ベラルーシBelarus政府が2024年8月19日、ウクライナ国境沿いに航空機と防空部隊を追加配備した。ベラルーシの独裁者であるルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は前日、ウクライナによるロシア西部クルスク州Kurskへの越境攻撃を受け、ウクライナ国境沿いに全部隊の3分の1を集めていると発表していた。同国空軍の司令官は19日、国営テレビのインタビューで、「我が軍はウクライナ国境沿いに新たな航空戦力、対空ミサイルや無線部隊などを配備し、敵の攻撃にいつでも対応できる体制を整えている」と語った。公式発表は無いが、同国の国境配備の兵士の数は約6万人とされる。ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃14日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ルカシェンコ氏はこの決定について、「ウクライナ軍の動きに対応するもの」と述べたが、ウクライナ政府はベラルーシ軍の増派に関するコメントを出していない。ロシアはこれまで、同盟国ベラルーシの領土を活用してウクライナを攻撃してきた。またロシアは昨年、戦略核弾頭の一部をベラルーシに移し、NATOをけん制した。ルカシェンコ氏は18日の声明で、
「ロシアはウクライナとの対話を求めていたが、今回のクルスク侵攻で交渉は不可能となった」と主張していた。ロシア大統領府も19日、ウクライナ軍がクルスク州に越境攻撃を仕掛けているため、和平交渉は当面見送ると表明した。参照記事 英文記事:
、、、ルカシェンコ氏は表向きはプーチンの政策を全面支持はしないとして、和平協議を求めるそぶりを見せていたが、独裁政権を維持できるのもプーチンの後ろ盾が在ればの事で、本音はどうなのか分からない。また、ベラルーシには、ウクライナへシンパシーを感じる国民も多く、ロシアの侵略直後から、ベラルーシから多くの義勇兵がウクライナへ渡ったとも言われており、ルカシェンコ氏はウクライナへ対し露骨な敵対行為は取れないのではと筆者は見ている。ウクライナの後ろ盾はNATOであり、ベラルーシはNATOとの最前線に位置している。下手をすればプーチンのロシア防衛に利用され、国際的に完全に孤立する可能性が在り、何もしないのが最善の延命策では、、。 過去ブログ:2024年8月ロシア領クルスク州の戦況 橋爆破でロシア軍800人孤立?:7月ウクライナで活躍するスウェーデン製兵器と新型兵器の開発:2023年6月ロシアの損失:2024/8/21映像戦況報告:ウクライナ軍、クルスクに第二戦線!主に3つの方向から展開!カディロフ派の裏切り! ロシア軍内部の混乱!戦闘から逃亡: