ロシアとウクライナは2024年11月9日から10日にかけて、双方の領土に対し、開戦以来最大規模のドローン(無人機)攻撃を実施した。ロシア国防省はウクライナのドローン84機を6つの地域で撃墜したと発表した。一部のドローンはモスクワに接近し、市内にある3つの主要空港の発着便が迂回(うかい)を余儀なくされた。
一方でウクライナ空軍は、ロシアが9日夜にドローン145機をウクライナ各地に向けて発射したが、そのほとんどは迎撃されたと発表した。こうした攻撃は、アメリカのドナルド・トランプ次期大統領が紛争終結に向けてロシアとウクライナの双方に圧力をかけるかもしれないと予想される中で行われた。
モスクワを標的としたウクライナによる空爆は、ロシアの首都に対する開戦以来最大規模の攻撃でもあった。モスクワ州知事は「とてつもない」攻撃だと述べ、ロシア当局によると、ウクライナのドローンの大半はモスクワ州ラメンスコエ、コロムナ、ドモジェドヴォの各地区Ramenskoye, Kolomna and Domodedovo districts,で撃墜された。
モスクワの南西に位置するラメンスコエでは5人が負傷し、落下してきた破片で家屋4棟が火災に見舞われたと、ロシア国防省は発表した。さらに、ドローン34機がラメンスコエ上空で撃墜されたという。ラメンスコエでは9月、女性1人がドローン攻撃で死亡している。昨年5月にはモスクワ中心部にあるクレムリン(ロシア大統領府)の近くでドローン2機が破壊されたほか、市内のビジネス街でも数回のドローン攻撃があった。ロシア当局によると、ウクライナのドローンの大半はモスクワ州ラメンスコエ、コロムナ、ドモジェドヴォの各地区で撃墜された。
モスクワの南西に位置するラメンスコエでは5人が負傷し、落下してきた破片で家屋4棟が火災に見舞われたと、ロシア国防省は発表した。さらに、ドローン34機がラメンスコエ上空で撃墜されたという。ラメンスコエでは9月、女性1人がドローン攻撃で死亡している。昨年5月にはモスクワ中心部にあるクレムリン(ロシア大統領府)の近くでドローン2機が破壊されたほか、市内のビジネス街でも数回のドローン攻撃があった。
ウクライナ空軍は、ロシアが発射したイラン製ドローンのうち62機が撃墜されたと発表した。別の67機はレーダーから「消失」し、10機はウクライナの領空を離れてロシアや近隣のベラルーシ、モルドヴァへ向かったという。
AFP通信の米シンクタンク戦争研究所(ISW)のデータ分析によると、ロシア部隊は10月、2022年3月以来最大のウクライナ領土を獲得したとされる。しかし、英軍制服組トップのサー・トニー・ラダキン国防参謀総長はBBC番組で、ロシアは先月に開戦以来最悪の死傷者を出したと述べた。ラダキン氏によると、ロシア軍は先月、「毎日」平均約1500人の死傷者に見舞われた。映像:撤退してきた味方兵を射殺するロシア兵と思われる映像:ウクライナのドローン攻撃を受ける北朝鮮兵?:
大統領選での当選が確実になったトランプ次期大統領はすでに、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話協議している。協議は「30分ほど」続いたと、情報筋はBBCに語った。ゼレンスキー大統領はこれまで、領土で譲歩する可能性を否定し、アメリカの援助がなければウクライナは戦争で負けるだろうと警鐘を鳴らしている。米紙ニューヨーク・タイムズは10日の報道で、クルスク州奪還にはロシアと北朝鮮の兵士約5万人が参加すると伝えた。参照記事 英文記事 参照記事 過去ブログ:2024年11月ロシア、大規模ドローン攻撃を増強 昨秋のおよそ10倍: