以下は、2024年12月25日のフィンランドの夕刊大衆紙ILTALEHTIからの翻訳記事。図などは筆者の編集による。
  • NATO情報筋はイルタレヒティ:ILTALEHTI(意味は夕刊)に対し、ロシアがフィンランドやNATO東側の他の国々への攻撃を演習していると語った。
  •     ゼレンスキー大統領によるとPresidentti Zelenskyin mukaan 、ロシアはクリスマスに70発以上のミサイルと100機以上の攻撃用無人機yli sata hyökkäysdrooniaでウクライナのエネルギー網を標的にした。
  •     カトリック教会のフランシスコ法王paavi Franciscus はクリスマス演説でウクライナの平和を願った。
678dde95FireShot Webpage Screenshot #1837 - 'Suomen rauhansopロシアはフィンランドとエストニアへの攻撃を演習した:NATO情報筋はイルタレティに対し、ロシアがフィンランドやNATO東側の他の国々への攻撃を練習していると語った。情報筋は、ロシアは1743年に設定の「トゥルク条約Turun rauha:トゥルク和平での国境: Turun rauhan rajoja」を目指すだろうと推定している。その場合、ロシア侵攻軍はキミヨキまで狙うだろう。さらに北のプウマランサルミが攻撃目標となる。あり得る脅威としては、ロシアが(フィンランド南東部国境沿いに)自国の緩衝地帯を望んでいると推定している。参考:suomen-rauhansopimukset-kautta-aikojen-pahkinasaaresta-moskovaan
 faa634b3ロシアの安全保障思想は、戦略的深度の追求と、北極地域からバルト海、黒海を経て地中海に至るまで、ヨーロッパに統一緩衝地帯を創設する努力を示し、NATOの脅威評価によれば、ロシアのミサイル攻撃はヘルシンキも標的とするだろう。ロシア軍の主な攻撃方向はバルト三国になるだろう。
bd92db0bウラジーミル・プーチンVladimir Putin大統領は2024年12月19日の年次宣伝演説で、ロシアは「すべての歴史的領土を回復するのに十分な兵力と手段」を持っていると述べた。以前、プーチン大統領は自分の理想は18世紀のロシア帝国1700-luvun venäläisen index hgfd keisarikunnan だと述べ、情報筋によると、プーチン大統領の言葉は文字通りに受け取られるべきだという。エストニア、ラトビア、リトアニアだけでなく、フィンランド南東部も危険にさらされるだろう。
左はピョートル1世(Pyotr I Alekseevich‣モスクワ大公 在位1682~1725年)ロシアをヨーロッパ列強の一員に押し上げ、スウェーデンからバルト海海域世界の覇権を奪取してバルト海交易ルートを確保。また黒海海域をロシアの影響下に置くことを目標とし、「ロシア史はすべてピョートルの改革に帰着し、そしてここから流れ出す」とも評される
ゼレンスキー大統領「これ以上に残酷なことがあるだろうか?」:ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、クリスマスの日にウクライナのエネルギー網に対するロシアの攻撃を非難した。
プーチン大統領は意図的にクリスマスに攻撃することを選択した。これ以上に残酷なことは何でしょうか?:ゼレンスキー氏は自身のテレグラムチャンネルで疑問を抱いた。ゼレンスキー氏によると、ロシアは70発以上のミサイルと100機以上の攻撃用無人機でウクライナのエネルギー網を標的にした。
 彼らはウクライナを停電させようとする試みを続けているとゼレンスキー氏はコメント:ゼレンスキー氏によると、ウクライナは50発以上のミサイルと無人機の大部分を撃墜することに成功した。しかし、この攻撃によりウクライナのエネルギー網は損傷し、ゼレンスキー氏によれば、いくつかの地域で停電が発生しているという。クリスマスの日にロシアは最大規模の攻撃でハリコフ市を狙った。ゼレンスキー氏は、プーチン大統領は意図的にクリスマスに攻撃を選んだと述べた。
教皇はクリスマス演説で平和を訴えた:カトリック教会のフランシスコ法王は伝統的なクリスマス演説で、ウクライナの平和を願った。教皇フランシスコはバチカンで行った「ウルビ・エ・オルビ」(都市と世界へ)演説で、ウクライナ戦争について直接語り、交渉を開始する勇気を呼び掛けた。 内戦で荒廃したウクライナでは武器の音を黙らせよう、と彼は言った。教皇はまた、公正かつ永続的な平和の実現が可能となるために対話の重要性を強調した。
index hhhgd(しかし)フランシスコ教皇は今年初め、ウクライナはロシアとの戦争終結交渉に向けて「白旗」を上げる勇気を持つべきだと発言し、ウクライナからの批判を招いている。白旗は伝統的に降伏を意味する。ウクライナのゼレンシキー大統領はこれまで、ウクライナがロシアに占領された領土を取り戻すことなく和平交渉を開始する可能性を否定している。教皇は(クリスマスの)演説の中で、ガザの人道状況も極めて深刻だと強調し停戦を訴えた。

17ae5658、、、記事からは、NATOと同じく、フィンランドも、妄想の果てに現実離れしたプーチンの今後の方向性に相当な危機感を持っているようだ。同じく危機感から、NATO加盟国が軍事費や兵員を増強する中、ルーマニアは、旧ソ連圏だった同国やルーマニア系住民の多い隣国モルドバへのロシアの侵攻を警戒し、同国内の空軍基地を拡張、近代化し、欧州で最大規模のNATO空軍基地にする計画に着手し、同時に同国の軍備近代化、及び対艦ミサイルやF-16,さらにF-35戦闘機の導入へ向けた作業に入っている。駐留NATO兵員、家族合わせ1万人規模の予定。
ポーランドは、自国兵員を30万人に増強する計画と言われ、ドイツも軍事費を増強している。フィンランドにもNATO軍基地が配備予定だ。欧州東部では、ハンガリーだけが親露政権誕生でロシア寄りだ。 映像記事:ルーマニアがNATOの秘密兵器に! ルーマニア軍が黒海で対ロシア戦略を加速! || ウクライナ情勢 : 右図は、2022年3月時点の各国と駐留NATO軍兵員 参照記事 
過去ブログ:2024年12月バルト海の海底ケーブルに相次ぐ破壊工作の疑い>タンカーが偵察船と判明?:12月プーチンの妄想、退屈だから「互いにミサイルを撃って決闘しよう」、、:12月フィンランドのオルポ首相来日、ロシアは日、フィン共通の脅威:11月なぜ習近平はフィンランド、スロバキア首脳を招待?と中国EV車への追加関税:7月フィンランド大統領、ロシアは中国に依存 習近平の電話で停戦可能と皮肉述べる:2024年4月ウクライナとフィンランド、二国間安全保障協定に署名 8か国目:4月ロシア見据え北欧、バルト、欧州諸国で徴兵、軍備見直し:3月EUに漂う欧州戦争への覚悟と用意 世界が不安定化:1月フィンランドの対露政策と対日関係で日本の出来る事:2023年9月ロシアがフィンランド国境沿い北極圏の駐屯地増強:2023年8月18の国と地域が“ロシア制裁の抜け道”の可能性:2021年9月一帯一路が世界最大規模に拡大とフィンランドの流通ハブ:2017年3月フィンランドが自走砲48台を韓国から購入

nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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