アフガニスタンのケシ畑(AP通信)国連薬物犯罪事務所(UNODC)は6日、アフガニスタンの今年のケシ栽培量が増加したと報告した。タリバン暫定政権はアヘン(麻薬 narcoticヘロインの原料)が採れるケシの栽培を禁じているが、UNODCが2024年11月6日に公表したレポートによると、今年の栽培量は昨年比で19%増加したという。

アフガンは世界最大のアヘン生産国であったが、1990年代の旧タリバン政権はケシ栽培を禁じ、厳しい取り締まりで2年以内に国内のケシをほぼ根絶したが、2001年の米国アフガン侵攻後に発足した タリバンTaliban新政権はケシの取り締まりをやめ、多くの農家がケシ栽培を再開した。

しかし、タリバンは2021年8月のアフガニスタン全土制圧後、ケシ根絶キャンペーンを開始し、2022年4月に禁止令を出し、この禁止令はアヘンの収入に頼っていた何十万もの農家や日雇い労働者に大打撃を与え、UNODCによると、この禁止令後、同国のアヘン生産量は95%も激減したという。

2024年の栽培面積はわずか1万2800ヘクタール(東京ドーム2700個分)に過ぎず、禁止令以前の23万2000ヘクタールを大きく下回っている。国連アフガン支援ミッションは声明で、「これはアヘン栽培が減少したことを示す重要な証拠であり、アフガンの近隣諸国、地域、世界から歓迎されるだろう」と述べた。UNODCはレポートの中で、「アフガンの耕作地はかつての中心地であった南西部州から北東部の州に移り、2024年には耕作の59%が北東部の州で行われた」と指摘している。

acd5f17984edf08eそれによると、ケシ栽培は主に北東部バダフシャン州Badakhshan provinceで行われているという。参照記事 過去ブログ:2024年9月国連でアフガンの人権問題違反で法的手続き開始か?とケシ栽培:2022年6月反タリバン勢力が反撃を開始 アフガニスタン:、、、北東部は反政府(反タリバン)色が強い部族地域と記憶している、、。換金先はロシアか中国?




nappi11 at 00:00│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2024年11月08日 05:06
タジク人が多い地域ですね。パシュトゥーンがアフガンを制圧する以前から反乱分子が多かった地域。かつ、お山の大将達の乱立地域。良く言えば、ロシアとイギリスの緩衝地帯。
マスード息子はどこで何をしているのだろう。タリバンにすれば、放っておけという感じか。

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