パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから10月7日で1年となり、ガザ地区では、これまでに4万1800人以上が死亡している。

戦禍は拡大し、イスラエル軍によるレバノン・ベイルート南部郊外への空爆は一晩中続き、レバノン保健省によると、2024年10月4日時点の全国の死者は2000人を超え、うち127人が子供、261人が女性だという。イスラエルによるレバノン侵攻がイランを巻き込む戦争に発展するという懸念が高まる中、イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への空爆も継続している。右は、2024年10月4日／レバノン南部、イスラエル軍の空爆によるクレーターの横を避難する住民（AP通信）

イスラエル軍がレバノン北部の難民キャンプを空爆し、パレスチナ・ガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部とその家族を殺害した。ハマスが10月4日、明らかにした。レバノン保健省は同日、イスラエル軍が難民キャンプをドローンで攻撃し、少なくとも4人が死亡したと明らかにしていた。このキャンプはベイルートの北方約80キロにある。このキャンプは1955年に設立され、UNRWAが運営する5つの学校がある。人口は推定1万8000人、そのうち3700～3800人が未成年である。右は、2024年10月5日／レバノン、首都ベイルート、イスラエル軍の空爆（AP通信）空爆映像　

イスラエル軍によるレバノンへの空爆が激化する中、ヒズボラがイスラエル領内に向けて約90発のロケット弾を発射した。イスラエル軍も5日、レバノンからイスラエル領内に向けて約90発のロケット弾が発射されたと明らかにし、イスラエルのネタニヤフ（Benjamin Netanyahu）首相は5日の声明で、「我が国には自国を防衛し、これらの攻撃に対応する義務と権利があり、行動する」と強調、レバノンへの空爆について、「終わっていない」と警告した。　国営レバノン通信によると、イスラエル軍は4日深夜から5日未明にかけて、ベイルートを含む複数の地区を十数回空爆し、少なくとも6人が死亡したという。イスラエル紙ハーレツは5日、同国に約200発のミサイルを撃ち込んだイランに対する「重大な」攻撃をＩＤＦが準備をしていると報じた。参照記事　

レバノンのミカティ暫定政権はわずか2週間足らずで37万5000人近くがシリアに逃れたと報告している。避難者たちは徒歩で東部のシリア国境を目指している。イランがヒズボラに供給する武器の多くがシリアを経由して持ち込まれている。

レバノンでは2週間足らずで民間人、医療従事者、ヒズボラ戦闘員を含む少なくとも1400人が死亡し、約120万人が家を追われた。写真左：徒歩でシリアへ避難する住民が目指すマスナー検問所Masnaa crossing付近も、越境を阻止するイスラエルが空爆を行っている。：Families cross into Syria on foot, through a crater caused by Israeli airstrikes aiming to block the Beirut-Damascus highway at the Masnaa crossing, in the eastern Bekaa Valley, Lebanon, Saturday, Oct. 5, 2024.Photo | AP 英文記事　 過去ブログ：2024年10月イスラエル空爆でハマス指導者も死亡　イスラエル地上戦開始：映像；ヒズボラのトンネルにあったロシア製兵器をイスラエル軍が引き継ぐ：