8b4c28ef4c726018-sシリア東部アレッポ県に反体制派が攻め込み、正規軍を追い出しているようだ。アルカイダ系イスラム過激派組織「タハリール・アルシャーム機構(HTS:Hayat Tahrir al-Sham:シャーム解放機構=旧ヌスラ戦線」は2024年11月26日、アサド政権の支配下にあるアレッポ県Aleppoに攻め込み、複数の集落を占領。正規軍への攻撃を本格化させたと伝えられている。イギリスのNGOシリア人権監視団は29日、「HTSがアレッポの中心部に迫っている」と報告した。Screenshotソーシャルメディアで拡散された動画にはHTSの戦闘員とみられる武装兵が映っていた。HTSは3日前に大規模攻撃を開始し、それ以来、県内の田園地帯や集落の大部分を占領したとされる。映像記事 アレッポ市内に反政府側が入ったとする映像記事 映像記事  

アサド政権とその同盟国であるロシアは反体制派による数年ぶりの猛攻に苦戦しているようで、シリア人権監視団は各地で正規軍とHTSによる激しい戦闘を報告している。軍事アナリストたちはHTSに同調する他の反体制派も攻撃に参加していると指摘しているが、詳細は不明だ。HTSは内戦下のシリアで活動する反政府組織のひとつ。北西部イドリブ県に本部がある。今回の激戦でHTSは、西アレッポでのロシアの空爆により大規模な犠牲者を出したとされる:映像。映像:戦死したHTS兵士と思われる遺体

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。ロシアとアサド政権は反体制派地域への空爆を続けている。前線でこの規模の戦闘が報告されたのは数年ぶりである。参照記事 英文記事  過去ブログ:2021年8月活発化する露空軍の空爆と反政府側大攻勢間近?イドリブ・シリア:2021年7月2021年4月露空軍がシリアの広範囲でISに空爆 パルミラ付近で200人殺害 2月ロシア国内でイスラム過激派によるテロの動き 2020年3月イドリブで3月6日深夜から停戦で合意と反政府組織とは?シリア 2月混迷するシリア北西部 トルコ、ロシアが対立と急増する難民e2796ac8、、、、当ブログで最後のシリアの反政府組織についての記事は2021年8月となっている。従って、上記の勢力図は当時の物だ。反政府組織は内戦時、アサド政権と同盟関係のシリア駐留ロシア軍の地中海側フメイミン空軍基地Khmeimim Air BaseKhemeiminからの空爆で苦戦していた。ウクライナで苦戦するロシアを睨んでの攻撃再開とも取れる。2020年には、トルコとロシアの仲介で停戦合意に至ったとされていた。時期的に、シリアと敵対するイスラエルが、反政府側へ何らかの支援をしたと見るのは勘繰り過ぎか?

screenshot(30)しかし、ウクライナがシリアの反政府組織と通じているのは確かなようで「250人の#ウクライナ人インストラクターのグループがシリアのイドリブに到着し、ハヤット・タハリール・アル・シャーム(HTS)の過激派にドローン技術を訓練した。スプートニクによると、この訓練の目的はシリアでロシア軍に対する新たな戦線を開くことだという。」と、ロシア側が報じたという映像記事が在る。映像:ウクライナでのウ軍無人機、ロケット攻撃

FireShot Capture 284 - シリア反政府勢力、アレッポの2024年12月1日:シリア政府はその後、ロシアや他の協力国の支援を受けて、失った地域の大部分を奪還したとしたが、反体制派が東部アレッポ県から正規軍を追い出し、全域を支配したとみられると、現地メディアが現地11月30日に報じた。反体制派は市民の安全を確保し、私有または公有財産の損害を防ぐためとして、30日午後5時から24時間の外出禁止を宣言した。

