

起工式はキルギスの国営テレビで生中継された。ジャパロフ氏が伝統的なフェルト帽をかぶって演説した他、南部ジャララバード州の雪に覆われた山々で3か国の国旗色の照明弾が打ち上げられた。新鉄道は、中国北西部・新疆ウイグル自治区カシュガルKashgar, Xinjiang region~キルギスのジャララバード Jalal-Abad~ウズベクのアンディジャンAndijanを結ぶ。総延長約523キロで、内訳は中国区間約155キロ、キルギス区間が最も長い約305キロ、ウズベク区間が約63キロ。
別記事によるとプロジェクトは、鉄道路線は山岳地帯を通過し、カシュガル、トルガルト、マクマル、ジャララバード、アンディジャンを結ぶ予定。路線の全長は486キロメートルとなるKashgar, Torugart, Makmal, Jalal-Abad, and Andijan. The total length of the line will be 486 kilometers.と在る。
鉄道の建設により、地域の物流に大きな変化がもたらされることが期待され、 2050 年までに、この鉄道の年間貨物量は 1,350 万トンに達すると予測され、建設には6~8年かかる可能性がある。プロジェクトの費用は 30 ~ 50 億ドル(約4370~7900億円、2024年12月29日時点)と推定されている。
ジャパロフ氏は起工式で、新鉄道により、中国からキルギス、そして中央アジアとトルコなどの近隣諸国、欧州連合(EU)への物資の供給が確保されると説明。「このプロジェクトの実行を支援してくれたパートナーである中国やウズベキスタンUzbekistan」に謝意を表した。
このプロジェクトには山岳地帯や永久凍土地帯での鉄道敷設も含まれており、キルギス当局は総工費を最大80億ドル(約1兆2600億円)と見積もっている。テレビ中継されたプレゼンテーションによると、キルギス国内にはトンネル26本、橋46本が建設される。気候が厳しく、地震活動も活発な山岳地帯での工事は「非常に複雑」なものになる見通しだという。このプロジェクトは20年にわたり協議されていたが、今年2024年6月、中国とキルギス、ウズベクの首脳が政府間協定に調印したことで実現した。キルギス鉄道は工期について、約6年かかる見通しを示している。*左図は数年前に公表されていた図で点線部分は開通していなかった。またこの図では、カスピ海を高架橋で渡る計画になっているが、最新の最上段の図ではイラン側の陸上を迂回している。正確な事は不明だが、政情が不安定なコーカサス地域を避けた計画に変更したか?