2024年11月03日  犯罪 アメリカ、カナダ

FireShot Capture 260 - カナ王立カナダ騎馬警察(RCMP)は2024年10月31日、国内最大規模の違法薬物組織の「スーパーラボ“super lab”」を解体したと発表した。それによると、このラボ(製造所:本来はLaboratories(実験室)の意味)を運営する組織の首謀者を逮捕し、多数の銃器、銃弾、違法薬物、現金などを押収したという。

Untitled-design-3-1RCNPは最西端ブリティッシュコロンビア州の2つのラボを家宅捜索Falkland, British Columbia and associated locations in Surrey, in Metro Vancouver.。54キログラムのフェンタニルfentanyl、大量の前駆化学物質、390キログラムのメタンフェタミンmethamphetamine(俗称メスmeth、スピード、チョークなど)、少量FireShot Capture 261 - EP 757 I Canadのコカインcocaine、MDMA、大麻cannabisを押収した。さらに拳銃、AR15スタイルのライフル、サブマシンガン、小型爆発装置、弾薬、サイレンサー、大容量弾倉、防護服、現金50万カナダドル(約5500万円:US$359,000)なども見つかった。押収した銃器は89丁にのぼった。当局によると、組織の首謀者とされる男 Gaganpreet Randhawa:右 は麻薬密売、銃器の不法所持、薬物製造などの疑いで勾留中。

83457b5eカナダでは米国と同様、合成麻薬フェンタニルが大流行している。フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。カナダ政府によると、2016年1月から2024年3月までの間にカナダ全土で約4万人8000人がフェンタニル中毒で死亡したという。米国では年間7~8万人がフェンタニルの過剰摂取により死亡している。参照記事 映像記事 過去ブログ:2024年7月メキシコからの合成オピノイド系麻薬密輸に異変 シナロア内抗争が原因?

 2024年10月31日,米国財務省外国資産管理局(OFAC)は、フェンタニル密売に関与したメキシコの麻薬密輸組織「ラ・リネアLa Linea」の主要メンバー‣メキシコ人5名と、組織に関係するメキシコ拠点の団体2社を制裁対象にした。この行動は、麻薬取締局およびメキシコ金融情報局(UIF)を含むメキシコ政府と緊密に連携して行われた。

c422b374-sラ・リネア‣カルテルは、メキシコ北部国境沿いのチワワ州シウダー・フアレスとその周辺の国境地帯を守る麻薬密売組織を支援することを目的としたフアレス・カルテルの武装部隊として発足した。現在、ラ・リネアはシウダー・フアレスで活動しており、そこでは米国とメキシコの国境を越える麻薬密売と人身密航ルートにアクセスし、ラ・リネアは、フアレス渓谷を通って商品を移動させるために他のメキシコの麻薬密売組織に課税し、チワワでの合成麻薬密売、違法伐採、盗難自動車の密輸を通じてその他の収入を得ている。英文記事 過去ブログ:2017年7月メキシコの凶悪犯罪は史上最悪の状況と黄金の三角地帯



nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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