2025年03月07日  個人 国内問題 政治
FireShot Capture 467 - 石破首相「どちら側にも立たず」 G 石破茂首相は2025年3月3日の衆院予算委員会で、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が決裂したことに関し「どちらかの側に立つつもりは全くない。いかに米国の関与をつなぎ留め、G7(先進7カ国)全体の結束を図るかに尽力していきたい」と語った。

、、、、日本をアピールできる千載一遇(せんざいいちぐう)の機会に、なぜもっと気の利いたことが言えないのか。その国の規模がどうであれ、自由と民主主義を目指す国の危機に対し、支援を表明して当然であり、この視点に立った物言いに、自由主義圏の誰も、米国でさえ反論は出来ないはずだ。
6e525fc381296b69e32fe2c8c93ee113更に言えば、核を持つ2大国が小国へ妥協を求める心無い状況に対し、被爆国日本としての言い方もあるだろう。「控え目」と言うより、天下の公論、正論さえ言わないのは腰抜けである。
かつて東大総長であった経済学者の大河内一男氏が卒業生に「太った豚より痩せたソクラテスになれ」と言った。意味は、若い人は、財産より知性を磨けということで、元は、「満足した豚であるよりも、満足しない人間であるほうがましである。満足した愚か者であるよりも、満足しないソクラテスであるほうが好ましい"It better to be a human being dissatisfied than a pig satisfied; better to be Socrates dissatisfied than a fool satisfied."」とある。米国へ反発すれば、経済や企業に影響が出ると腰を引いたのであれば、余りに功利主義: utilitarianism的であり、鎧をまとい、刀を磨(みが)かないまでも、正論は言うべきであろう。過去ブログ:2025年3月スターマー英首相、「有志連合」でウクライナ和平を保証と表明
功利主義とは:功利主義の考え方は、市民社会に於いて「稼ぐこと・快楽を追及することは善いことである」という資本主義は、個人・国家の発展のエネルギーであるという考え方。 言い換えると、裕福になることが幸福であり、その幸福の最大化が目指すべきところであって、裕福さ・豊かさの基準は、モノ・カネであるという考え。、、、4c648f73トランプのウクライナへの言い方が100%正論だと言うなら、日本は有事の際に自衛も出来なくなる。領土や主権に絞って見れば、日本はウクライナよりずっと以前に、ロシアから不可侵条約を無視した侵攻で領土を失い、今では、そんな事など無かったかのようなロシアの態度に、日本は目を逸(そ)らすばかりだ。其のウクライナを日本は支援している。トランプの様に商機を求めてでは無く、それが正義で、ウクライナが平和を求めているからだ。 過去ブログ:2025年2月トランプ政権の身勝手、横暴振りにフィンランド大統領が釘を刺す2025年2月プーチンとの交渉は無駄と、獄死したナワリヌイ氏の妻発言とトランプの醜い策謀:2024年12月NATOの警備強化で緊張高まるバルト海と周辺国:7月世界は暑いが筆者は冷(さ)めている:2月フィンランド新大統領は対ロシア強硬派:2022年3月フィンランドの冬戦争にみる対露関係と過去の日本の独立支援

nappi11 at 00:01│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2025年03月07日 06:12
天下の公論、正論さえ言わないのは腰抜け・・・伝家の宝刀。
ただ、アメリカの元政府高官が、ウ、欧州とも過剰反応だ、と言っているが、そんな気もする。ゼが典型で、真面目、必死、とも言えるが。難しい。
一つ言えるのは、プから見ると、既に嫌がらせの対象に十二分になっている、ということ。

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