150万ユーロ。空調がゆきとどいたパンダ舎の建築費は800万ユーロかかっていた。 数年前から政府に支援を仰ぎ、農林相が500万ユーロの支援を提案したが、むだな財政支出として市民から反対の声が上がり動物園が頼みにしていた提案は却下された。中国大使館が音頭をとって中国企業が50万ユーロを支援してくれたこともあったが、続かなかった。、、、 返還は習氏のメンツにかかわる。大国中国との関係悪化を避けたいフィンランド政府は、返還の伝え方を慎重に考えたはずだ」。中国のパンダ外交は、欲しがる国があってこそ成立する。「中国政府が一番いやなのは、パンダはいらないという国が増えることだろう」とヘルシンキ大学のユイウェン・チェン教授。
欧州の他の国々と同様、フィンランド政府は中国への経済依存度を下げる方針に転換している。ヘルシンキ大学にあった、中国語を広めるために中国政府が世界で展開する孔子学院も2023年1月、契約終了を待って閉鎖した。フィンランド側の判断だ。院長を務めていたチェン教授は言う。「ウクライナ戦争でフィンランド社会は大きく変わった」。非同盟を捨て、ロシアの脅威に備えて北大西洋条約機構(NATO)に入り、国際社会を驚かせた。「防衛費は増えている。大学予算も圧迫するほど。限られた財政で何にお金をかけるか。それはパンダではない。ウクライナ侵攻後もロシア側に立つ中国に対して、良くない感情を持つ人もいる。動物園への財政支援を却下した判断を、多くは支持しているはずだ」。、、中国へパンダを返還する動きは、コロナ禍のさなか、カナダが口火を切った。竹を調達できないことを理由に期限前に返した。イギリス・エディンバラ動物園は、契約期限が来た時点で返し、更新しなかった。他の希少動物の保護に力を注ぐ方針に転換している。参照記事 2025年4月18日の映像記事は、ウクライナが、中国がロシアで何らかの武器製造に関与している情報を得たと報じている。
、、中国のパンダ外交プログラムChina's panda diplomacy programを受け入れた日本で、パンダがいる動物園は全国に2ヵ所のみ1. 【東京】上野動物園/2頭、2. 【和歌山】アドベンチャーワールド/4頭。二階氏の出身地へ4頭は余りに政治的で、パンダの為にも、少なくても4頭返還するのが妥当だろう。


孔子学院の設置には、法令による認可や届け出は必要ない。そのため文科省は実態を把握できておらず、現在も「所管する部署がなく、詳細な情報がない」という状態という。開設にあたっては中国側が各大学に助成金を出しているとみられるが、資金の流れが公になるケースはほとんどない。米国内の大学では、設置に関する協定内容を非公開とするよう中国側が求めたり、教職員に中国の国益を擁護するよう誓約させたりしていた、とされている。参照記事
2025年4月24日:願いが通じたか、24日のニュースで、和歌山のパンダ4頭が中国へ返還されると報じられた。8月で契約切れになるのと高齢なためだそうだ。