375f3ee454839d4291564d368a51a3201スロバキアの首都プラチスラバSlovakia's capital Bratislavaなどで2025年1月10日、フィツォ(Robert Fico)首相;右 の政策に抗議する集会が開かれ、数千人が参加し、スロバキアは欧州だ"Slovakia is Europe"との声を上げ、写真にはウクライナの旗も見える。デモ隊はフィツォ氏が2024年末にロシアを訪問し、プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談したことや、ロシア寄りの政策the pro-Russia policiesに抗議した。デモに参加したウクライナのNGO代表は群衆に、「民主主義を否定する男がこの国をロシアの属国に変えている」と語った。デモ主催者はSNSに声明を投稿。「フィツォのロシア旅行は国民に対する裏切り、ウクライナ人に”死ね”と言うようなものだ」「この恥さらし!恥を知れ!」と述べた。

2d5216ee24f6e87eフィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーHungaryのオルバン(Viktor Orbán)首相:左 と共にロシア寄りの姿勢を取り、この事でフィツォ氏には2024年5月に銃による暗殺未遂も起きている。左図の、ドイツ、オーストリア、スロバキア、ハンガリーでは近年右派勢力が台頭し、いづれも親ロ派と分類されている。 過去ブログ:2024年5月ウクライナをナチと叫んでいたスロバキア首相銃撃され重体:2022年5月ロシア産資源禁輸措置で足並み乱れるEU

cb15371771fb658a hhhg ウクライナ政府は2024年末、ロシア産天然ガスをウクライナ経由で欧州にパイプライン輸送する契約を延長せず、この結果、スロバキアやハンガリーなどへのガス供給は停止された。ロシアは黒海を通ってトルコTurkiyeに至るパイプラインを通じて欧州に天然ガス輸出を続ける方針。スロバキアなどは現在、代替調達や備蓄といった対応を取っている。ウクライナラインの消失により、欧州のガス価格はさらに高騰する可能性がある。過去ブログ:2024年12月ロシア国内の石油精製品の枯渇は時間の問題

ee29be4d63551ca1ウクライナがロシア産ガスパイプラインの契約延長を避けた事で、隣国モルドバMoldovaが電力不足になる可能性があるが、ウクライナは、親ロ派で分離独立を主張する「沿ドニエストル共和国(Transnistria、Transdniestria)」地域を除くモルドバへの電力支援を表明している。幸い、西欧からの支援はある。CNNは「モルドバは欧州を通じてエネルギー供給を受け、最悪の状況ではない」と伝えた。

問題はモルドバの親ロ分離主義地域の沿ドニエストル地方が最も大きな被害を受けている点だ。モルドバとウクライナの間に挟まれた沿ドニエストル地方は1991年にモルドバからの独立を宣言し、事実上、ロシアの衛星国の役割をしている。沿ドニエストル地方は現在、工場の稼働が停止し、暖房の燃料がなく火鉢まで登場し、一日8時間ずつ計画停電も実施しているという。西側メディアは沿ドニエストル地方に苦痛を与えることがロシアの思惑と指摘している。そうしてこそモルドバの政治・経済的危機を招くことができるという点でだ。
CNNは「ロシアはトルコを経由する方法で沿ドニエストル地方に天然ガスを供給できるが、あえてそのようにしない」とし「沿ドニエストル地方の住民が(エネルギー危機を避けて)モルドバに渡ることになり、モルドバ社会が混乱することを狙っている」と伝えた。参照記事  過去ブログ:2024年12月ロシア国内の石油精製品の枯渇は時間の問題:11月モルドバ大統領選で親欧州派現大統領再選確定だが先行き不安も

スロバキアのフィツォ首相(Getty-Images)2025年1月15日:スロバキアの野党は14日、フィツォ政権に対する内閣不信任決議案を提出する予定であると明らかにした。野党連合は声明で、「フィツォ(Robert Fico)首相はロシアの寄りの外交政策を展開する一方、国内の問題を放置し、危機を悪化させている」と非難した。

最新の世論調査で、フィツォ氏の与党・社会民主主義の支持率は低下傾向で、同党は国会(一院制、定数150)で76議席を保持し、何とか過半数を維持している。フィツォ氏は一部の与党議員の反発に直面し、厳しい政権運営を余儀なくされてきた。不信任決議案の採決がいつ行われるかは明らかになっていない。政府は財政赤字、医療制度の問題、ウクライナ経由のロシア産天然ガスの供給停止など、大きな問題を複数抱えている。フィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と共にロシア寄りの姿勢を取ってきた。参照記事 



nappi11 at 00:02│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2025年01月12日 06:53
スロバキアにすれば、元気におとなしく暮らしていたのに、なんでそーなるの、いい加減にしてやー、でしょうね。

最近のウの世論調査で、ゼを信じている人は52%、信じていない人は39%だったと。ウですら疲れてきているのでしょう。まして他国は・・・西側マスコミによると、元気一杯の他国もある様です。何故か輸出が急激に増えた国が多いとか。

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