Map_of_Czech_and_neighboring_countriesCzech_Republic_Russia_Oil_69721チェコ共和国 Czech Republic政府がロシア産エネルギー依存を解消するプロジェクトを完了し、エネルギー安全保障を強化したと、フィアラ(Petr Fiala)首相:右が2025年1月14日、明らかにした。チェコ(人口1055万人)は現在国内で消費する石油の約半分にあたる400万トンをロシアからパイプラインを通じて輸入しているが、フィアラ氏は声明で、「我が国は今年、全ての石油を西側諸国から購入することになる」と述べた。mapaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaチェコは約6100万ドル(約96億円)を投資してイタリアのTALパイプラインの能力を年間800万トンに倍増させた。このパイプラインの支流はドイツを通り、チェコに通じている。政府によると、今年後半にロシア産石油の輸入を停止する予定だという。 英文記事 右のパイプライン網は、2022年11月の記事で石油(原油)パイプ網として掲載されたもので、図内のイタリアから延びる緑色がTALパイプラインである。

71fb658a hhhg チェコの決定で、スロバキア、ハンガリーが現在ロシアから石油を輸入している唯一のEU加盟国である(いづれもNATO加盟国でもある)が、EU24カ国はロシアによるウクライナ侵攻を受け、EU制裁の一環としてロシア産石油の輸入を停止している。チェコは今年初めにロシア産天然ガスの輸入を停止している参照記事 

ed27089bkkjhスロバキアのフィツォ首相(Getty-Images)一方、ロシア産天然ガスに依存している親ロシア政権の隣国スロバキアSlovakiaは、財政赤字、医療制度の問題に重ね、2025年1月ウクライナ経由のロシア産天然ガスの供給停止で行き詰まり、野党は2025年1月14日、与党フィツォ政権に対する内閣不信任決議案を提出する予定であると明らかにした。ロベルト・フィツォ(Robert Fico)首相;右 

液化天然ガス(LNG)に比べて相対的に価格が安いロシア産パイプラインガス(PNG)の供給中断でガス価格が上昇し、スロバキアのフィツォ首相はウクライナに対する報復を宣言した。フィツォ首相は「ウクライナに支援した非常電力の供給を停止し、難民支援も中断する」と述べた。結局、フィツォ首相は13日(現地時間)、「ロシア産ガスの運送について話そう」とウクライナのゼレンスキー大統領に提案した。しかしゼレンスキー大統領が「金曜日(17日)にキーウで来てほしい」と逆に提案するなど2国間の葛藤は続いている。ウクライナ側は「フィツォ首相は欧州でロシアのプロパガンダを宣伝した人物」として忌避(きひ)している。参照記事 過去ブログ:2025年1月右派、親ロ政権のスロバキアで反政府デモ>野党内閣不信任決議案提出へ:、、、、2023年10月25日、チャプトヴァー大統領より首相に任命された28a392cfフィツォ氏は、スロバキアがEU,NATO加盟国で在りながら親ロ政策を掲げ、それまでのウクライナ支援政策を停止すると言う矛盾を突き進ん4d1f6a13でおり、野党から不信任案が出て当然だろう。彼は、ロシアの、ウクライナ戦争での一方的勝利を確信し、或はロシアからの指示で侵略を容認すると言う間違いを犯したのだ。フィツォ首相(59)は2024年5月15日、首都ブラチスラヴァから北東の小さな町で銃撃され、病院に運ばれ、一時重体とされたが危機的な状態は脱し、今に至っている 参照記事過去ブログ:2024年5月ウクライナをナチと叫んでいたスロバキア首相銃撃され重体:2022年5月ロシア産資源禁輸措置で足並み乱れるEU



nappi11 at 00:02│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2025年01月16日 06:05
イタリアもネタを逮捕しないと。首根っこを掴まれているのだろう。
ただ、G7で統一行動を採ろうと言っていたので、叶わなかったような。日本が賛成するはずもなく・・・知らんけど。
2. Posted by 甲東   2025年01月16日 06:13
あくまでも比較論だが、チェコはテキパキですよ。ちょいちょい突出するが。
大昔から貴族がドイツ系と渡り合ってきた。片や、農民の国。ベラルーシに似ている。だから分離する時は多くの人が心配していた。でも、何とか上手くやって来たのに・・・
3. Posted by 甲東   2025年01月16日 13:01
最近、ルーマニアの大統領選挙(1回目)が憲法裁判所の判断で無効となった。ロシアがちょっかいを出したからと。本当なのかは知らないが、国民が揺れているのは確かだろう。
第1次大戦の頃、ソ連の支援でハンガリー東部を獲得したが、その東部(現ルーマニア西部)でほぼ無名の親露派が勝利し無効となった。昔からのルーマニアだった今の東部、南部は影響を受けていない。
元々、政治基盤が少し弱い国はドンドン大変になって行くのだろう。モルドバが筆頭かも。一番弱かったのがウかな・・・

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