K10014697701_2501192054_0119205659_02_03next-core-technologies-nct-announce今後、米中の対立が激化して中国からの原料調達などに影響が出るのではないかという懸念も出ている中、京都のベンチャー企業‣ネクストコアテクノロジーズ( NTC / Next Core Technologies, Inc. )が、中国が産出量のほとんどを占めるレアアースを使用せずにモーターを製造できる技術を新たに開発し、関心が集まっている。
next-core-techn同社は、レアアースの一種で産出量のほとんどを中国が占めるジスプロシウム(ディスプロシウム:dysprosium)やテルビウム:Terbiumを使用せずにモーターを製造できる技術を開発した。通常、耐熱性を高めるために回転する磁石にジスプロシウムやテルビウムを混ぜる必要があるが、この会社のモーターでは金属の精製や加工に独自の技術を活用して、モーター内の温度を上がらないようにすることで、こうしたレアアースを使わなくてもEV向けなどのモーターを製造できるという。この独自技術でモーターの消費電力の大幅な削減も可能で、すでに国内や欧米の自動車メーカーから試作品の発注が相次ぐなど、中国からの原料調達のリスクを避けられる技術として関心を集めている。
next-core-technologies-nct-announcesNTCは、革新的な高効率モータの開発を行う為に、中小製造業3社により2022年に設立されたクライメート テック スタートアップで、脱炭素社会の実現を目指すアモルファスモータコアの研究開発企業だ。参照記事、参考:NCT、世界初の鉄基高Bs低鉄損コア材を発表:、、、モータの世界では常に世界最先端を行く日本で、また画期的な技術が登場した。様々なモータの小型・高出力化に貢献することに加えて、電力損失を従来モータに比べて70%程度に低減可能な省エネルギーモータが実現できるとしている。同社によると2024年内に生産体制を整備し、2025年から本格的に顧客企業様への提供を開始する予定という。
今も世界を席巻している永久磁石 フェライト磁石、ネオジム永久磁石など、いづれも日本人の発明だ。過去ブログ:2022年2月:日本人が工学界のノーベル賞「エリザベス女王工学賞」受賞:2021年3月希土類フリー、高性能化目指す日本製磁石、モーター;2016年10月南鳥島沖のレアアースで日本の脱資源貧国は近い?;2016年3月リチウムに変わる夢の“次世代蓄電池に実用化のメド ほか

nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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