iStock-1370821565-754x502 Global Monitoring Laboratoryによると、現在の大気中のCO2濃度は、2024年8月時点で約426.9ppmに達している。2023年と比較して2.9 ppmの増加となり、NOAA(アメリカ海洋大気庁)によると、観測史上最大の急上昇だという。(英文元記事内の表によれば、その差は3.72と、もっと大きい:下)

FireShot Webpage Screenshot #1600 - 'Global Monitoriこの急速な増加は主に化石燃料の燃焼によるもので、気候変動に大きな影響を与えている​という。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、もしも今後、CO2濃度が倍増し、もっとも極端なシナリオを辿ることになれば、2100年までに気温は14度上昇と予測している。

FireShot Webpage Screenshot #1601 - 'Modern Times I 過去80万年の気候を1760年に始まる産業革命前には280ppmにまで低下していたことも分かり:右図、推定温度と大気中のCO2レベルの比較で、両者の間には強い関連性が見られた。CO2レベルに限って見れば、2020年の排出量は2019年比で約5%低下し、これは世界の主要都市のロックダウンや人々の国境を跨ぐ移動が大幅に制限されるなどしたことが理由であり、第二次世界大戦以降では最大の減少だったと言われている。しかしながら、2021年には2019年と同じレベルに戻り、再び増加し続けている。:右図参照記事 

オランダ王立海洋研究所をはじめとする研究チームは、太平洋から採取した堆積物を分析し、もしも大気中の二酸化炭素濃度が倍増すれば、地球の平均気温は7~14度上昇するだろうことを突き止めた。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、同じ状況では2.3~4.5度暑くなると予測しているが、最新研究はそれよりはるかに高い数値を予測し、二酸化炭素が気温に与える影響は、現在想定されているよりもずっと強力かもしれない。

FireShot Webpage Screenshot #1599 - 'Global Monitoring Laborator海底の堆積物に埋まっている古細菌の化石の化学組成を調べれば、海水温がわかる。さらに藻類の葉緑素とコレステロールの化学組成から、大気中のCO2濃度まで推測することができる。この新しい手法を用いたところ、約1500万年前には大気中のCO2濃度が650ppmで、1500万年前の平均気温は18度を超えており、現在よりも4度高かったと推測される。参照記事より抜粋 参照記事 過去ブログ:2019年8月シェールオイル・ガス採掘で温室効果ガス、大気メタンの急増:2012年9月オノ・ヨーコ氏らシェールガスに反対行動と日本の輸入 米国

442979f8-690x617、、、改めて、温室効果ガスが、CO2だけでは無いことも再確認すべきだろう。ちなみに外務省が子供向けに提供している資料によると、二酸化炭素の排出量の多い国ランキングは右の通りだ。 World Bank Open Dataによると、1990-2020の10年間で地球全体の二酸化炭素排出量は 34,344,006ktとなっている。そのうち中国が31.18%、アメリカが14.03%、インドが7.15%、ロシアが4.96%、日本が3.15%だ。 二酸化炭素削減の鍵は特に中国とアメリカ、インドが握っているようだ。映像と記事:地球上の二酸化炭素がどこから発生してどう動いているのかを可視化したNASAの動画



nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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