

ロシア国防省は「モスクワ時間午前9時ごろ、クルスク方面におけるロシア軍の進軍を阻止するため敵が反撃を開始した」と発表した。ロシア側によると、ウクライナ軍は戦車2両、装甲車両十数台、 破壊工作部隊を投入し、クルスク州の要衝スジャSudzhaの北東約15キロに位置するベルディン村Berdin、ボルショエ・ソルダツコエ村Bolshoe Soldatskoe方面へ向かっている。一方、ウクライナ軍側はこの作戦についてコメントせず、クルスク州で戦闘中だと日報に記述するにとどめている。

ロシア軍系のテレグラムチャンネル「リバル」は、「ウクライナ軍による次の攻勢の主要な展開は、明らかにまだこれからだ」と述べた。親ロシア派のある軍事ブロガーは、雪の中を進むウクライナ軍の装甲車両とされる車列の画像をテレグラムに投稿した。映像記事:Ukrainian army launched large-scale, unexpected attack on Kursk - Russians are surprised by attack:この攻撃にロシアは驚愕していると在る。

ウクライナ軍は昨2024年8月、クルスク州への越境攻撃開始後すぐに数十の村を占拠したが、ロシア軍が北朝鮮からの援軍を含む増援部隊を急派して以降、攻勢は止まっている。同年11月にAFPの取材に応じたウクライナ軍の情報筋によると、クルスク州における制圧地域は当初の1400平方キロから800平方キロに縮小している。参照記事 参照記事 英文記事:Ukraine in new offensive in Russia's Kursk region:Ukraine launches surprise operation in Russia’s Kursk region:、、、、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は1月5日、米国のポッドキャストのインタビューで、クルスク州に配置された1万人超の北朝鮮兵のうち、約3800人が死傷したと述べ、「増援が送られる可能性がある」と警戒感を示した。1月20日に発足する米国のトランプ次期政権は、ロシアによるウクライナ侵略の早期停戦に意欲的とされる。ウクライナが交渉材料として制圧地域の保持を目指す一方、露軍は奪還を急いでいるとみられる。参照記事 映像:クルスクでの進撃:クルスクで隠れるために家から住民を追い出す北朝鮮兵: