
樹木のメタン吸収効果は、土壌による吸収と同レベルかそれ以上のもので、その強力な吸収力を考慮すると、木々による温暖化防止効果は、これまでの想定よりも10%も大きい可能性があるそうだ。地球温暖化の主な原因は二酸化炭素だが、メタンもまた強力な温室効果ガスだ。メタンの放出源は、火山活動、湿地や水田、家畜や天然ガスの生産、バイオマス燃焼など、多岐にわたる。

2021年のCOP26国連気候変動サミットで発表されたグローバル・メタン・プレッジGlobal Methane Pledgeは、今後10年でメタンの排出30%削減を目標としている。今回の結果は、その目標を達成するには、もっと多くの樹木を植え、森林破壊を減らすことが重要であることを示している。この研究ではまた、樹木のメタン吸収効果は高さによっても違いがあることが明らかになっている。地上の近くではむしろ少量のメタンが放出されている可能性があるが、幹の数m上からは吸収効果が発揮されるようになるという。、、参照記事 参考:全球レベル及び国レベルのメタン排出量観測のための衛星データの活用:
、、、、、筆者は以前から気になっているが、河川、河岸を管理する国土交通省は、今も河岸の樹木をやみくもに伐採している。川に流れる枯葉などが水中生物の栄養源になり、結果的に海の水産資源に良い影響を与えていると知りながらだ。上記の研究結果を尊重し、科学研究との両輪で開発を行うべきだ。筆者は、日本の自然を破壊する元凶だと思っている。環境省との連携は取れているのか?