



ウクライナは5月末にも同じ地域を攻撃し、カフカス港近くの石油ターミナルを攻撃した。ケルチ海峡にかかるロシアが建設した橋周辺地域は、2022年のロシアの本格侵攻以来、ウクライナ軍による繰り返しの攻撃を受けてきた。クリミアを拠点とするロシア海軍の艦船が沈没または大破し、今月初め、ウクライナ海軍長官は、ロシア黒海艦隊が占領下のクリミアからほぼすべての軍艦をノヴォロシースク’(ノヴォルシスク) Novorossiysk;港や他の港に移動させられたと述べていた。 過去ブログ:2024年5月ゼレンスキー大統領、西側の兵器でのロシア領内軍施設への攻撃の許可を要求:4月加速するウクライナの長距離ミサイル配備と今後の戦況:2023年11月クリミア半島西部のロシア揚陸艇2隻をウクライナが破壊:
、、、、すでにウクライナの攻撃を受けた大橋の道路、鉄路の通行は停止されていると思われ、
半島の黒海艦隊は撤退し、半島では、占領後活動していた反露パルチザン組織の活動が活発になっていると思われる。一方、ロシア軍は同国西部とクリミア上空でウクライナの無人機25機を撃墜したとモスクワの国防省が7月23日火曜日に発表した。同省は前夜、85機以上のウクライナ製無人機を撃墜したと発表し、ウクライナ各地へのミサイル、無人機攻撃を繰り返している。右下は、ウクライナからの無人機の到達距離で、ウクライナのロシア領への施設攻撃が活発化している。英文記事
またウクライナ防衛戦力は7月23日、東部ドネツィク州ポクロウシク方面にて、ロシアの攻撃機「Su25:左」をさらに1機撃墜した。ウクライナ軍は5月に入り、ロシア軍のSu-25を相次いで撃墜したと発表していた。記録映像 Su-25は、最前線で敵の地上部隊を直接攻撃することを主な目的とした、低速ジェット攻撃機です。小火器での被弾のみならず、一部対空ミサイルの攻撃にも耐えられるように設計された装甲を持ち、強力な30mm機関砲を搭載。安価かつ頑丈で、整備性にも優れており、ロシア軍とウクライナ軍の双方が実戦に投入している。
ウクライナはすでに、西側から供与された攻撃機F-16:右 を8月から実戦投入の予定。ウクライナが受け取るF16は夏に6機、年末までに最大20機だとされるが、ウクライナが求めていた300機を大きく下回る。映像:F-16の供与数は100機超え!ギリシャ、ウクライナに32機の供与を表明!:
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は7月11日、戦闘機の引き渡しが進行中で、夏までにウクライナで稼働するようになるだろうと説明。デンマークとオランダが供給し、ベルギーとノルウェーも提供を約束している。サリバン氏によると、F16は短期的には前線の軍を守る目的で、「将来的には」領土奪還を支援する目的で使われることが見込まれる。同氏はこれ以上の詳細を明かさなかった。参照記事 参照記事:ウクライナ待望のF16戦闘機、今夏にも初供与へ :参照記事
ウクライナの地元メディア、ウクラインスカ・プラウダは7月23日、最高会議(議会)議員の話として、受刑者3800人がウクライナ軍に入隊したと報じた。 兵力確保に向け、受刑者計5000人近くの入隊を見込む。 入隊後、既に死傷した者もいるという。議会は5月、収監中の受刑者が軍に入隊できるようにする法案を可決した。殺人、強姦(ごうかん)、汚職、国家安全保障に関わる犯罪などで収監された受刑者は対象外。参照記事 英軍のラダキン国防参謀長は7月23日、ロシアによる2022年2月の侵攻開始以降、ロシアの死傷者は55万人に上るとの推計を示し「ロシア軍を侵攻開始時の状態へ立て直すには5年を要するだろう」と指摘した。参照記事 英文記事 映像:Prisoners to Fight Against Russia's Forces:
、、、一般的に、戦争では攻める方の被害が大きくなるが、ロシア側の損失がさらに拡大する様に見える。ニュース紙面に出て来ないが、ロシア国内の反プーチン組織の鉄道破壊などのテロも聞こえて来る。こんな状況下でプーチンは、別荘で夏季休暇を取ると言う。ロシアのオンラインメディア「シレナ」は2024年5月30日、西シベリアのアルタイ共和国にあるプーチン大統領の「別荘」とされる建物で火災が発生し、ほぼ全焼したと報じていた。この建物は公式には、露国営天然ガス企業ガスプロムの保養施設とされている。参照記事 参照記事
ウクライナのクレーバ(Dmytro Kuleba)外相は7月23日、中国訪問を開始した。クレーバ外相がインスタグラム・アカウントで報告した。これに先立ち、ウクライナ外務省は、7月23〜25日に王外交部長の招待で、ウクライナのクレーバ外相が訪中すると発表していた。、、、、王外交部長、或は外交ベタの習近平の考えで無く、プーチンの何らかの意向なのだろう。欧米の信頼を失った中国の仲介など、今更意味が無いように思うが、、。ましてこの戦争、すでに二国間の紛争の域を大きくはみ出しており、ポーランド、バルト3国、北欧諸国などが、侵略と言うプーチンの好戦的行為に対し、いかなる妥協案、折衷案も許さないだろう。ポーランドなどは、訓練したポーランド義勇兵による戦闘への直接参加の意向さえ見せている。 過去ブログ:2024年7月元側近がトランプ氏の和平案批判とロシアの凍結資産から15億ドルウクライナへ:7月冬を前に、ウクライナ、周辺国が積極的ロシア攻撃を模索か:
中国は去年、サウジアラビアとイランの和解を仲介したと自賛するが、戦況は何も変わっていない。参考:パレスチナ諸派が和解協議 中国仲介で「北京宣言」:中国によるパレスチナの仲介然り、7月23日、イスラム組織ハマスを含める「民族和解政府」を樹立して統治する方向で合意したことについて、イスラエルは即日これを非難し、イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスを排除するまでガザでの戦闘を継続すると明言した。イスラエルとすれば、テロ組織ハマスのガザ支配が公認され、パレスチナの14派閥が団結したに過ぎず、「何を余計なことを!」という想いでは? 過去ブログ:2024年7月報復でフーシ派港湾を空爆のイスラエルへICJが占領政策は国際法違反と勧告 :そもそも、中国内のチベットなどの民族問題を棚に上げて、他地域の民族問題に仲介とは、思い上がりも甚(はなはだ)しい。台湾には和解では無く、武力で威圧している。参照記事 過去に毛沢東が、世界中のいわゆる「民族解放」運動を支援するため、パレスチナ人に武器を送った事実から見て、中国には、チベット人を固有の民族とさえ見ていないご都合主義と矛盾が垣間見える。今回の北京宣言も、世界向けの単なるスタンドプレイにしか見えない。参照記事