5b42ea8252eebd0f kウクライナへの侵攻を続けるロシアのアンドレイ・ベロウソフ(Andrei Belousov)国防相は2024年5月31日、自軍が全戦線で進軍を続けており、今年に入ってからウクライナ領880平方キロメートルを支配下に置いたと述べた。

 主張が事実であれば、ロシア軍が過去5か月で支配した地域は、昨年1年間での支配地域よりも大きいということになる。昨年はウクライナが反転攻勢に打って出たものの、前線はおおむねこう着状態にあった。ベロウソフ氏は、カザフスタン最大都市アルマトイ(Almaty)で開催されたロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)の会合で「全ての方面で戦術的に成功・前進している。今年に入ってから、ロシア軍は880平方キロメートルほどの地域を支配した」と戦果を誇示した。ロシアの複数の通信社が伝えた。参照記事 

FireShot Webpage Screenshot #1002 - '6ddfe220-1f6d-11ef米国とドイツがウクライナ軍に西側供給の兵器をロシア国内の標的への攻撃に使用させる先鋭的同盟国となったことを受け、ロシアはNATOと米国を「新たなレベルの緊張を引き起こした」と非難した。英文参照記事  戦況から見て、新たな緊張を起こしているのは越境を繰り返すロシア側で、ロシアは5月31日金曜日、ウクライナ軍をハルキウ(ハリコフ)Kharkiv地方の国境から最大9キロ(6マイル)まで押し返したと主張し、現在リプシ村近くの丘陵地帯を制圧していると付け加えた。ハリコフはロシア国境から30キロ強の距離にある。英文記事 、、、このロシアの侵攻から、米国はウクライナのロシア領内への攻撃で、自衛として米国製武器の使用を一部容認すると態度を変化した。ロシアが戦術核使用に言及した事で、ウクライナへの抑止策としてのF-16攻撃機の配備も加速されている。映像:ハルキウ侵攻で大打撃のロシア軍:Russians are suffering in Kharkiv! Drone Footage from the War 

ea62b1e6、、、、、ロシアに他国を侵略しているという後ろめたさは無いどころか、プーチンは、東部ドンバス地方のドネツク州全域の占領の厳命を出していると言われている。これが単なる地域紛争では無く、プーチンの脳裏に、旧ソ連時代の支配地図:左 が在ると嗅ぎ取った西側は今、ウクライナを勝たせる方向で結束している。プーチンがいる限り、もはや2国間の一時的停戦で戦争は解決はしないのだ。

bd115982スターリンが最高指導者だった(1924年 - 1953年没)時代にソ連が支配地で行ったのは血生臭い粛清と民族浄化だった。中でもウクライナで起きたタタール人の追放では、シベリアへ強制疎開される途中だけで8千人以上が飢餓や病気で亡くなった。タタール人は今もウクライナで、反露抵抗組織・アテシュ地下抵抗運動 Atesh underground resistance movement(クリミア・タタール人の反露地下抵抗組織・レジスタンス、パルチザン)として活動している。 過去ブログ:2023年8月クリミア・タタール人に警戒強める半島のロシア占領軍:3月改めて見直すクリミアの歴史:2月ロシアの徴兵と民族浄化、2月23日は露の「祖国防衛の日」::2022年9月クリミア半島をウクライナがミサイルとUSVで攻撃:2022年3月ウクライナの民族問題、ナチスを警戒するロシア:3月プーチンの勝手な決めつけとクリミア半島併合に対する失策:2014年3月ウクライナ クリミヤの過去:、、、日本でウクライナ戦争が語られる時、米露の対立が強調されるが、ロシアの進出が民族問題を引き起こす可能性を忘れてはならない。破壊と混乱以外何も生まないプーチンの幼稚な被害妄想だが、欧州には今世紀最大の不安を生み出した。世界にとって、ロシアにとって最悪なのは、何が起きようともプーチンをクビにするメカニズム自体が存在しないという事だ。すでにプーチンは、21世紀に他国を侵略するという、時代錯誤な最悪の選択をしてしまったのだ。そのツケは、いづれロシア国民が払う日が来る。 英文記事 参考:ソ連崩壊後に待っていた「グローバル化の荒波」と「希望の星プーチン」の目指す強国ロシア



nappi11 at 00:00│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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