988753a0-0438-11ef-b9d8-4f52aebe147dアメリカ連邦議会の上院は2024年4月23日、ウクライナやイスラエル、台湾への軍事支援を含む総額953億4000万ドル約(約14兆7000億円)規模の予算案を79対18の、超党派の賛成多数で可決した。米政府は24日、610億ドル(約9兆6000億円)規模の対ウクライナ追加軍事支援予算を成立させ、バイデン政権は同日にすでに、対空ミサイルや砲弾など10億ドル規模の緊急兵器支援を発表している。
index h;ロイド・オースティン国防長官:Secretary of Defense  Lloyd Austin は4月26日、防空ミサイル「パトリオット」:右 や砲弾をウクライナに速やかに届けるため「直ちに対応」する方針を示し、ウクライナに対して単体としては過去最大となる60億ドル(約9460億円)規模の追加支援を発表。「パトリオット」迎撃ミサイルPatriot missiles、中高度防空ミサイル・システム「NASAMS」用のミサイル、高機動ロケット砲システム「ハイマースHIMARS」用の弾薬、対ドローン・システム、相当量の砲弾などが含まれると説明した。支援内容には、パトリオット・ミサイルの発射機は含まれていなかった。
この会合の前にゼレンスキー大統領は、ロシアによる空からの攻撃の脅威が増している状況で、ウクライナはパトリオット・ミサイルを喫緊に必要としていると強調していた。パトリオット・ミサイルは「今すぐ人命を救えるし、そうなるべきだ」と、大統領は述べていた。

ウクライナが現在保有するパトリオット・システムはわずかで、西側製の他の防空システムのほか、旧ソヴィエト連邦時代の地対空ミサイルシステム「S-300」の残りなどを使用し、ロシアの砲撃を防いでいる。パトリオット・システム1基の値段は約10億ドル、パトリオット・ミサイル1発は約400万ドル(約6億円)。ドイツはすでにパトリオット・システムの追加供与を約束しており、ドイツ政府は今月初めに他の欧州諸国にウクライナ支援を急ぐよう呼びかけた。報道によると、スペイン政府はパトリオット用のミサイルを提供するものの、発射機などを含むシステムそのものは提供しないという。 参照記事 英語記事:Pentagon to 'rush' Patriot missiles to Ukraine in $6bn package 

62567890_7 jhk20230517-OYT1I50020-1、、すでに射程300kmの長距離用ハイマース砲弾は支給され、クリミア半島攻撃で実戦使用中との報道も出ている。戦争当初、配備されたハイマースの射程Rangeは80kmだった;右図 ため、ゼレンスキー大統領の要請に応じ、英国が射程250kmの巡航ミサイル・ストームシャドーを緊急に手配し、米国の支援遅れに対応した経緯がある。参照記事 過去ブログ:2024年2月米国がウクライナへ最大射程300キロのミサイル供与公表:2月ウクライナがハイマースでロシア占領地へ砲爆 民間人28人死亡:2023年9月ウクライナがクリミア西部露空軍基地を大規模攻撃と戦略

2024年4月28日:戦争研究研究所(ISW)の専門家らは、ウクライナ国防軍が米国からの軍事援助を待っている間に、ロシアは戦術的に大きな優位性を得る可能性があると指摘した。ウクライナが米国からの安全保障支援を待っている間、ロシア軍は今後数週間で戦術的に大幅な優位性を得る可能性が高いが、ロシア軍がウクライナの防衛を突破できる可能性は低い。
ウクライナのゼレンスキー大統領が2023年12月にマイク・ジョンソン米下院議長に対し、ウクライナ軍は米国の追加安全保障支援なしで2024年3月か4月まで「持ちこたえる」ことができると語った、と報じた。アナリストらは、今後数週間以内に米国の支援物資が前線に到着すれば、ウクライナ軍は現在の兵站問題に対処し、ロシアの攻撃を一時停止できるようになるだろうが、一方、ロシア軍はウクライナの防衛を不安定化させ、援助が到着する前に今後に有利な足がかりを築こうとする可能性が高いと予想している。、、ウクライナは今後数カ月間で前線を安定させ、2024年末か2025年初めには限定的な反攻作戦を開始できる可能性が高いとアナリストらは付け加えた。

