ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍参謀本部は2024年12月14日、露軍が北朝鮮兵を前線での突撃作戦に投入し始めたと発表した。場所はウクライナ軍が越境攻撃で一部を占領下に置いた露西部クルスク州Kursk regionで、14日までにウクライナ軍のドローン（無人機）攻撃などにより、露朝兵の混成部隊が「200人規模」の損害を出しているとした。
ウクライナが北朝鮮兵の具体的な死傷者数に言及するのは初めてで、北朝鮮兵は露軍の海兵隊や空挺部隊に編入され、突撃任務に参加しているという。記録映像 映像は12月6日の攻撃で、北朝鮮部隊が、クルスクでウクライナ兵300人を殺害したとの記事もあるが真偽は不明。一方、ウクライナの軍事メディア「ディープステート」は今月14日、攻防が続くウクライナ東部ドネツク州クラホボKurakhovoの議会庁舎を露軍が占領したもようだと報告。露軍による市全域の制圧が近づいていると伝えた。
ウクライナのゼレンスキー大統領Ukrainian President Volodymyr Zelensky も14日のビデオ声明で「かなりの数」の北朝鮮兵が突撃任務に加わり、相当数の損失を出していると指摘。
現時点で北朝鮮兵が戦闘に参加しているのはクルスク州だけだが、将来的に別の前線にも投入されうるとの情報もあるとした。
1万1千人規模とされる北朝鮮兵は2024年10月、ロシアに入国。大部分はこれまでクルスク州の露軍施設などで戦闘訓練を受けてきたとされる。ロシアは北朝鮮兵で兵力を増強し、同州の早期奪還につなげる構えだ。 参照記事 参照記事 参考映像 参照記事 
