イギリスのキア・スターマー首相UK Prime Minister Keir Starmer は2025年3月2日、欧州各国がウクライナと協力して戦争を終わらせ、同国をロシアから守っていくための、4項目からなる計画を発表した。ロンドンではこの日、ヨーロッパを中心とした18の国・機関のトップが集まり、ロシアの侵攻を受けるウクライナでの和平に向けた取り組みなどを協議した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキーVolodymyr Zelensky 大統領も参加した。
・ウクライナへの軍事支援を続け、ロシアに対して経済的圧力を強めていく・いかなる恒久和平もウクライナの主権と安全の確保が条件で、和平交渉にはウクライナが参加しなくてはならない・和平合意が成立した際には、ウクライナの防衛力を強化し、将来の侵略を阻止する・ウクライナでの合意を守り、平和を保証するために「有志連合」を発展させる
スターマー首相はまた、イギリスとして16億ポンド(約3030億円)の資金を投じて、ウクライナに提供する防空ミサイル5000発以上を購入すると発表した。スターマー氏は前日、ウクライナへの軍事支援を強化するため、凍結ロシア資産の運用益をもとに22億6000万ポンド(約4270億円)を融資することでゼレンスキー氏との間で合意しており、それに上乗せする。
ウクライナは現在、軍事装備の55%を自国で生産、または資金提供、米国は20%、欧州は25%を供給している。ロシアの2025年の軍事費は13.5兆ルーブル(1500億ドル)、2024年は13兆ルーブル(1390億ドル)だった。すでに2022年までの支出分と2027年までの国防費の合計は65兆ルーブルになる。
ウクライナの2025年国防費は2.2兆フリブナ(530億ドル)、2024年は2.1兆フリブナ(500億ドル)が使われた。映像記事より抜粋 、、、つまり、ウクライナはロシアの3分の一の国防費で侵略者と戦っている。不動産屋とスパイには、それで自衛している事が理解できないようだ。ヴァンス副大統領の詭弁:参考:ウクライナの経済的利益供与が安全の保証=バンス米副大統領:
スターマー氏は、「私たちは過去の過ちから学ばなければならない。ロシアが簡単に違反できるようなもろい合意は受け入れられない。どんな合意も力による支えがなくてはならない:"We have to learn from the mistakes of the past, we cannot accept a weak
deal which Russia can breach with ease, instead any deal must be backed
by strength," he said.」と述べたが、「有志連合:coalition of the willing」については、どの国が参加に同意したか、スターマー氏は明言しなかった。イギリスに関しては、「地上には兵を、空には航空機を」投入していくと強調し、「ヨーロッパが、主な重責を担わなくてはならない」とも述べた。和平合意については、アメリカの後ろ盾が必要だと強調。ロシアも参加しなければならないが、同国が条件を決めることは認められないと述べた。記録映像
記者から、トランプ政権下のアメリカは信頼できない同盟国なのではないかと問われると、「誰も先週金曜日(2月28日)に起きたことを見たくはなかったが、アメリカが信頼できない同盟国だとは思わない」と答えた。参照記事 英語記事:Starmer announces 'coalition of the willing' to guarantee Ukraine peace 、、、すでにトランプ氏のロシアへの肩入れには、過去にロシアの親プーチンの富豪:オリガルヒ Russian Oligarchs から、ビジネス上で経済的支援を得た事への恩返しだと言われている。だとすれば下衆の極みだ。英首相の言う、プーチンが押し付ける「もろい合意」は、すべてプーチンの妄想と誤算の産物で、何の根拠も無い。今、右図のどれも崩れつつある。よく読めば、トランプが2月28日に、ホワイトハウスでゼレンスキー
シに言った事と同じだ。国際経済の面から見ても、自由主義陣営は、自由貿易主義の障害となる体制を打ち負かさなければならない。重商主義に傾いたトランプ政権も含めて、、。 過去ブログ:2024年12月雪降る中にたたづみ、今後のロシアは、、、、:4月ロシアの近代史と今 まとめ:2023年12月プーチン、プリゴジンを支える保守強硬派コワルチュクとは?:2月プーチン、プリゴジンを支える保守強硬派コワルチュクとは?:参考:ゼレンスキーとの首脳会談で激怒したアメリカ大統領について伊藤貫さん:
欧州連合(EU)行政執行機関トップのフォンデアライエン(Von der Leyen)欧州委員長は2025年3月4日、EU加盟国の防衛力強化のために約8千億ユーロ(約125兆円)の資金の確保を目指す「欧州再軍備計画」を発表した。ウクライナ侵攻を続けるロシアに対する加盟国の抑止力強化や、欧州の防衛負担増を求めるトランプ米政権の要求に対応するのが狙い。6日に開催されるEU特別首脳会議で議題となる。記者団に「われわれは再軍備の時代に突入した。欧州の安全を自らの手で守るため、防衛費を大幅に増額する用意がある」と強調、計画で確保した資金をウクライナ支援にも活用するとした。参照記事 過去ブログ:2025年米国の変心で、NATOの結束はさらに強まる?:2月元ロシア首相が「トランプ政権は、すでに失敗」と将来予測:2024年9月ウクライナ戦争2024年9月20日のまとめとEUのウクライナ支援:6月ウクライナとEU、二者間の安全保障分野協力協定を締結:6月ウクライナ戦争、最近の戦況と展望 映像記事で解説とプーチンの内憂と誤算:
コメント
ブー垂れる国が多かろう。6日は当面のことに集中すべし。大魔神をくすぐる効果はあるか。
未だマクロンの核武装の方が現実味はありそう。かなり恐ろしい話しではあるが。恐らく、フォンおばちゃんは嫌っているのだろう。でも、どうせ脅しとして使うなら・・・
交渉は大魔神しか無いが、これだけバタバタが丸見えでは完全に足下を見られそう。ゼは引くしか無いだろう・・・次の親分も恨まれそう。停戦なっても前途大大多難。


英仏主導の欧州が予定通り6日に何か発表できるか・・・延期か。
未だプとの交渉は始まっていないに等しいのだが、バタバタ丸見え状態。
ところで、オーストラリアがPKOに手を挙げそうな。