一方ロシア軍は、大量の兵員を送り込みながら、航空機による滑空爆弾を大量に使用することで、大損失を出しながらも、かろうじて前線で優位をたもっている。西側の追加防空システムの到着によりウクライナ軍がロシア航空機に対して使用できるようになる防空能力の向上が見込まれるにもかかわらず、これらの滑空爆撃は今夏のロシアの地上作戦を支援する上で引き続き重要な役割を果たすだろう。同時に報告書は、ロシア軍はいまだ大規模な戦術的誤りに悩まされており、ロシア軍司令部が戦術レベルでの適応策の内部化と普及に苦戦し続ける限り、ウクライナ軍はこれらの誤りを利用することができるだろうと述べている。
56b1cf99地域的戦況と予測: 米国の安全保障支援が最前線に到着する前に、ロシア軍が今後数週間で大幅な戦術的進歩を遂げる可能性が高いが、ウクライナの防衛を圧倒する可能性は依然として低い。支援を得たウクライナ軍が、ロシアが予想する夏の攻撃活動中にロシアの前進を阻止できる可能性が高いが、それでもロシア軍は厳選された利点と適応を活用して、この夏ウクライナに重大な脅威をもたらすだろう。
 ロシア軍はアヴディーウカAvdiivka北西のウクライナ軍にとって不利な戦術的状況を利用することに焦点を当てているため、ロシアの攻撃作戦のテンポは現在、チャシフ・ヤル(チャシフ・ヤール,チャシブヤール Chasiv Yar )付近よりもアヴディーウカ方面の方が速い。しかし、チャシフ・ヤルはロシア軍にとって作戦上より重要な前進の機会を提供するため、ロシア軍は今後数週間でチャシフ・ヤル付近での攻撃作戦を強化する可能性が高い。
 ロシア軍は4月26日から27日の夜、ウクライナに対して大規模な巡航・弾道ミサイル攻撃を実施し、長い休止期間を経て海上からのカリブル巡航ミサイル攻撃を再開した可能性が高い。 ee642de1

ロシア軍は最近、アヴディーウカの北とドネツク市の西への進軍を確認した。   ロシア連邦政府は、ロシアに住む移民コミュニティに対する管理強化を成文化する取り組みを続け、モルドバMoldovaに対するハイブリッド作戦を強化するための条件を設定している可能性が高い。  ウクライナ軍は4月26日から27日の夜、ロシア南西部クラスノダールkrasnodar地方にあるロシアの飛行場と製油所に対する無人機攻撃に成功した。この地方のノヴォロシースク’(ノヴォルシスク) Novorossiysk;港に黒海艦隊が避難しているとされる。 英文記事 過去ブログ:2024年4月イランが露の攻撃作戦模倣?5月9日までに戦果をとプーチン:4月ウクライナ無人機がタタルスタン共和国の工場、施設攻撃:2月ロシアの戦費31兆円と各国のロシアへの経済制裁と効果 

20240413_EUM996右は、2024年4月上旬のウクライナ東部と南部を拡大した図で、オレンジがロシア軍の占領地域。東部ドンバス地方の、ルハンスク州全域、ドネツク州の約三分の二を占めている。特に、ドネツク州のバフムト~アウディーウカのラインから西進するロシア軍とウクライナ軍の攻防が一進一退の状況だ。5日間でウクライナを制圧すると豪語したプーチンの戦争は3年目に入っている。
プーチンは「祖国を守れ」と他国へ兵士を送り込むが、これまで、ウクライナもNATOも、一度もロシアを攻めるなどと言ったことは無い。
何とも不思議な戦争で、全てはプーチンの妄想だと筆者が書く所以(ゆえん)である。多少まともなロシア兵は「何のための侵略?何のための戦争だ?」との思いに行き着き、最前線で投降が相次いでいる。
為政者が自分の地位を高めようとする時、適当な敵を見つけて、それが如何に脅威かとある日急に語り出し、そんなねつ造話を人心をまとめる道具にする。最後にその出鱈目さがばれたのが韓国の文前大統領だった。韓国の独立は日本から闘い取ったとまで言ったが、そんな歴史は無く、日韓が戦った事も無い。過去ブログ:2023年3月何時まで経っても反日が気持ちいい韓国の難癖気質過去ブログ:2011年9月チャーチルの引用文から「25歳のとき左翼にならない人には心がない。35歳になってもまだ左翼のままの人には頭がない。――ウィンストン・チャーチル:Winston Churchill」。この手の人物が韓国に多い。2024/28映像戦況報告ロシア軍小集落に1万人投入!混雑しすぎでウ軍の的に

nappi11 at 00:15│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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