630_360_1721110899-591ウクライナのクレーバ外相は2024年7月15日、ロシア領内の合法的軍事目標に対してウクライナが西側提供の武器を使うことが支持されねばならないと強調したと、ウクライナ外務省が公表した。外相は、最近のロシア軍の残虐な攻撃、とりわけキーウ市内の小児病院「オフマトディト」への攻撃を喚起した上で、ウクライナによるロシア領内の合法的軍事目標に対する西側武器の使用を支持する必要性を改めて強調した。その際クレーバ氏は、「私たちは、ロシアの爆撃機が私たちの陣地、町、自治体に対して死の誘導航空爆弾を投下する前にその爆撃機を破壊せねばならない。それはロシアの空のテロを著しく弱体化することになる。その決定を実現させるためにパートナーを説得する上でのあなた方が支援してくれたら、私は感謝する」と発言した。参照記事 
これに先立ち、カービー米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は11日、バイデン米大統領はあり得るエスカレーションを懸念していることから、ウクライナに対してロシア領深部への攻撃に米国供与の武器を使用することを認めていない発言していた。過去ブログ:2024年7月熾烈になるウクライナ、ロシア間の電子戦の状況と今も古い兵器が使われる背景
FireShot Webpage Screenshot #1439 - 'Удар ATACMS бATACMSMay2006_(cropped)ウクライナ軍のシルシキー総司令官は7月16日、軍のATACMS(エイタクムス:アメリカがウクライナに供与した陸軍戦術ミサイル)ミサイル部隊が他の防衛戦力と連携して、被占領下ドネツィク州のロシア軍防空システム「S300」を攻撃したと報告した。シルシキー総司令官は、「戦闘課題の成功裡の遂行につき戦士たちに謝意を表する! 本日0時、ウクライナ軍ミサイル部隊が、防衛戦力のその他の部隊との連携で、一時的被占領下ドネツィク州Donetskの敵システム『S300』に攻撃を加えた。情報機関の情報にて、敵のレーダー局と発射装置への攻撃が確認されている。攻撃の結果に関するさらに詳細な情報は確認中である」と伝えた。参照記事 
984b33d67月16日夜、一時占領されたマリウポリMariupol近郊で爆発音が鳴り響いた。ウクライナ軍最高司令官オレクサンドル・シルシキーOleksandr Syrskyiは、ドネツク地域にあるロシアのS-300防空施設の破壊を発表したと公表。同氏は、すでにロシアの防空発射台20基以上とレーダー基地約15基を破壊していると述べた。 参照記事 過去ブログ:2023年8月ウクライナ軍の南部での戦況とウクライナのEEZとF16:  、、、、今後のトランプ政権後の米国の出方を待たずして、周辺国はウクライナとの二国間同盟を盾に、ウクライナの積極的攻撃に参加する可能性すらあると筆者は思う。特に、スウェーデン、ポーランド、チェコ、ルーマニアは、そうと思える発言をしている。過去ブログ:2022年11月ロシアの変わらない非道さに、世界が警鐘を鳴らす:米国には、スターリン体制化でウクライナが経験した飢餓、大虐殺は実感できないのだろうが、ウクライナ、そして周辺国にとってはそんなに古い出来事では無く、冬を前に、執拗にウクライナのインフラ破壊を行うプーチンの狙いが見えているのだろう。

nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字