
中国の習近平国家主席は2024年10月29日、フィンランドのストゥブ大統領Alexander Stubb 56と北京の人民大会堂で会談した。両氏は経済や再生可能エネルギーなど多分野での協力強化で合意。習政権は31日からスロバキアのフィツォ首相
Robert Fico 59 も中国に招待しており、対中通商摩擦を抱える欧州連合(EU)加盟国の切り崩しを狙っているもようだ。
習氏はストゥブ氏との会談で「両国は多国間主義と自由貿易を支持している。共に経済のグローバル化を促進したい」と強調。ストゥブ氏は「欧州と中国の経済は密接に結び付いており、切り離すことは利益にならない」と応じた。両氏は、中東情勢やロシアのウクライナ侵攻についても意見交換した。

中国とEUは、中国製電気自動車(EV)への関税引き上げを巡り対立が続いている。EU欧州委員会は2024年10月4日、引き上げについて加盟国による採決を行い、「必要な支持を得た」と発表。ただ、
フィンランドは棄権、スロバキアは反対票を投じたと報じられている。
参照記事 参照記事 、、、、この報道から、EUの対中国自動車関税引き上げで、中国は一カ国でも反対票が欲しかったと言う事か? 反露、親ウクライナのフィンランドが応じるとは思えないが、、過去に在った、一帯一路でのフィンランドでの物流基地構想はとん挫したのも、ウクライナ紛争での中露の結束を警戒した為と想像できる。中国と友好関係を維持するフィンランドの棄権は
武士の情けSamurai's compassionか?スロバキアの反対は、フィツォ首相がウクライナをナチと言うほど親露派なので当然の結果だろう。 過去ブログ2024年5月:
ウクライナをナチと叫んでいたスロバキア首相銃撃され重体:

その会談後、ストゥブ大統領は談話で「、、両国が国交を樹立して以来、我々は一貫して互いに信頼してきた。フィンランドは侵略性のない国だ。我々には他国を植民地にした歴史がなく、協力を重視している。、、中国は世界でどのような役割を果たしているのか。我々はこれらをはっきりと見極めねばならない。私の立場からすれば、フィンランドはロシアとの国境線が1340キロもあるので、安全保障問題を議論する際にはよくロシアに言及する。今回の中国公式訪問は総合的に成功したと考える」と述べた。
参照記事 、、、、つまり、侵略国家ロシアの動きについて、支援国中国にも嫌味を言い
sarcastic、釘を刺したと言う事だろう。思うに、まだ世界から信頼されていると思っている習近平、身の程知らずと言うしかない。過去ブログ:2024年7月
フィンランド大統領、ロシアは中国に依存 習近平の電話で停戦可能と皮肉述べる:

2024年10月4日の中国から輸入する電気自動車(EV)に追加関税を課す欧州連合(EU)欧州委員会の提案に対し、VWが中国に進出している
ドイツは採決で反対票を入れたが、同調したのは加盟27カ国の内4カ国にとどまり、賛成多数で追加関税は可決された。過去ブログ:2024年4月
フォルクスワーゲン約4000億円で中国にEV新拠点と、その狙い:
欧州連合(EU)は10月29日、中国から輸入した電気自動車(EV)に最大35・3%の追加関税を課すことを正式に決め、30日から5年間、従来の関税率である10%に上乗せする。 EUは、中国政府の中国メーカーへの過剰な補助金が競争環境をゆがめているとして中国側と交渉していたが折り合えなかったと説明。米政府は8月から、従来と比べ4倍の100%の制裁関税を発動した。中国はこれに反発し、報復措置に言及した。日本は米欧の姿勢と距離を置きつつも、先端エネルギー分野で特定国に依存しない道を探る。、、中国産レアメタルを指しているのだろう。
参照記事 参照記事 参照記事