
昨日までは柔道を続けて見ていたが、いつの間にか柔道がレスリングのようになってしまって、これでいいのかな?と疑問に思った。亡くなった母方の祖父が講道館へ通った柔道の有段者で、小さなころ、布団を敷いた大広間で、巴投げで幾度も飛ばされて遊んだ思い出がある。孫には優しい人だったが礼儀に厳しく、悪く言えば、古めかしいタイプの人だった。九州佐賀県の明治生まれの人で、学生として北海道へ来た人だった。
子どものころ、大きくなったら何になったらいいのと聞いた時、「政治家、警官、役者にはなるな」と言った。二つは何となく分かったが、役者と言ったのが理解できなかった。それに対し祖父は「人に媚びを売って儲けるなど、男の仕事では無い」と言い切った。幸い、そのどれにも成らずに今に至っている。

