最近になって、次期大統領トランプ氏が、デンマーク自治領グリーンランド、中南米パナマ運河の支配権を要求し始めた。当然デンマークは内政干渉だと反発した。
一見唐突に見えるが、グリーンランドには今も米軍が駐留し、過去に中国が資源開発で名乗りを上げ、デンマーク政府の圧力で頓挫した事などを思えば、トランプ氏の発言が、単なる思い付きで無いだろう。この件について、推測も交えての映像記事での解説があったので、以下に概要などを書きとめる。過去ブログ:2021年11月グリーンランドでの中国企業資源開発認可取り消し:
まずは、地球が楕円形なので、グリーンランドの位置と、距離感を正しく把握して置く事が必要で、右上図で見ると、海上交通や軍事上、非常に重要な位置に在るのが分かる。また、グリーンランドの存在は、地球温暖化、ウクライナ戦争、中国の覇権、日本、アジアの海上交易にも関係する大きな問題でもある。大げさに聞こえるが、今後の各国の安全保障上の重要な問題を含んでいるとも言える。
海上交通に関しては、地球が楕円である事から、米国からアジアへは、パナマ運河を通るより、温暖化で利用が可能になった北極圏周りの方が単距離になる。この距離の短縮は以前から注目されていて、欧州と米国、日本をデジタル通信を海底ケーブルで繋ぐ共同プロジェクト(ファー・ノース・ファイバーFar North Fiberプロジェクト)も始まっている:下右図。過去ブログ::2023年4月日欧間北極海海底ケーブル構想とウクライナ戦争:2022年6月日、フィン、米によるアジアと欧州結ぶ北極海海底ケーブル:
その背景には、ウクライナ戦争が在り、欧州とアジア間の通信にロシア領の通過を避ける狙いがある。また、トランプ氏にとって北極海ルートは、パナマ側に対し、米国に有利な条件が出なければ、北極海ルートでの海上輸送を活発化させると言う交渉上の駆け引きとも言われる。そのためにも、中国やロシアより先に、グリーンランドでのプレゼンス(存在感)を確立したい思惑があると言われる。
それと同時に、今注目されているのは、マスク氏が持つ衛星通信網スターリンク(Starlink)の存在で、地理的な問題から、グリーンランドに地上局設置が重要課題だと言われている。核弾頭ミサイルの脅威が浮上する中、米国としても衛星通信を確固たるものにし、地上、宇宙、海中までも監視したいのは当然だろう。
ここに列記しただけでも、トランプ氏の構想が米国優先では在るが現実的で、急を要する事だと理解できる。海底ケーブルの破壊が起きている現状だけ見ても、日本にも大いに関係する事案なのではないだろうか?詳細は映像記事を閲覧願います。余談だが、将来中国の商船や艦船が北極海ルートを利用するには津軽海峡を通過する可能性があり、すでに中国はこのルートを調査している。過去ブログ:2021年10月中国、ロシアの艦艇が津軽海峡通過と北極海ルート:2021年4月デンマーク領グリーンランドでの中国資源開発 住民反対でとん挫? 2021年3月正栄汽船(株)所有のコンテナ船がスエズ運河を塞ぐ>離礁成功 2018年3月米国原潜の北極海での耐寒訓練と本格化するロシア産LNG流通
一見唐突に見えるが、グリーンランドには今も米軍が駐留し、過去に中国が資源開発で名乗りを上げ、デンマーク政府の圧力で頓挫した事などを思えば、トランプ氏の発言が、単なる思い付きで無いだろう。この件について、推測も交えての映像記事での解説があったので、以下に概要などを書きとめる。過去ブログ:2021年11月グリーンランドでの中国企業資源開発認可取り消し:
まずは、地球が楕円形なので、グリーンランドの位置と、距離感を正しく把握して置く事が必要で、右上図で見ると、海上交通や軍事上、非常に重要な位置に在るのが分かる。また、グリーンランドの存在は、地球温暖化、ウクライナ戦争、中国の覇権、日本、アジアの海上交易にも関係する大きな問題でもある。大げさに聞こえるが、今後の各国の安全保障上の重要な問題を含んでいるとも言える。
海上交通に関しては、地球が楕円である事から、米国からアジアへは、パナマ運河を通るより、温暖化で利用が可能になった北極圏周りの方が単距離になる。この距離の短縮は以前から注目されていて、欧州と米国、日本をデジタル通信を海底ケーブルで繋ぐ共同プロジェクト(ファー・ノース・ファイバーFar North Fiberプロジェクト)も始まっている:下右図。過去ブログ::2023年4月日欧間北極海海底ケーブル構想とウクライナ戦争:2022年6月日、フィン、米によるアジアと欧州結ぶ北極海海底ケーブル:
その背景には、ウクライナ戦争が在り、欧州とアジア間の通信にロシア領の通過を避ける狙いがある。また、トランプ氏にとって北極海ルートは、パナマ側に対し、米国に有利な条件が出なければ、北極海ルートでの海上輸送を活発化させると言う交渉上の駆け引きとも言われる。そのためにも、中国やロシアより先に、グリーンランドでのプレゼンス(存在感)を確立したい思惑があると言われる。
それと同時に、今注目されているのは、マスク氏が持つ衛星通信網スターリンク(Starlink)の存在で、地理的な問題から、グリーンランドに地上局設置が重要課題だと言われている。核弾頭ミサイルの脅威が浮上する中、米国としても衛星通信を確固たるものにし、地上、宇宙、海中までも監視したいのは当然だろう。
ここに列記しただけでも、トランプ氏の構想が米国優先では在るが現実的で、急を要する事だと理解できる。海底ケーブルの破壊が起きている現状だけ見ても、日本にも大いに関係する事案なのではないだろうか?詳細は映像記事を閲覧願います。余談だが、将来中国の商船や艦船が北極海ルートを利用するには津軽海峡を通過する可能性があり、すでに中国はこのルートを調査している。過去ブログ:2021年10月中国、ロシアの艦艇が津軽海峡通過と北極海ルート:2021年4月デンマーク領グリーンランドでの中国資源開発 住民反対でとん挫? 2021年3月正栄汽船(株)所有のコンテナ船がスエズ運河を塞ぐ>離礁成功 2018年3月米国原潜の北極海での耐寒訓練と本格化するロシア産LNG流通
コメント
1. Posted by 甲東 2025年01月10日 08:45
やり方が違うだけで、発想はプと同じ。おまえの物も俺の物。自由主義というやつか。パッパラパー主義だな。
2. Posted by 甲東 2025年01月10日 12:20
大魔神はカナダも欲しい様な。ある人が、カナダがアメリカの州になったら、もう2度と大魔神の様な大統領は生まれない、と。アハハー
3. Posted by 甲東 2025年01月10日 14:36
アメリカ上院がICCへの制裁を可決。近々、下院でも可決されるだろうと。
なんて野郎どもだーーー共犯者
なんて野郎どもだーーー共犯者
4. Posted by 甲東 2025年01月11日 06:25
ポーランドもネタを逮捕しないと。EUからのコメントは未だ無いが、同類か。