ロシア軍は現在、ほとんど恒常的と言っていい長距離ドローン（無人機）の波状攻撃をウクライナ各都市に仕掛けつつ、地上部隊による東部への侵攻を遂行している。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア側の撃ち込むドローンの数が昨秋のおよそ１０倍に上っていると警鐘を鳴らす。 爆撃の劇的な増加に加え、ロシア軍は弾頭を装着しない囮（おとり）のドローンの発射も既に開始した。ウクライナの防空システムを圧倒、消耗させる狙いで、現在ウクライナに撃ち込まれるロシア軍の全ドローンの半数をこれらの囮ドローンが占めるという。
首都キーウで空襲警報が鳴り響いた時間は９月で５０時間前後、１０月で８０時間に上った。１１月は第１週だけで既に３０時間を超えている。９月１日以降、キーウがドローン攻撃に見舞われなかったのは一晩のみ。ゼレンスキー氏は、イラン製ドローンによるロシア軍の攻撃が月を追うごとに増強されているとの見方を示す。被害映像　

ロシアの無人機はウクライナ中部のジトーミール地域region of Zhitomir, in central Ukraineにも到達し、電力インフラを攻撃した。当局によると、この影響で同地域の３地区が一時的に停電した。同時に、ロシアと国境を接するウクライナ南東部スミ地域 region of Sumi（Sumy), bordering Russiaでも、ロシアの航空爆弾により１人が死亡した。オデーサ、ザポリッジャでも空爆が在った。ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、１０日未明同国南部の州都オデーサ市を含むオデーサ州を自爆型無人機で攻撃した。住宅、店が破損、ガレージと自動車などが炎上、住民２名が負傷した。ロシア軍は、１１日未明同国南部ザポリッジャを滑空爆弾（ＦＡＢ）で空爆し,１３時時点で２３名が負傷、１名が負傷したことが判明している。参照記事　参照記事　
また、ウクライナ軍は東部の前線でも激しい圧力を受けている。陸軍のトップはロシア軍について、開戦以降最も強力な部類の攻勢をかけているとの認識を示す。ロシアが空爆を強化する中、ウクライナは米国が支援から撤退する事態に備えている。米大統領選を制したトランプ前大統領は選挙期間中、一貫して米国によるウクライナ支援に強い疑問を呈してきた。プーチンにビジネス上の借りがあると言われるトランプ氏、ロシア寄りの発言をする可能性がある。ロシアによる侵攻以降、ウクライナは当該の戦争を２年半以上戦っている。参照記事　英文記事　英文記事　参照記事　2024/11/10映像戦況報告：ロシアカウントダウン！ロシアの重要軍事施設2つをウクライナ軍が空爆！驚異的な精度で要所を破壊：
2024年11月11日：10日の報道では、ロシア軍司令部は、ウクライナ軍が支配を続けるロシア領クルスク州Kruskでの反転攻勢に向けて、北朝鮮軍人を含め、５万人の兵力を集めた。米国は、ロシアはウクライナ東部の自軍兵力を引き抜くことなくこの兵力を集結させており、それにより複数の前線で同時に圧力をかけることが可能になっていると評価しているという。参照記事