screenshot(98)フィンランドのストゥブ大統領Finland's president, Alexander Stubbは2025年2月16日、ミュンヘン安全保障会議Munich Security Conference で、ウクライナの将来の欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の加盟は議論の対象外だとし、なぜならウクライナは「ロシアではなく欧州に」ならねばならないからだと発言した。

ストゥブ氏は、「議論の対象にならない、2つのことがある。その内の1つは、ウクライナのEU加盟であり、もう1つは、ウクライナのある段階でのNATO加盟だ。それは、ウクライナ人にとって唯一無二の決定だ」と強調した。同氏はまた、ウクライナは「ロシアではなく欧州に」ならねばならず、それがプーチンにとって大きな喪失とならねばならないと発言した。

1901011ea94ec0e0その際同氏は、「私たちはそのロシアによる影響圏の分割を可能とする安全保障秩序の幻想のために、決して扉を開いてはならない」と強調し、さらに同氏は、この戦争にてウクライナは3つの根本的な問題として、「独立」「主権」「領土一体性」を解決していると指摘した。(フィンランドのロシアとの国境は1300Kmに及び、検問所を閉鎖し、同じ問題を共有しているとも言える)

同氏は、「第二次世界大戦時、フィンランドは独立を維持した。しかしながら、私たちはどの機構に私FireShot Webpage Screenshot #1084 - 'モたちが入りたいかを決める主権を失った。その後、私たちは、私の祖父母が生まれた地区を含む、自分たちの領土の10%を失った。よって、このプロセスの最後に、ウクライナがそのような苦しい状況に置かれることのないようにしようではないか。そのために私たちは働いているのだ」と呼びかけた。なお、第二次世界大戦の終結時、フィンランドは独立国家として残ったものの、約10%の領土を割譲せざるを得なくなり、多額の賠償金をソ連に支払わなければならなくなり、国家は冷戦の間、ソ連の影響圏の中に入ることになった。参照記事 英文記事 

A_Finnish_Maxim_M-32_machine_gun_nest_during_the_Winter_War、、フィンランドは1939年11月ソ連の侵略に抵抗し、多くの犠牲を出しながらも、独立を守ったが1940年3月12日のモスクワ講和条約により南東部カレリア Karelia(フィン語:karjala)地域などを割譲され、今も返還されていない。休戦後の講和は名ばかりで、ソ連の一方的な要求の代物だった。過去ブログ;2022年3月フィンランドの冬戦争にみる対露関係と過去の日本の独立支援

db331cce、、、、ウクライナ戦争で第3者の立場とは言え、近い将来ウクライナが陥(おちい)るかもしれない危険な状況をすでに数十年前に経験し、今またプーチン政権の妄想からくる脅威を感じているフィンランドの発言には説得力がある。米国は所詮、歴史上自国を攻められ、割譲される経験をした事の無い稀な、幸運な国でしかない。例外は、47e0eeea日本が真珠湾を攻撃した事くらいだ。思い起こせばトランプ氏、大統領選挙戦中に、左のようなことを言っていた。公約実行か?調停してやるからレアアースよこせでは「火事場泥棒a thief at a fire」だろう。ウクライナ抜きで、一方的侵略者と何の調停だ?支援するから資源よこせと、そんな「追いはぎLooter」男に、ノルウェーがノーベル平和賞など出すわけが無い。こんな妄想をトランプに吹き込んだのは、右翼かぶれの J・D・ヴァンス(James David Vance)副大統領だと、筆者は睨んでいる。この男、政権のトラブルメーカーになるのでは。 映像記事:米バンス副大統領が“欧州批判”で波紋…米欧に“亀裂”ヴァンス氏のミュンヘンでの演説:日本語訳付:、、、EUへの理想主義批判か。

e1081defストゥブ大統領は2024年4月3日、ウクライナと二国間安全保障協定に署名し、ゼレンシキー氏は、両国は「ロシアのテロが今後決してどこであっても命を奪うことのないようにするために」一緒に安全を保証しなければならないと発言した。大国の脅威は現実に存在する。スパイが仕掛けた脅威を、不動産屋が煽るとは、、、。よりによって、信用力のかけらも無い職業に居た、スパイと不動産屋上がり、殺し屋と詐欺師まがいが肩を組むとは世も末だ。英文記事  過去ブログ:2025年2月プーチンとの交渉は無駄と、獄死したナワリヌイ氏の妻発言とトランプの醜い策謀:2024年12月NATOの警備強化で緊張高まるバルト海と周辺国:7月世界は暑いが筆者は冷(さ)めている:2月フィンランド新大統領は対ロシア強硬派

3311b770、、、トランプ氏が痴呆でないなら、2022年2月、ロシアの侵略開始後、フィンランド(2023年4月加盟)とスウェーデン(2024年3月加盟)がNATO加盟をなぜ急いだか記憶に在るだろう。プーチン‣ロシアがいきなりウクライナに攻め入り、717人の住民を虐殺し、拷問、強姦、略奪を繰り返したからだ。それも、演習と偽って、、。NATOがロシア包囲を強化したと妄想を振りまくプーチンだが、ウクライナへの侵略をしなければ、今でもフィンランドもスウェーデンも、敢えてNATO加盟はしていなかったとも思える。とにかくプーチンの論理にはすり替えが多い。 過去ブログ:2024年4月ゼレンシキー大統領のハーグ国際会議でのオンライン演説:2023年4月侵略時キーウ州で露が717人の市民殺害確認と米失態で攻勢延期??:3月岸田首相ウクライナ訪問 市民虐殺のブチャで献花



nappi11 at 00:02│Comments(4) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2025年02月18日 05:50
大魔神がバルト3国から駐留軍を撤収させるという噂が出始めた。嫌がらせでしょうね。言うだけでは駄目、と。
ロシアが勝者の形で終わらせてはならない、と言う人がいる。そう思う。具体策を出さないと。
2. Posted by 甲東   2025年02月18日 05:58
パリでの欧州首脳会議が始まった様な。NATOの親分ルッテが、さーやるぞ、我々はやる気満々だ、と言っている。しかし、詳細はこれから決める必要がある、とも。
早く決めよう。
3. Posted by 甲東   2025年02月18日 06:00
パリでの欧州首脳会議が始まった様な。NATOの親分ルッテが、さーやるぞ、我々はやる気満々だ、と言っている。しかし、詳細はこれから決める必要がある、とも。
早く決めよう。
4. Posted by 甲東   2025年02月19日 05:48
先日のパリでの欧州緊急首脳会合では、詳細は先送りになったと。会議は踊る、か。
PKO部隊の派遣についても、やる気を見せているのは英仏だけで、ドイツ、イタリア、スペイン、ポーランドは首を捻っていると。ドイツはそろそろ政権がコロンと変わりそうだし、フォンおばちゃんのスピーカーは電池切れ。
ある歴史家が、欧州には命をかけてウを守る意思は無い、プは命がけ、この差は大きい、と言っている。仲介者はあれだし・・・
ところで、トルコはPKOを出すだろうか。見もの。

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