シリア国内に情報源のネットワークをもつシリア人権監視団(SOHR)によると、シリアとロシアの軍機が29日、アレッポ地域で23回の空爆を行った。SOHRによると、この戦闘FireShot Capture 285 - シリア反政府勢力、アレッポの一部を掌握 - B_で255人が殺害された。シリア政府軍と反政府勢力との戦闘で、これほどの死者が出るのは数年ぶりだという。写真は、アレッポに侵攻した反政府軍。

シリア北東部イドリブIdlibは反政府勢力の最後の拠点で、主にHTSが支配しているものの、トルコ支援の反政府勢力やトルコ軍も駐留している。イドリブ県では、アサド政権を支えるロシアと反体制派を支援するトルコが2020年に停戦で合意。これに伴い政府軍によるイドリブ奪還の動きは止まり、イドリブでの戦闘の大部分が収束していた。反政府勢力系チャンネルでは29日、「我々の部隊はアレッポ市内に進入し始めた」という声明が投稿され、BBCが検証した映像では、中世にさかのぼるアレッポ市内の城塞から約7キロ離れた通りを、複数の戦闘員が走っている。参照記事 英文記事 参照記事 

netan_b2bf7187ad37875506dc1e650551eef4_650x410イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahuは急いで情報機関の主要人物と協議し、アレッポに対する反政府勢力の攻撃のさなかシリアのバシャール・アル・アサド政権Bashar al-Assad  regime崩壊の可能性について話し合った、とタイムズ・オブ・イスラエル紙が報じた。、、匿名の情報当局者らによると、イスラエルは細心の注意を払って状況を監視している。彼らの推定によると、シリアのイランのインフラは損傷し、その大部分が占領されたという。
ネタニヤフ首相は、レバノンのヒズボラの関心が今後シリアに向けられ、独裁者バシャール・アル・アサド政権を守ろうとする可能性が最も高いと知らされた。シリア領土自体に関しては、国防軍がヒズボラの可能性を低下させ、親イラン勢力からの直接の脅威を排除するために取り組んでおり、イスラエルの軍事作戦の自由は拡大する可能性が高い。
images hgfdこの大都市アレッポは2016年からアサド政権軍によって制圧されていたが、今日の時点で反政府勢力はアレッポの大部分を占領しており、シリア軍は反撃の準備のため同市からの撤退を発表した。未確認の報告によると、バシャール・アル・アサドBashar al-Assad (59)は直ちにモスクワに到着したと伝えられている。ロイター通信によると、ロシア側は72時間以内に軍事支援を提供すると約束した。反政府勢力によるハマ市への侵入、首都ダマスカスでの銃撃、シリアでのクーデターの噂などの動画がソーシャルメディア上で拡散している。今のところ、確証は無い。参照記事 



nappi11 at 06:30│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2024年12月01日 07:03
ネタがアサドを空爆する事もありうるでしょう。どこにいるかだが。

ウがシリアの反政府組織と通じているのは確かなようで・・・何でもやるでしょうね。
でも、ゼが、NATOに加盟できるなら停戦協議に応じる、様なことも言い出した。
NATO加盟はあり得ないが、少し意固地が直った、現実に半歩近づいたかな。
ウを東西、中央の3つに分けた場合の西部だけNATO入りなんてありだろうか。リヴィウが実質の首都。
2. Posted by 甲東   2024年12月02日 09:22
ウの国営放送が変なことを言っている。ゼは最近、新欧州理事会議長(大統領の様なもの)と会談した。その直後にゼが、ウは自国領の一部だけのNATOへの招待には同意しない、と言ったと。へー、そんなこと一応ありなんだ。先が拓けたか・・・
3. Posted by 甲東   2024年12月03日 05:56
イラン外相がシリア、トルコを訪問した。もう峠を越したのだろうか。
アサドからアレッポを獲ったと言うより、クルドを東に追いやったという感じが強いような・・・ユーフラテス川まで行けるだろうか。
今回、UAE、サウジ、エジプトがアサド支持を言っているとか。手は出さない程度のことだろうが、本当なら面白い。

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