米国はレバノンの国家機関を支援することでヒズボラHezbollahの影響力を抑制する政策を取ってきた。今回の決定は、これまでレバノンを支配してきた、政治結社で武装組織である親イラン組織ヒズボラがイスラエルとの紛争で弱体化したことを示している。アウン氏は就任宣誓で、「我が国の歴史における新たな局面が今日始まる」と語った。
一方、ガザのハマスHamasを支援するヒズボラは2024年9月末のイスラエル軍による空爆で首長のナスララ(Hassan Nasrallah)師を失うなど、ひどく弱体化した。イスラエルとヒズボラの停戦協定は11月27日に発効。イスラエルは60日間以内にレバノン南部から軍を撤退させ、それ以降は正規軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)が警備に当たる予定だ。左図の色の濃い地域が、ヒズボラが実効支配してきたと言われ、レバノン国軍も手出しできない状態が続いていた。過去ブログ:2024年8月レバノンのヒズボラ指導部は壊滅か、、。ハマスは集団指導体制に:
イスラエル軍は2025年1月7日、パレスチナ・ガザ地区への空爆を継続し、少なくとも49人が死亡、数十人が負傷し、各地で行方不明者の捜索が続いている。ガザ当局が明らかにし、中東のメディア・アルジャジーラは当局者の話しとして、「7日未明からの空爆で49人の死亡を確認し、大勢が倒壊した建物の下敷きなっている」と報じた。イスラエルとイスラム組織ハマスによる間接交渉は前進しているように見えるが、トランプ(Donald Trump)次期米大統領は7日、トゥルース・ソーシャルに声明を投稿し、1月20日の就任式までにイスラエルの捕虜が解放されなければ、「地獄が始まる」と警告した。参照記事