
ロシア軍に投降したウクライナ兵の発言なので、どこまで本当かは疑わしいが、戦争がすでに3年目に差し掛かっている中、ウクライナの中に厭戦(えんせん)気分があるとしても当然だろう。

ゼレンシキー氏は2025年1月16日、「米国、ドイツ、ハンガリー、スロバキア、これらが真摯に、私たちが北大西洋条約機構NATOの中に入るのを見たがってこなかった国だ。、、その4か国が様々な理由から今のところ、ウクライナが同盟に加わるのを想定していない」と発言した。同時に同氏は、英国はウクライナのNATO加盟を支持していると発言した。同氏はその際、「英国はウクライナのNATO加盟を支持している。それが安全の保証の最善の選択肢であり、それは私たちの国にとってだけでなく、私たちの地域全体、欧州大西洋空間全体にとってもそうである」と発言した。
、、、小国ウクライナが自国の安全保障の為にNATO加盟を求めるのは当然だと思えるが、それが一気に緊張を増幅し、世界戦争に近づくと懸念する国もある。しかし、そのためらいが戦争を長期化させてはいないか?長期化は小国には不利でしか無く、人命がより損なわれると同時に厭戦気分も高まる。西側は、もっと早いうちに、強力に中国、北朝鮮等、ロシア支援国叩きをすべきだったのではと、個人的に想う。参照記事
こんな状況で、火事場泥棒的な動きもある。韓国第二位の起亜自動車はソラリスという新たなブランドで複数モデルの製造をロシアで再開、ロシア市場でのシェアを回復している。製造されているモデルはSolaris KRSおよび Solaris KRXという車種。いずれも旧・現代自動車の工場で生産されている。参照記事 ロシアのプーチン独裁の長期化は、ウクライナだけでなく、北欧、欧州、ひいては世界経済への悪影響と不安定化を増幅している。この戦争で日本が学ぶべきは、米国との同盟など頼りにできないと言う事だろう。
トランプ米大統領の就任演説で最も顕著だったのは、ウクライナについての言及がなかったことだ。しかしその数時間後、トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、ロシアのプーチン大統領について「彼は取引をすべきだ。取引をしないことで彼はロシアを破壊していると思う」と述べた。プーチンは会談を拒否していたようだ。
さらにトランプ氏は、戦争でのロシアの死傷者数にも漠然と言及した。西側当局の推定ではロシア兵70万人が死傷している。トランプ氏は「彼は面白くないだろう」と述べた。「彼はうまくいっていない。つまり粘り続けているが、それは彼を良い印象に見せていない。彼は戦争を終わらせたほうがいいだろう」 トランプ氏はプーチン氏と会談する意向を示している。その詳細は調整中で、「非常に近い将来になるかもしれない」という。また同氏はウクライナのゼレンスキー大統領が同氏に「取引をしたい」と語ったと述べた。
これは、ウクライナが受け入れ可能で持続可能な形で戦争を終わらせる外交的解決策を模索しているという最近の同国の発言を反映している。一方トランプ氏と副大統領のJ・D・バンス氏はこれまで、大統領選の選挙活動を通じ、ウクライナ戦争への米国の継続的な関与に懐疑的な姿勢を示しており、ウクライナは領土を失ったとしてもロシアとの休戦を受け入れるべきだと頻繁に示唆している。参照記事 一方ウクライナは連日、ロシア領内の軍事基地、石油備蓄などインフラ施設の破壊を行っている。