サウジアラビアが、金銭トラブルでの殺人罪で死刑判決を受けたフィリピン人を死刑に処した。フィリピン政府が2024年10月7日、明らかにした。
マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領をはじめとする当局者は家族のプライバシー保護を理由に、フィリピン人の身元や事件の詳細を明らかにしてないが、AP通信は「このフィリピン人は2020年、殺人罪でサウジ当局に逮捕され、刑は昨年確定し、5日に執行された」と伝えている。マルコス・ジュニア氏は7日の記者会見で、「死刑執行は非常に残念なこと“very unfortunate”であり、政府はその家族をサポートする」と述べた。
外務省によると、政府は死刑執行を阻止するために、あらゆる救済手段を尽くしたが、被害者の遺族は赦しを得るための金銭的解決“blood money,”を拒否したという。
サウジは世界で最も多く死刑を執行している国のひとつであり、殺人や麻薬犯罪に厳しく、多くの外国人が死刑に処されている。人権団体は斬首や集団処刑などの死刑方法についてサウジ当局を批判している。当局は他国への警告として、斬首した死刑囚の頭部と胴体を公共の場に展示したことがある。参考:死刑廃止 - 最新の死刑統計(2023):右図では、2023年の死刑執行の多さでは、トップが中国、イラン、サウジアラビアの順になっている。
フィリピンの当局者によると、63人の男性と23人の女性を含む少なくとも86人のフィリピン人が世界中で死刑に直面しており、多くは殺人と違法な麻薬関連の犯罪で直面している。
何百万人ものフィリピン人が自国での貧困と失業 to e scape poverty and unemployment から逃れ、家族を養うために世界中の国々で働いている。
彼らが家に送る大量の送金は何十年もフィリピンの消費主導型経済を支援してきたが、フィリピン人の労働者は、家族崩壊、人身売買、雇用主による虐待、特に中東でのメイドへの虐待などの社会問題を抱えている。参照記事 参照記事 過去ブログ:2022年7月思い出のグリーングラス:2020年4月サウジでむち打ち刑、未成年者への死刑廃止:4月人権団体アムネスティが2019年の死刑報告:2019年12月福岡市一家4人殺害事件の中国人留学生に死刑執行:10月サウジで2019年の9ヶ月間で160人に死刑を執行:2012年6月メキシコ人の最大関心事、麻薬組織犯罪と死刑制度:4月「世界に死刑は必要か?」を読んで、RevengeとVengeance:2011年11月サウジアラビアの言い分 斬首刑:1月銃社会米国と豊臣秀吉:
、、、日本が死刑制度を維持するには、裁判や取り調べの在り方など大きな問題が存在する。筆者が「袴田事件:1966年(昭和41年)発生」をブログに記録したのは2012年だった。当時の警察が行った拷問に等しい取り調べ、自白偏重、証拠捏造など、再審請求の複雑さなど、どれを見ても国民として恥ずかしい限りだ。 過去ブログ:2012年2月最優秀監督賞「BOX 袴田事件 命とは」国際映画祭イラン>再審決定:参考:袴田巌さん無罪確定へ、検察が控訴断念「状況の継続、相当ではない」:
袴田事件は、昔過ぎて良くわからないけど、これを要因として現行の死刑を否定するのは論理の飛躍だろう。
というか、このまえU-1速報で
「晴れやかな気持ちで袴田さんの無罪確定の記者会見を聞いたんだけど、最後に支援運動者が「科学的根拠で無罪が出て残念だった。市民の力で無罪にしたかった」とか言ってて目が点になった。なに言ってんだ・・・?」
という投稿が取り上げられており、
袴田氏の支援者は、
「政府や裁判所や警察に正しい力が無い」
と示したいだけの活動家が熱心に応援していたってこと
みたいな投稿も見るに、
正直、応援したくないなあ。