今週、1発約13ドル(約1900円)でミサイルや航空機を迎撃できるとする新型レーザー兵器の動画を公開した。現在同じ役割を担っているミサイル迎撃装置に比べ、多額のコスト節約につながる可能性がある。試験の様子を捉えた新たな動画には、1月にスコットランドで実施された演習で、空中目標に対するレーザー兵器の使用に成功したとされる場面が映っている。映像 映像記事( YOUTUBE のCCを日本語翻訳の設定でご覧ください)
「防空のゲームチェンジャー(戦争のあり方を一変させる兵器)になる可能性を秘めている」との解説も聞こえる。動画にはヘブリディーズ諸島の演習場上空の夜空をレーザービームが貫き、目標に命中して火の玉が発生する様子が映っている。
英国防省はドラゴンファイヤについて、「遠く離れた」硬貨1枚ほどの小さな目標を攻撃できるとしているものの、詳細は示さなかった。正確な射程は機密扱いだという。英国防省の声明では「弾頭に狙いを定めた場合」、レーザービームが金属を切り裂いて「構造的な破壊や、より大きな衝撃をもたらす」ことも可能だとしている。イギリス英国防省が1億ポンド(約190億円)をこの対空レーザー兵器「DragonFire(ドラゴン・ファイア)」に投じてきたのは、それだけの利点があるからだ。
しかし、クイーンズ大学ベルファスト校のジャンルカ・サッリ教授は、レーザー兵器で撃墜するには、ターゲットにしばらく焦点を合わせる必要があると説明する。つまり波で揺れる船から射出したり、素早く動き回るターゲットを撃墜するのは難しいだろうと考えられるのだ。DragonFireがこうした弱点をどう克服しているのか、今のところ不明だ。
利点は、現在の防空ミサイルのごくわずかなコストで目標を排除できるとも主張され、国防省によると、10秒間のレーザー発射にかかる費用は約13ドル。一方、米海軍が防空目的で使用するスタンダードミサイル2(SM2)は1発200万ドル以上に上る。
米ランド研究所の欧州部門幹部、ジェームズ・ブラック氏らの専門家らは、ドラゴンファイヤのようなレーザーはまだ戦場での有効性が証明されておらず、限界にぶつかる可能性があるとも指摘する。
米コロラド大国家安全保障イニシアチブセンターでディレクターを務めるイアン・ボイド教授は、レーザーの問題の一部を列挙。雨や霧、煙が光のビームを散乱させる▽レーザー兵器は大量の熱を発生させるため、大型の冷却システムが必要になる▽船や航空機に搭載された移動型レーザーはバッテリー充電が必要になる▽レーザーの熱で穴を空けるには、移動する目標に最大10秒間照射する必要がある――といった点を挙げた。参照記事 参照記事 参照記事
日本もレーザー兵器の開発を行っている。過去ブログ:2023年4月ウクライナのドローン兵器の開発と日本の防衛産業:もちろん、大量の電力が必要だが、日本では、それに対応できる、小型で移動可能、冷却水不要な発電装置も実用に向けて進んでいる。
映像記事:直径1mで25年間燃料交換なし、三菱重工の超小型原子炉:三菱重工が開発!2040年運用開始予定の超小型原子炉「マイクロ炉」に世界が注目!:世界も驚愕!日本の新兵器5選!自衛隊2027年度までに装備化決定!:

