dc9d9254b3aa96a7ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアは、2025年3月18日、アメリカとの間でエネルギー施設への30日間の攻撃停止に合意し、3月19日にはウクライナも合意した。
1-31cew2232そんな中、ロシア国防省は2025年3月28日、西部クルスク州スジャSudzha、Kursk Oblastにあるガス施設Sudzha gas metering station がウクライナ軍の攻撃を受け破壊され火災が発生したと公表。「ウクライナ側が合意に従わない場合、ロシア側にも従わない権利がある」と述べ、ウクライナをけん制した。ニュース映像 
Russia-Ukraine War- F対してウクライナ軍参謀本部は3月28日、「ロシア国防省は、ウクライナがエネルギー施設を攻撃しているという自作自演の嘘を言い続けている」とSNSに投稿し、ウクライナ軍は合意を守っていると主張した。

photo_2025-03-29_00-40-25.ウクライナ非常事態庁は29日、ロシア軍の28日夜の20機以上の無人機攻撃により、東部の都市ドニプロDoniproでホテルやレストランが併設された複合施設などで火災が発生、4人が死亡、21人がけがをしたと発表した。セルヒイ・リサク知事は、高層マンションと約10軒の民家が焼かれたと述べ、消防士はホテル複合施設の火災を制御した。また、ウクライナ最大のガス会社は28日、ロシア軍の攻撃でガス生産施設に被害が出たと発表し、双方が相手がエネルギー施設への30日間の攻撃停止合意を履行していないと非難し合う事態となっている。参照記事  英文記事 英文記事 参照記事 英文記事 
 
、、、余りに予想通りの展開で、今更どっちが先に合意違反をしたかなど調べるのは野暮でしかない。強いて言えば、民間施設を攻撃したロシアの方が悪質か、、。ウクライナは、スジャの欧州向け天然ガス量調整施設Sudzha gas metering station は現在は使われていないはずで、ウクライナとしては、わざわざ攻撃する必要も無い施設だと述べている。
「ロシアはスーミ州へ進軍したがっている」=ゼレンシキー宇大統領、抑止行為に言及ウクライナのゼレンシキー大統領は3月28日、ウクライナ軍人がロシア領クルスク州Kurskに今も駐留していることにつき、それは抑止要因であり、ロシア軍のスーミ州Sumy、ハルキウ州Kharkiv、ザポリッジャ州Zaporizhzhiaへの進軍の開始を抑えていると発言した。参照記事 
、、、ロシアが、一度は失敗した首都キーウKyiv方面への進撃をあきらめていない事を指摘しているようだ。英国首相が、戦況は予断を許さず、緊迫していると述べているが、この事を指しているのか?過去ブログ:2025年3月プーチンよ、エイプリルフールにはまだ早い 死ぬには遅すぎる
8de382d24c7b23cd左図は、最近ウクライナが無人機攻撃した石油施設や兵器生産施設、軍施設の分布、射程圏で、当然、ロシアとしては、少しでも最前線をウクライナとの国境から遠ざけたいと思っているのだろう。クルスク地域奪還に大量の兵員を投入している事からもうかがえる。すでに首都モスクワや第2の都市セント・ペテルスブルグが無人機の射程圏に入っている事は確認され、ウクライナはすでに、飛行距離3000kmに及ぶ無人機も開発したと公言している。過去ブログ:2025年3月ウクライナ戦争近況まとめと、ウクライナの遠距離攻撃:ロシアが自走式レーダー、無人機妨害設備、石油製品、弾薬をベラルーシから導入している事から、ベラルーシの施設が攻撃対象になるのも時間の問題かもしれない。映像:ウクライナのドローン攻撃など


nappi11 at 00:01│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字