AFP記者によると、首都トビリシでは同日夜、3日連続となるデモが行われ、数千人が参加し、中心部の通りでは警察が一部のデモ参加者を追いかけ、殴打したり拘束したりするなど、混乱した状況が数時間続いた。暴動鎮圧用の装備を身に着けた覆面警官は、花火を投げるデモ参加者を追い払うためゴム弾や催涙ガス、放水砲を発射。議会議事堂の窓からは炎が上がっているのが見えた。過去2日間で逮捕者は100人を超えた。デモに合流した親欧米のサロメ ズラビシビリSalome Zurabishvili大統領は議会選のやり直しを求め、野党側は2024年10月の選挙に不正があったと主張している。同大統領は2016年無所属で出馬、当時の与党「ジョージアの夢」の支援で当選した。
イラクリ・コバヒゼ 首相(与党「ジョージアの夢」選出。親ロシア派と言われる)は、10月のジョージア議会選挙について、欧州議会が不正疑惑が在るとして再実施を求めたことに対し、EUの「恐喝」だと非難し,11月28日、EU加盟交渉を2028年まで停止すると発表。野党の激しい反発を引き起こした。外務省や国防省、教育省などの職員数百人や複数の裁判官が、首相決定に抗議する共同声明を発表した。外交官約160人は、決定が憲法に反する上、ジョージアを「国際的孤立」に導くと批判。複数の大使が抗議のため辞任した。
ジョージアでは2012年以来、与党「ジョージアの夢」が政権を担ってきた。同党はジョージアをEUから遠ざけ、ロシアに接近させようとしていると批判されている。同国はまた、2023年からEUの正式な加盟候補国となり、国民の多くがそれを支持している。参照記事 参照記事 参考:ロシアによる侵攻「歴史は繰り返された」:
ウクライナに似たジョージア:1991年のソビエト連邦の崩壊により独立したジョージアもロシアの侵略を受けた歴史が在り、「ロシア・グルジア戦争」では2008年8月、独立を求めるロシア系住民の多い南オセチア自治州を巡り、軍事介入してきたロシアとジョージアは戦闘になった。
ロシアとの戦闘は5日間で停止。ジョージア軍は南オセチア自治州における戦闘前の境界まで戻るなど6項目の和平案で合意。その後、ロシアは南オセチア自治州、さらに同じくジョージアからの独立を求めていたアブハジア自治共和国を親露国家として承認した。ジョージアも現在、NATO加盟を目指すなど、ウクライナと立場が重なる。参照記事、、ロシアはウクライナのドンバスで、同じ事を目論んだと言われている。参考:シリアに続きジョージアでも混乱勃発!:
コメント
ロシアはアブハジアに海軍基地を建設中(既にできたか)。隣のジョージアも静かであって欲しい。
ゼが、ロシアと停戦協議する場合は、EUとNATOも出てくれ、と言ったと。NATOは無理筋だが、協議の方向に傾いているか・・・
この難局を上手く切り抜けられますように。
それにしても、あちこち大変。大魔神へのアピールだろうか。チンドン、ヘークション。両党とも海外は余り興味が無いのだろうが、未だ大魔神の方が何かしそうな感じ。停滞打破。多くのアメリカ国民も、そんな感じ、なのかも知れない。