FireShot Webpage Screenshot #1838 - 'Estonia navy北大西洋条約機構(NATO)は2024年12月27日、フィンランドFinlandとエストニアEstoniaを結ぶバルト海Baltic Seaの海底電力ケーブルが損傷したことを受け、バルト海での軍事プレゼンスを強化する方針を示した。またエストニアは、海底電力ケーブル「エストリンク1」Estlink1 undersea power cableを警護するため、警備艇を派遣した。フィンランド湾で主要電力ケーブル「エストリンク2 Estlink 2が破損したのは、ロシアの工作によるものだと欧州連合(EU)は非難している。

0bf8318d「エストリンク2」の破損は、切断された時間帯に付近を航行していたタンカー「イーグルS」Eagle S(クック諸島船籍)によるものとされ、フィンランド警察は、イーグルSのいかりがケーブルを切断、または損傷させた疑いがあると発表し、同国沿岸警備隊が26日タンカーに乗り込み、タリン(タリンナ)からフィンランドのポルッカラ半島沖Porkkala peninsulaへ誘導し、フィンランド国境警備隊の副長官は記者会見で「我々の警備艇が現場に向かい、船のいかりがなくなっていることを目視で確認した」と述べた。一方クレムリン(ロシア大統領府)は27日、ケーブル損傷についてコメントを避け、「とても狭い問題」だとして、ロシア大統領府には関係のない事案だという姿勢を示した。

EUは、イーグルSが「ロシアの影の艦隊: "Russia's shadow fleet" 」の一部だと批判。海底ケーブルの破損は「重要なインフラに対して攻撃が続いていると疑われている中での、最新の事例」だと述べた。エストニアの国防相は、ケーブルの安全確保に向け海軍の警備艇が27日早朝に出航したと発表。フィンランドも、残るケーブル警備のため合同作戦に参加するとの見通しを示した。

NATOのマルク・ルッテ事務総長Nato Secretary General Mark Rutteは、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領Finland's president, Alexander Stubbと話をし、NATOはバルト海でのプレゼンスを強化すると付け加えた。NATOは声明で、引き続き警戒を続け、支援をさらに提供すると述べた。

 jjjhgimageskっぉおフィンランドとエストニアは共にNATO加盟国。エストニアのクリステン・ミハル首相Estonian Prime Minister Kristen Michalは公共テレビで、必要となれば北大西洋条約第4条を発動すると述べ、同条は、加盟国が領土保全、政治的独立又は安全が脅かされていると認めたときはNATOとして協議すると定めている。同首相は、「抑止力になるよう、NATOから艦隊の形で追加支援を受けたいと願っている」と話した。エストニアへの電力供給は、全長170kmの「エストリンク2」ケーブルの破損を受けて、大幅に減少した。フィンランドの国営送電会社フィングリッドFinland's Fingrid companyは26日に破損状況を点検した結果、ケーブルの修理は2025年7月末までかかる可能性があるという初期評価を明らかにした。

screenshot(66)バルト海では海底ケーブルの破損が相次いでいる。エストリンク2の損傷は、1カ月余りの間で3件目になる。11月17日にはスウェーデンのゴットランド島とリトアニアGotland and Lithuaniaを結ぶアレリオン・ケーブルArelion cable が切断され、翌18日にはフィンランドの首都ヘルシンキとドイツのロストック港 Rostockを結ぶ「C-Lion 1」ケーブルの損傷が確認された。船舶追跡サイトのデータからは、それぞれのケーブルが切断されたのとほぼ同じ時刻に、中国船「伊鵬3」がケーブルの上を航行していたことがうかがえる。ロシアによる破壊工作の一環として、「伊鵬3:Yi Peng 3」がケーブルの上でいかりを引きずった疑いが指摘されている。2023年10月には、別の中国の船がフィンランドとエストニアを結ぶガスの海底パイプラインを破裂させた。

「伊鵬3」と「イーグルS」は、ロシアがウクライナの全面侵攻を開始して以来、西側諸国の制裁を回避するために使用しているとされる「影の艦隊」の一部だろうと疑われている。EUは、「安全と環境を脅かすロシアの影の艦隊 "RusKattegatsia's shadow fleet" 」への対抗措置、制裁を検討中だと発表。スウェーデンとデンマークの間のカテガット海峡Kattegat(Cattegat) peninsulaに11月19日から停泊していた中国船は、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、フィンランドの当局による乗船を受けたものの、12月21日に出航した。 参照記事 英文記事 4d5a15fa-s、、、ウクライナ侵攻では黒海艦隊の旗艦「モスクワ」が2022年4月撃沈され、ロシアの威信に傷が付いたが、ロシア国防省は2024年9月10日、太平洋や北極海、地中海、カスピ海、バルト海で艦艇400隻以上、航空機120機以上、兵員9万人以上が参加した大規模な海軍演習を9月16日まで続けると公表した。参照記事 ボクダン映像記事:世界を揺るがす3大ニュース!ジョージアの市民革命失敗で親露派大統領が強引に就任!そしてロシアのフィンランド侵略準備



nappi11 at 00:02│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2024年12月31日 06:06
どこにでも緊張を高めたがる連中がいる。緊張、緊張の連続のモルドバも。
ロシアが来る、ロシアが来る、と言っていたら、明日から燃料が来なくなった。
何か得るものがあったのだろうか・・・ジョージアの方がベターと感じる。彼らの本心は知らんけど。
ほな、(ウみたいに)戦争するん?、が与党、与党支持者(消極的支持者含)の常套句とか。人口が少なければすぐ吹っ飛ぶ。ジョージアには私兵もいなさそう。それが普通だが。
2. Posted by 甲東   2024年12月31日 07:33
最近、シリア反体制派が蜂起した際、ウがドローンで支援したという話があった。
まず間違いなく、過去に反体制派から多くの傭兵を提供された事へのお礼です。トルコの暗黙の了解もあったのでしょう。
お互いごそごそするのが戦争でしょう・・・どちらも無駄な悪あがきだが。
トルコの様に漁夫の利を得ようとする連中も出てくる。グジュグジュの世界。

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