AFP__20241211__36Q43YP__v4__HighRes__FilesAfgha現地2024年12月11日、アフガニスタン・カブールの官庁施設で自爆テロがあり、タリバン暫定政権のハリル・ハッカニ(Afghanistan's minister for refugees Khalil Haqqani)難民相を含む3人が死亡(6人死亡の記事も在る)した。爆発は省内で発生し、ハッカニ氏と警護官少なくとも2人が死亡したという。伝えられるところによると、襲撃者は身体障害者の訪問者に自分自身を偽装し、ハッカニが祈りに出席するために彼のオフィスを出たとき、爆発装置を爆発させたと伝えられている。ニュース映像 

ハッカニ氏は、カブール侵攻の主力だった武装組織ハッカニ・ネットワークHaqqani network(HQN)の幹部の1人で、同組織の指導者であるシラジュディン・ハッカニ(Sirajuddin Haqqani)内相の叔父に当たる。ハッカニ氏はタリバンより原理主義、強硬な武闘派であり、2021年の米軍撤退以降、大きな影響力を持つ政府高官のひとりであった。報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「ハッカニ氏の死は大きな損失であり、彼は生涯をイスラム教の擁護に費やし、疲れを知らない聖戦士である」と書いた。

493c329f犯行声明を出した組織は確認されていない。ハッカニ氏はタリバンが3年前に政権を奪取して以来、爆弾テロで死亡した最初の政府高官で、アフガンではこの政変以来、イスラム国(IS,ISIS)系組織のひとつであるIS-K(Islamic State-Khorasan‣イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。IS-Kはシーア派教徒や少数民族だけでなく、タリバンも標的にしている。参照記事 英文記事 英文記事 

ISは2014年にイラクとシリアの大部分を支配、カリフ制国家の樹立を宣言したが、2017年にイラクで敗北。2019年3月にシリア東部の最後の拠点を失った。カリフ制国家は2019年に壊滅したものの、IS系組織の残党はこの数年、イラク、シリア、アフガンでも活動を活発化させ、多数の死傷者が出ている。過去ブログ:2024年9月イラク、アフガンで今も存在するISの脅威 :2021年9月タリバンのカブール制圧は前政権の予定外の行動が速めた



nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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