犠牲者の父親はCNNの取材に答え、17歳の娘に金を渡して姉妹と共にパン1斤を買いに行かせたと説明した。その後、女性たちの列に並んで順番待ちをしていた娘は人混みにのみ込まれたという。娘はそのまま姿が見えなくなり、行方が分からなくなった。
人混みから運び出された時には既に絶命していた。何が起きたのか見当も付かないと父親は話す。ガザ中部デイルアルバラDeir El-Balahにあるアクサ殉教者病院は、犠牲者3人が運び込まれてきたと述べた。現地のパレスチナ人らが自身や家族の食べ物を見つけようと殺到する中、当該の店の外に出来た列は押し寄せた群衆で大混乱に陥っていた。
イスラエルがガザ北部で強力な軍事作戦を継続する中、ガザ一帯では食料危機が悪化し、飢餓が蔓延(まんえん)している。支援に当たる複数の機関は、現地の人々が飢饉(ききん)の瀬戸際にあると警告。一部はCNNの取材に答え、ガザへの交通が「完全に停止した」と明かした。
上記の圧死が発生した直後、国連世界食糧計画(WFP)はガザ中部の全パン業者が深刻な供給不足を理由に営業を停止したと発表した。WFPによればパンはガザに住む家族が手に入れられる唯一の食糧である場合が多いが、「今やそれさえも手が届かない状況」だという。、、、参照記事 、、、或る意味、戦場を見るよりつらい。イスラエル軍は12月1日、パレスチナ・ガザ地区南部などを空爆・砲撃し、この24時間で幼児2人を含む少なくとも47人が死亡、100人以上が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。ガザ当局が明らかにした。